【新日本】内藤&ヒロムが初防衛戦で陥落…ニューマンが内藤超えでIWGPタッグ史上最年少戴冠 2025/4/5
『SAKURA GENESIS 2025』東京・両国国技館(2025年4月5日) IWGPタッグ選手権試合 ○カラム・ニューマン&ジェフ・コブvs高橋ヒロム&内藤哲也× IWGPタッグ王者の内藤&ヒロムが初防衛戦で陥落。ニューマンが内藤に雪辱を果たし、コブ&ニューマンがタイトルを奪取。ニューマンは22歳7ヵ月で史上最年少のIWGPタッグ王座戴冠を果たした。 内藤&ヒロムは2・11大阪大会でヤングバックスを破り、IWGPタッグ王座を新日本に奪回した。初防衛戦の相手はUNITED EMPIREのコブ&ニューマンに。コブはNEW JAPAN CUP2回戦で内藤に勝利しており、その実績を盾にして挑戦が決定。ニューマンもNEW JAPAN CUP1回戦で内藤に敗れているだけにリベンジを狙ってタイトル奪取に挑んだ。 得意のテンデデロをニューマンに叩き込み、L・I・Jコンビが先制。スパインバスター&ネックブリーカーの合体技も決まると、クイックタッチを駆使してたたみかけた。コブが相手に代わると、ヒロムがそのパワーに手こずるが、強引に抱え上げられたところをDDTで切り返す。内藤も続き、エスペランサを繰り出すと、コリエンド式デスティーノへ。 これを踏ん張ったコブはアスレチックプレックスでぶっこ抜いて、強引に逆転。それでも4人入り乱れての混戦となると、ヒロムのトラースキックから内藤がコリエンド式デスティーノをニューマンに決めて再びチャンスをこじ開けた。先の読み合いからテンデデロを放つと、内藤はデスティーノの体勢。ニューマンが踏ん張ってもヒロムがドロップキックで援護射撃して、デスティーノを完成させる。 しかし、コブがヒロムを突き飛ばして強引にカットイン。UNITED EMPIREコンビは立て直しを急ぐも、ヒロムはニューマンをコーナーめがけてのフロントスープレックスで鎮圧する。負けじとコブはホイップ式パワーボム、ツアー・オブ・ジ・アイランドとヒロムに大技を連発。内藤にもツアー・オブ・ジ・アイランドを狙ったものの、内藤はデスティーノで切り返した。その内藤にニューマンはオスカッターを敢行。ファイヤーボルト(変型フィッシャーマンバスター)で突き刺すが、内藤はギリギリで肩を上げた。 粘る内藤は後頭部へのバックエルボー連打で抵抗。ツバを吐きかけて挑発すると、浴びせ蹴りで不意を突き、またもデスティーノの構えに。これをキャッチしたニューマンは内藤を着地させると、そこに飛び込んだコブがツアー・オブ・ジ・アイランドをズバリ。さらに、コブがホイップした内藤にニューマンが飛びヒザ蹴りをカウンターでぶち込むと、最後はブラディサンデーでダメ押しし、3カウントを奪った。 ニューマンが内藤超えを果たし、コブ&ニューマンがIWGPタッグ王座奪取。第53代王者のブルータス・マグナスが保持していた記録を抜き、ニューマンが史上最年少のIWGPタッグ王座戴冠を果たした。 ニューマンは悲願の栄冠獲得に「これはなんだ? IWGPベルトだな! なんて良い響きだ。最高にイケてる」と喜びをあらわに。「グループとしてみたら、L・I・JはたぶんUNITED EMPIREができた頃からずっと俺たちのケツを追っかけてきたな? いや、もしかしたらその前からかもな。だけど、そんな追いかけっこは終わりだ。俺たちはそんなことはもうやらない」とL・I・Jとの抗争決着を宣言すると、「UNITED EMPIREは新しくなったんだ。俺らはこのベルトを守るぞ。新IWGPヘビー級タッグチャンピオンだ!」と胸を張った。パートナーのコブも「もっとベルトが欲しい。もう1つ、欲しいベルトがある。今夜が終わったら、誰がIWGP世界ヘビー級チャンピオンになろうとそいつに挑戦する」とタッグ王座獲りの先にIWGP世界ヘビー級王座挑戦を見据えていた。 一方、敗れたL・I・Jコンビだったが、ヒロムは「ジュニアとしてヘビーのタッグを獲れて楽しかったですよ……なんて言葉で終わらせたくない気持ちもあるんですよね」とタッグ継続に意欲。内藤も「フリーなんだけどさ、でもこのタッグはまだあるかもしんないよ? 続きがあるかもしんないよ」「なんせ俺とリーダーは(胸板を叩いて)まさにここでつながってるでしょう」と含みを持たせていた。 【試合後のコブ&ニューマン、オーカーン、アキラ、ジェイコブ】 ▼コブ「欲しかったのはこれだ! ビールだな!」 ▼アキラ「(※オーカーンとジェイコブと一緒に拍手をしながら現れて、日本語で)オメデトー!」 ▼ニューマン「なんてこった。まずはカンパイだ」 ▼全員「カンパーイ」 ▼コブ「コイツにとって初めての王座だ、もちろん最後じゃないぞ!」 ▼ニューマン「(ベルトを持って)これはなんだ? IWGPベルトだな! なんて良い響きだ。最高にイケてる。アイツらはさ、グループとしてみたら、L・I・JはたぶんUNITED EMPIREができた頃からずっと、俺たちのケツを追っかけてきてたな? いや、もしかしたらその前からかもな。だけどな、そんな追いかけっこは終わりだ。俺たちはそんなことはもうやらない。UNITED EMPIREは新しくなったんだ。俺らはこのベルトを守るぞ。新IWGPヘビー級タッグチャンピオンだ!」 ▼コブ「複雑な気分だ! というのも、オーカーン、NJPW WORLD認定TV王者のグレート-O-カーン! それは俺が持っていたものだからな? (オーカーンにアピールしつつ)前は俺がチャンピオンだったんだぞ? だが今はこの男がチャンピオンだ。ジェイコブ、お前もベルトを獲れ。この席に座れるぞ。フランキー、お前もだ。グレート-O-カーン、俺たちもこのベルトを獲ったよな?」 ▼オーカーン「(英語で)アァ」 ▼コブ「俺たちは、UNITED EMPIREのチームだ。ユニットの力なのだ! さて、まずはお前たちに聞きたいことがある。インターネットの向こうの皆もだ。どいつもコイツも、俺が去ると言っていた。俺が去ったらどうなる? 『今夜がジェフ・コブの新日本プロレスでの最後の試合だから、きっと勝つことはないよ』だって? ノー! 聞いてくれ、ネット上のことを鵜呑みにするな。もしそうなら、俺には750億ドルの価値があることになるんだからな。いや円か? そんなことはどうでもいい。重要なのは、タッグチームで誰が一番強いかってことだ!」 ▼アキラ「お前らだよ」 ▼コブ「俺たちが!? ……俺たちだ! 俺たちがIWGPヘビー級選手権の頂点に君臨する新しいキングだ! 聞けよ、俺たちはこのチャンピオンシップで負けなしだ。俺とオーカーンはトーキョードームで負けなかった。実際のところ、カラムがヒザの怪我をせず、前よりも強くなって戻って来ていたなら、トーキョードームでは俺とカラムが勝っていただろうよ。さて、この会見を終わらせるとしよう。ビールをガンガン飲んで、ネットの向こうのオタクたちと祝う必要があるからな。……ジュニアにはこのベルトを持たせることはできん。本物のヘビー級、本物のヘビー級がこの階級を制覇するのだ。ナイトー、やっと俺のことが見えるようになったな。ちょっとだけ寄り道だ。俺はハングリーだ。ハングリーと言い続けているが、もっとベルトが欲しいからだ。俺はベルトを獲った。だがもっとベルトが欲しい。もう一つ、欲しいベルトがある。今夜が終わったら、誰がIWGP世界ヘビー級チャンピオンになろうとソイツに挑戦する。"WAR仔犬"のデビッド・フィンレーだろうが、ゴトーだろうが構わん。お前らもよくわかってるんだろう? 俺がお前らのケツを蹴り飛ばした回数の方が、お前らが俺のケツを蹴り飛ばした回数よりずっと多いってことをな。UNITED EMPIREはこれで終わりじゃないってことをわかっておいてくれ。俺が欲しいのはIWGP世界ヘビー級王座だ! 信じていいぞ。さあ。もう一度乾杯しようぜ!」 ▼全員「(日本語で)カンパーイ!!」 ▼ニューマン「パーティーに行こうぜ」 ▼オーカーン「(英語で)行こうぜ!」 【試合後の内藤&ヒロム】 ▼内藤「(先に1人でやって来て)リーダー! リーダー、どこだよ!? リーダー! リーダー! 今日、防衛に失敗したのはリーダー……のせいじゃなくて、完全に俺のせいだな。リーダーの足を引っ張っちまったな。(ヒロムがやって来たのを確認して)リーダー! リーダー!」 ▼ヒロム「そうやって俺が悪いなんて言って、いいとこ持っていくのはさすが上手いですね、内藤さんは!」 ▼内藤「聞いた? リーダーじゃなくて、今日負けたのは俺のせいだよってちゃんと言ったよ」 ▼ヒロム「だから、そうやっていいとこ持っていくのが上手いですよ。タッグですよ、これは」 ▼内藤「アァ」 ▼ヒロム「これはL・I・Jリーダーの俺のせいだろう、どう考えても」 ▼内藤「え?」 ▼ヒロム「いや、俺だけじゃないな」 ▼内藤「今日はリーダーじゃなくて、俺のせいだよ」 ▼ヒロム「いやいやいや」 ▼内藤「いやでも……」 ▼ヒロム「いやいや俺たちのせいだよ」 ▼内藤「でも、でも、カラム・ニューマンとジェフ・コブは間違いなく強かったよ」 ▼ヒロム「いやぁまぁ正直ね、万全な状態で、万全な状態だったけども、全ての作戦が成功したところでちょっとあの2人の勢いには勝てなかったかもしれないな。だって俺と内藤さん、1+1で2になんないんですもん。1+1=1なんですよ。じゃあ、今日、ハンデキャップマッチみたいなもんだったんですよ」 ▼内藤「今日?」 ▼ヒロム「はい」 ▼内藤「あ、そう?」 ▼ヒロム「まぁでも俺は内藤さんとのタッグ、『WORLD TAG LEAGUE』からこうしてチャンピオンになれて、ジュニアとしてヘビーのタッグを獲れて楽しかったですよ……なんて言葉で終わらせたくない気持ちもあるんですよね。俺は楽しかったですよ。テンデデロに救われたタッグでしたけどね」 ▼内藤「オォ、オォ。チーム名を挙げるとしたら、まさに“チーム・テンデデロ"じゃないの?」 ▼ヒロム「間違いないですよ」 ▼内藤「このチームは」 ▼ヒロム「テンデデロなくして、俺たちのタッグはなかったですね」 ▼内藤「たださ、ただ確かに俺はまだフリーだよ」 ▼ヒロム「まだフリーなんですか」 ▼内藤「フリーなんだけどさ、でもこのタッグがまだあるかもしんないよ? 続きがあるかもしんないよ?」 ▼ヒロム「だってレスラーである以上はフリーだろうが、他団体だろうが、どこにいようが、一緒にやろうと思えばできるじゃないですか」 ▼内藤「なんせ俺とリーダーは、(拳で自分の胸を叩いて)まさにここで繋がってるでしょう」 ▼ヒロム「(自分の胸を拳で叩きながら)1+1=1、まさにそうテンデデロ! (と言って引き上げる)」 ▼内藤「(ヒロムと逆方向に引き上げながら)テンデデロ! テンデデロ! テンデデロ!」
『SAKURA GENESIS 2025』東京・両国国技館(2025年4月5日)
IWGPタッグ選手権試合 ○カラム・ニューマン&ジェフ・コブvs高橋ヒロム&内藤哲也×
IWGPタッグ王者の内藤&ヒロムが初防衛戦で陥落。ニューマンが内藤に雪辱を果たし、コブ&ニューマンがタイトルを奪取。ニューマンは22歳7ヵ月で史上最年少のIWGPタッグ王座戴冠を果たした。
内藤&ヒロムは2・11大阪大会でヤングバックスを破り、IWGPタッグ王座を新日本に奪回した。初防衛戦の相手はUNITED EMPIREのコブ&ニューマンに。コブはNEW JAPAN CUP2回戦で内藤に勝利しており、その実績を盾にして挑戦が決定。ニューマンもNEW JAPAN CUP1回戦で内藤に敗れているだけにリベンジを狙ってタイトル奪取に挑んだ。
得意のテンデデロをニューマンに叩き込み、L・I・Jコンビが先制。スパインバスター&ネックブリーカーの合体技も決まると、クイックタッチを駆使してたたみかけた。コブが相手に代わると、ヒロムがそのパワーに手こずるが、強引に抱え上げられたところをDDTで切り返す。内藤も続き、エスペランサを繰り出すと、コリエンド式デスティーノへ。
これを踏ん張ったコブはアスレチックプレックスでぶっこ抜いて、強引に逆転。それでも4人入り乱れての混戦となると、ヒロムのトラースキックから内藤がコリエンド式デスティーノをニューマンに決めて再びチャンスをこじ開けた。先の読み合いからテンデデロを放つと、内藤はデスティーノの体勢。ニューマンが踏ん張ってもヒロムがドロップキックで援護射撃して、デスティーノを完成させる。
しかし、コブがヒロムを突き飛ばして強引にカットイン。UNITED EMPIREコンビは立て直しを急ぐも、ヒロムはニューマンをコーナーめがけてのフロントスープレックスで鎮圧する。負けじとコブはホイップ式パワーボム、ツアー・オブ・ジ・アイランドとヒロムに大技を連発。内藤にもツアー・オブ・ジ・アイランドを狙ったものの、内藤はデスティーノで切り返した。その内藤にニューマンはオスカッターを敢行。ファイヤーボルト(変型フィッシャーマンバスター)で突き刺すが、内藤はギリギリで肩を上げた。
粘る内藤は後頭部へのバックエルボー連打で抵抗。ツバを吐きかけて挑発すると、浴びせ蹴りで不意を突き、またもデスティーノの構えに。これをキャッチしたニューマンは内藤を着地させると、そこに飛び込んだコブがツアー・オブ・ジ・アイランドをズバリ。さらに、コブがホイップした内藤にニューマンが飛びヒザ蹴りをカウンターでぶち込むと、最後はブラディサンデーでダメ押しし、3カウントを奪った。
ニューマンが内藤超えを果たし、コブ&ニューマンがIWGPタッグ王座奪取。第53代王者のブルータス・マグナスが保持していた記録を抜き、ニューマンが史上最年少のIWGPタッグ王座戴冠を果たした。
ニューマンは悲願の栄冠獲得に「これはなんだ? IWGPベルトだな! なんて良い響きだ。最高にイケてる」と喜びをあらわに。「グループとしてみたら、L・I・JはたぶんUNITED EMPIREができた頃からずっと俺たちのケツを追っかけてきたな? いや、もしかしたらその前からかもな。だけど、そんな追いかけっこは終わりだ。俺たちはそんなことはもうやらない」とL・I・Jとの抗争決着を宣言すると、「UNITED EMPIREは新しくなったんだ。俺らはこのベルトを守るぞ。新IWGPヘビー級タッグチャンピオンだ!」と胸を張った。パートナーのコブも「もっとベルトが欲しい。もう1つ、欲しいベルトがある。今夜が終わったら、誰がIWGP世界ヘビー級チャンピオンになろうとそいつに挑戦する」とタッグ王座獲りの先にIWGP世界ヘビー級王座挑戦を見据えていた。
一方、敗れたL・I・Jコンビだったが、ヒロムは「ジュニアとしてヘビーのタッグを獲れて楽しかったですよ……なんて言葉で終わらせたくない気持ちもあるんですよね」とタッグ継続に意欲。内藤も「フリーなんだけどさ、でもこのタッグはまだあるかもしんないよ? 続きがあるかもしんないよ」「なんせ俺とリーダーは(胸板を叩いて)まさにここでつながってるでしょう」と含みを持たせていた。
【試合後のコブ&ニューマン、オーカーン、アキラ、ジェイコブ】
▼コブ「欲しかったのはこれだ! ビールだな!」
▼アキラ「(※オーカーンとジェイコブと一緒に拍手をしながら現れて、日本語で)オメデトー!」
▼ニューマン「なんてこった。まずはカンパイだ」
▼全員「カンパーイ」
▼コブ「コイツにとって初めての王座だ、もちろん最後じゃないぞ!」
▼ニューマン「(ベルトを持って)これはなんだ? IWGPベルトだな! なんて良い響きだ。最高にイケてる。アイツらはさ、グループとしてみたら、L・I・JはたぶんUNITED EMPIREができた頃からずっと、俺たちのケツを追っかけてきてたな? いや、もしかしたらその前からかもな。だけどな、そんな追いかけっこは終わりだ。俺たちはそんなことはもうやらない。UNITED EMPIREは新しくなったんだ。俺らはこのベルトを守るぞ。新IWGPヘビー級タッグチャンピオンだ!」
▼コブ「複雑な気分だ! というのも、オーカーン、NJPW WORLD認定TV王者のグレート-O-カーン! それは俺が持っていたものだからな? (オーカーンにアピールしつつ)前は俺がチャンピオンだったんだぞ? だが今はこの男がチャンピオンだ。ジェイコブ、お前もベルトを獲れ。この席に座れるぞ。フランキー、お前もだ。グレート-O-カーン、俺たちもこのベルトを獲ったよな?」
▼オーカーン「(英語で)アァ」
▼コブ「俺たちは、UNITED EMPIREのチームだ。ユニットの力なのだ! さて、まずはお前たちに聞きたいことがある。インターネットの向こうの皆もだ。どいつもコイツも、俺が去ると言っていた。俺が去ったらどうなる? 『今夜がジェフ・コブの新日本プロレスでの最後の試合だから、きっと勝つことはないよ』だって? ノー! 聞いてくれ、ネット上のことを鵜呑みにするな。もしそうなら、俺には750億ドルの価値があることになるんだからな。いや円か? そんなことはどうでもいい。重要なのは、タッグチームで誰が一番強いかってことだ!」
▼アキラ「お前らだよ」
▼コブ「俺たちが!? ……俺たちだ! 俺たちがIWGPヘビー級選手権の頂点に君臨する新しいキングだ! 聞けよ、俺たちはこのチャンピオンシップで負けなしだ。俺とオーカーンはトーキョードームで負けなかった。実際のところ、カラムがヒザの怪我をせず、前よりも強くなって戻って来ていたなら、トーキョードームでは俺とカラムが勝っていただろうよ。さて、この会見を終わらせるとしよう。ビールをガンガン飲んで、ネットの向こうのオタクたちと祝う必要があるからな。……ジュニアにはこのベルトを持たせることはできん。本物のヘビー級、本物のヘビー級がこの階級を制覇するのだ。ナイトー、やっと俺のことが見えるようになったな。ちょっとだけ寄り道だ。俺はハングリーだ。ハングリーと言い続けているが、もっとベルトが欲しいからだ。俺はベルトを獲った。だがもっとベルトが欲しい。もう一つ、欲しいベルトがある。今夜が終わったら、誰がIWGP世界ヘビー級チャンピオンになろうとソイツに挑戦する。"WAR仔犬"のデビッド・フィンレーだろうが、ゴトーだろうが構わん。お前らもよくわかってるんだろう? 俺がお前らのケツを蹴り飛ばした回数の方が、お前らが俺のケツを蹴り飛ばした回数よりずっと多いってことをな。UNITED EMPIREはこれで終わりじゃないってことをわかっておいてくれ。俺が欲しいのはIWGP世界ヘビー級王座だ! 信じていいぞ。さあ。もう一度乾杯しようぜ!」
▼全員「(日本語で)カンパーイ!!」
▼ニューマン「パーティーに行こうぜ」
▼オーカーン「(英語で)行こうぜ!」
【試合後の内藤&ヒロム】
▼内藤「(先に1人でやって来て)リーダー! リーダー、どこだよ!? リーダー! リーダー! 今日、防衛に失敗したのはリーダー……のせいじゃなくて、完全に俺のせいだな。リーダーの足を引っ張っちまったな。(ヒロムがやって来たのを確認して)リーダー! リーダー!」
▼ヒロム「そうやって俺が悪いなんて言って、いいとこ持っていくのはさすが上手いですね、内藤さんは!」
▼内藤「聞いた? リーダーじゃなくて、今日負けたのは俺のせいだよってちゃんと言ったよ」
▼ヒロム「だから、そうやっていいとこ持っていくのが上手いですよ。タッグですよ、これは」
▼内藤「アァ」
▼ヒロム「これはL・I・Jリーダーの俺のせいだろう、どう考えても」
▼内藤「え?」
▼ヒロム「いや、俺だけじゃないな」
▼内藤「今日はリーダーじゃなくて、俺のせいだよ」
▼ヒロム「いやいやいや」
▼内藤「いやでも……」
▼ヒロム「いやいや俺たちのせいだよ」
▼内藤「でも、でも、カラム・ニューマンとジェフ・コブは間違いなく強かったよ」
▼ヒロム「いやぁまぁ正直ね、万全な状態で、万全な状態だったけども、全ての作戦が成功したところでちょっとあの2人の勢いには勝てなかったかもしれないな。だって俺と内藤さん、1+1で2になんないんですもん。1+1=1なんですよ。じゃあ、今日、ハンデキャップマッチみたいなもんだったんですよ」
▼内藤「今日?」
▼ヒロム「はい」
▼内藤「あ、そう?」
▼ヒロム「まぁでも俺は内藤さんとのタッグ、『WORLD TAG LEAGUE』からこうしてチャンピオンになれて、ジュニアとしてヘビーのタッグを獲れて楽しかったですよ……なんて言葉で終わらせたくない気持ちもあるんですよね。俺は楽しかったですよ。テンデデロに救われたタッグでしたけどね」
▼内藤「オォ、オォ。チーム名を挙げるとしたら、まさに“チーム・テンデデロ"じゃないの?」
▼ヒロム「間違いないですよ」
▼内藤「このチームは」
▼ヒロム「テンデデロなくして、俺たちのタッグはなかったですね」
▼内藤「たださ、ただ確かに俺はまだフリーだよ」
▼ヒロム「まだフリーなんですか」
▼内藤「フリーなんだけどさ、でもこのタッグがまだあるかもしんないよ? 続きがあるかもしんないよ?」
▼ヒロム「だってレスラーである以上はフリーだろうが、他団体だろうが、どこにいようが、一緒にやろうと思えばできるじゃないですか」
▼内藤「なんせ俺とリーダーは、(拳で自分の胸を叩いて)まさにここで繋がってるでしょう」
▼ヒロム「(自分の胸を拳で叩きながら)1+1=1、まさにそうテンデデロ! (と言って引き上げる)」
▼内藤「(ヒロムと逆方向に引き上げながら)テンデデロ! テンデデロ! テンデデロ!」