そのうえで「それでも、この私をスターダムに受け入れてくださったファンの方たちの応援と、このリングと道場で厳しく指導してくれた先輩、そして戦ってくれた仲間たち、その人たちがいたから、プロレスラー白川未奈として歩んで来れました。本当にありがとうございました」と改めて感謝すると、「プロレスラーは夢を叶えていく道をファンの皆さんにお見せすることが全てだと思っていますので、アメリカで夢の続き叶えてきます!」と誓いを立てた。そして、最後に「また会いましょう! E neXus V is here!」と叫んで再会を約束した。
『STARDOM NIGHTER 2025 in KORAKUEN Apr.』後楽園ホール(2025年4月2日)
スペシャルシングルマッチ ○舞華vs白川未奈×
白川がAEW入団前最後の後楽園大会で盟友・舞華に敗れてごう沈。それでも涙ながらに「アメリカで夢の続き叶えてきます!」と誓い、観客に再会も約束した。
白川は3月でスターダムを退団。すでにアメリカのAEW入団が決まっている。4・6安城大会での国内ラストマッチ、4・17&18ラスベガス大会でのスターダムラスマッチが迫る中、移籍前最後の後楽園大会でE neXus Vの盟友・舞華との一騎打ちに臨んだ。
白川は南側スタンド席から大歓声を受けて入場。元スターダムのひめかさんから花束を受け取った。白川はのっけから舞華とエルボー合戦で火花。「ありがとう、後楽園!」と叫びながら、ポーズを披露する。一方、舞華は真っ向勝負で手荒く祝福。だが、声援を受けた白川も圧力に屈せず、得意のヒザ攻めを仕掛けていく。
後手に回る場面が続いた舞華は「なめるな!」とパワースラムで逆転。エプロンでハイキックの餌食になっても止まらず、エプロンめがけてのブレーンバスターを強行した。しかし、場外戦になると、白川がエプロンを蹴ってのスイング式DDTで流れを変える。大技攻勢から「後楽園、まだまだいっちゃうよ!」と雄叫び。コーナーに上がるが、気づいた舞華は雪崩式ブレーンバスターで叩き落として、イーブンに戻した。
ともに絶叫して立ち上がると、白川のローリングエルボーを喰らっても倒れない舞華がラリアットを一閃。エルボー合戦へ。白川は感極まった表情を見せながらも打ち合いを継続し、ロープに飛び乗り、反転式のジャンピングハイキックをズバリ。裏の読み合いから足4の字固めに捕らえた。エスケープを許しても猛攻は止まらず、インプラントDDTからグラマラスドライバーMINAの体勢に。
抵抗した舞華はラリアットや炎華落としなどで一転して大技攻勢。みちのくドライバーIIを仕掛けるが、巧みに丸め込んだ白川は再び足4の字固めに絡め取り、リング中央で絞めに絞める。長時間捕まった舞華だったが執念でロープに逃れた。またも感極まった表情を見せながらも再度足4の字を狙った白川だったが、舞華はグラウンドに引き込み、胴絞めスリーパーホールドへ。ガッチリと絞め上げた。
舞華は自ら技を解き、パワーボムで追撃する。粘る白川はグラマラスコレクションMINAで丸め込み、バックハンドブローを連発したものの、舞華はみちのくドライバーIIで突き刺すと、ひめかさんばりのランニングパワーボム、みちのくドライバーIIと猛ラッシュ。白川が肩を上げると、「We want MINA」コールが発生したものの、舞華はハンマーロックしてからみちのくドライバーIIでダメ押しして3カウントを奪った。
ラスト後楽園で白川はごう沈。そんな白川に対し、舞華は「未奈! 泣かないからな、私は。これで最後じゃないから。絶対にE neXus Vはみんな、アメリカ行ったり、海外に行くユニットにしていくからさ。最後じゃねえから泣くな!」とゲキを飛ばす。
それでも涙が止まらない白川だったが、「スターダムファンの皆さん、本当にここまで応援してくれてありがとうございました」と感謝の言葉を口に。「本当にスターダムに来た時に何もできなすぎて、ひめかにシングルマッチでもうボロボロに叩き潰されて。まいひめとゴッデスのタッグやった時あったよね。その時も挑戦者なのになにもできなすぎて、のちのち舞華から『本当に戦いたくなかったんだ、あの時』と言われました」と振り返った。
そのうえで「それでも、この私をスターダムに受け入れてくださったファンの方たちの応援と、このリングと道場で厳しく指導してくれた先輩、そして戦ってくれた仲間たち、その人たちがいたから、プロレスラー白川未奈として歩んで来れました。本当にありがとうございました」と改めて感謝すると、「プロレスラーは夢を叶えていく道をファンの皆さんにお見せすることが全てだと思っていますので、アメリカで夢の続き叶えてきます!」と誓いを立てた。そして、最後に「また会いましょう! E neXus V is here!」と叫んで再会を約束した。
「これからもっともっとたぶん困難があるっていうことを自分でもわかっているんですけど、本当に人生って1回でやり直しがきかないから、もう全てを懸けて、アメリカで頑張ってきたいと思います。本当にファンの皆さんを愛しています。だから、その愛する皆さんに『カッコいいね、ちゃんみな』って言われるように頑張りたいと思います」と気持ちを新たにした白川。まずはスターダムでの残り少ない試合に全精力を注ぐ構えだ。
【白川の話】「東京・後楽園ホール、ラストの試合が終わってしまいました。泣かないって決めていたんですけどね、入場から。やっぱり本当に私はできなくて、本当にたくさんの人に迷惑かけたんです。今日のお渡し会でもファンの方に『最初は大嫌いでした』って言われたんですよ。でも、未奈の生き方を見て気持ちが変わりましたって言ってくださって。本当に本当に運動経験もなくて、なにも追いつけなくて、ずっと気持ちだけでやってきたんですけど。これからもっともっとたぶん困難があるっていうことを自分でもわかっているんですけど、本当に人生って1回でやり直しがきかないから、もう全てを懸けて、アメリカで頑張ってきたいと思います。本当にファンの皆さんを愛しています。だから、その愛する皆さんに『カッコいいね、ちゃんみな』って言われるように頑張りたいと思います。あと安城がある。スターダムのアメリカ大会があるので、まだまだよろしく。そして、必ずまた会いましょう。愛してます」