THE GRIPを防いだTAKESHITAがロールスルージャーマンでぶっこ抜いて、再び攻勢。大岩もドクターボムからキャメルクラッチ式の腕固めでギブアップを迫るが、TAKESHITAは耐えきる。続くジャーマンを1回転して不時着すると、ラリアット合戦で押し切り、垂直落下式ブレーンバスターへ。大岩はカウント1でキックアウトしたものの、TAKESHITAは左右のエルボーを連打。粘る大岩はTHE GRIPを仕掛けたものの、TAKESHITAはローリングエルボーをねじ込み、再度強烈なエルボーを浴びせて大岩を腰砕けにすると、最後はレイジングファイヤーで熱戦を締めくくった。
『SAKURA GENESIS 2025』東京・両国国技館(2025年4月5日)
NEVER無差別級選手権試合 ○KONOSUKE TAKESHITAvs大岩陵平×
TAKESHITAが一点集中攻撃で奮闘を見せた大岩を正面突破して、NEVER王座V5。最多防衛記録を更新したTAKESHITAは、4・11シカゴ大会での棚橋弘至戦に向けて「俺たちの物語に終止符を打ってやる」と予告した。
NEVER王者のTAKESHITAは2・11大阪大会でボルチン・オレッグを破り、3度目の防衛に成功。そんな王者に挑戦状を突きつけたのがTMDKの大岩だった。「俺こそが新日本プロレスだ!」と絶叫。TAKESHITAも「世界のTAKESHITAは強えぞ」と言い返し、両者のタイトル戦が決定した。
TAKESHITAは2月にメキシコのCMLLでアンヘル・デ・オロを下し、4度目の防衛に成功。勢いを加速させて両国へ駒を進めてきた。一方、大岩は昨年9月の凱旋以降、次々とシングル王座に挑んできたものの、あと一歩届かず、ベルト獲りを逃しており、シングル初戴冠を目指してTAKESHITAに挑んだ。
序盤からアグレッシブに仕掛け合う。場外で強烈なフロントハイキックをねじ込んだTAKESHITAに対し、大岩は得意の一点集中攻撃で左腕を狙い撃ち。TAKESHITAが強引にボディスラムでぶん投げても、大岩は離さずに絞め続けて大きな歓声を巻き起こした。TAKESHITAが反撃しようとコーナーに上がった瞬間、ドロップキックをズバリ。コーナー上でも左腕を固めるが、頭突きをねじ込んだTAKESHITAはコーナー最上段からの雪崩式ブレーンバスターで反撃に転じる。
大岩が投げ捨てジャーマンを連続して決めても、TAKESHITAはエクスプロイダー、旋回式ブルーサンダーで黙らせた。大岩の腕狙いやスリーパーを振り払い、ジャンピングニーを一撃。両国は大きくどよめく。大岩も大剛式バックドロップからダイビングボディプレスを落とすも、TAKESHITAは剣山で迎撃。負けじと大岩もヘッドシザースで飛びついて丸め込み、キックアウトを許してもカウンターのラリアットを振り抜き、シーソーゲームが続いた。
THE GRIPを防いだTAKESHITAがロールスルージャーマンでぶっこ抜いて、再び攻勢。大岩もドクターボムからキャメルクラッチ式の腕固めでギブアップを迫るが、TAKESHITAは耐えきる。続くジャーマンを1回転して不時着すると、ラリアット合戦で押し切り、垂直落下式ブレーンバスターへ。大岩はカウント1でキックアウトしたものの、TAKESHITAは左右のエルボーを連打。粘る大岩はTHE GRIPを仕掛けたものの、TAKESHITAはローリングエルボーをねじ込み、再度強烈なエルボーを浴びせて大岩を腰砕けにすると、最後はレイジングファイヤーで熱戦を締めくくった。
白熱の一戦を制したTAKESHITAがNEVER王座V5に成功。田中将斗、石井智宏、鈴木みのるが保持していたV4を抜き、最多防衛記録を更新した。大の字になった大岩の前に立ち、言葉をかけると、胸を叩いて健闘を称えたTAKESHITAだった。
「大岩ちゃん。TAKESHITAのスタイルが嫌いだって? でも俺はよ、俺のスタイルでトップ獲るって決めてんねん。大岩ちゃん、俺はお前のスマイル、好きやで」と大岩に投げかけたTAKESHITAの視線はすでに4・11シカゴ大会での棚橋戦に向いていた。
「さあ、いよいよ次は、シカゴでvs棚橋弘至。長い長い、俺たちの物語に終止符を打ってやる」と豪語すると、「棚橋、オメーの輝きは、もう残ってないんじゃないか? あと、少しだけ、少しだけ、まだ輝きが残ってるとするなら、この俺、KONOSUKE TAKESHITAが、お前のその輝きを消してやる」と通告した。
【TAKESHITAの話】「(テーブルの上の台にベルトを置き、着席すると用意されていた缶ビールで左ヒジを冷やしながら)大岩ちゃん。TAKESHITAのスタイルが嫌いだって? でも俺はよ、この世界でトップ、俺のスタイルでトップ獲るって決めてんねん。大岩ちゃん、俺はオマエのスタイル、好きやで。さあ、いよいよ次は、シカゴでvs棚橋弘至。長い長い、俺たちの物語に終止符を打ってやる。棚橋、オメーの輝きは、もう残ってないんじゃないか? あと、少しだけ、少しだけ、まだ輝きを残ってるとするならば、この俺、KONOSUKE TAKESHITAが、お前のその輝きを消してやる。(ベルトを持って立ち上がり、立ち去ろうとして振り返り)あともう一つ、言い忘れたことがあったよ。(ベルトに)今日もありがとう。NEVER無差別級王座の最多防衛記録を塗り替えたのは、この俺、The Alpha、KONOSUKE TAKESHITAだ、覚えとけ!」
【大岩の話】「オイTAKESHITA! TAKESHITA! (床に座り)お前は言ったな、『ベルト獲って何を見せたいか』って。3団体所属のお前がベルト持って、お前は逆に何を見せてえんだよ。あ? チャンピオンが地方大会回んなくてどうすんだよ? あ? 負けてこんなこと言うのも何だけど、俺はお前の新日本プロレス所属、納得してねえぞ! 会社が選手と話してそうなったのかもしんないけど、そんなベルト持って海外にいて、試合もしないようなレスラー、俺は納得もしてないし、大っ嫌えだ! ただな、今日負けたからしっかり反省して、しっかり強くなって、今日の映像も何回も何回も見て、俺は這い上がってやるから。(立ち上がりながら)悔しいっす!」