【新日本】連覇狙うデスペが新鋭ウェインにまさかの不覚も「始まったばっかだ」 2025/5/14
『セキチュー Presents BEST OF THE SUPER Jr.32』東京・後楽園ホール(2025年5月14日) Bブロック公式戦 ○ニック・ウェインvsエル・デスペラード× スーパージュニア前回覇者のデスペラードが新鋭のウェインにまさかの不覚を取った。 IWGPジュニア王者として連覇を狙うデスペラードは、初戦で昨年の公式戦で敗北を喫したティタンに雪辱。絶好のスタートを切った。2戦目の相手は初出場となった19歳の新鋭・ウェイン。初戦でSHOを破ると、「これはまだ始まりに過ぎない」と豪語していた。 両者は2023年8月の『All Star Jr. Festival U.S.A.』でのタッグマッチで対決。この時からデスペラードはウェインを高く評価していた。 デスペラードはニークラッシャーを皮切りに左ヒザへの一点集中攻撃で先制。盤石な試合運びを展開する。しかし、ウェインもニークラッシャーをヒザ蹴りで切り返すと、スピードを活かしてスタナーやアサイDDTを繰り出して流れを変えた。 デスペラードをエプロンに追い込むと、強引にコーナー金具に投げつけて場外に転落させる。そして、コーナー最上段から高さのあるケブラーダを発射。リングに戻ると、フロッグスプラッシュで急降下した。デスペラードにダメージを与えるが、ウェインもヒザを押さえて苦しむ。それでもウェインは必殺のプロディジープレックス(リストクラッチ式変型フィッシャーマンズスープレックス)の体勢に。 防いだデスペラードはスパインバスターから流れるようにマフラーホールドに絡め取り、ヌメロ・ドスへの移行を狙う。ウェインはヘッドシザースホイップでなんとか脱出すると、ドラゴンスープレックスホールドで必死の反撃を見せるが、デスペラードもバックドロップ、ギター・ラ・デ・アンヘルで投げ返した。そして、ピンチェ・ロコへ。 ウェインはウラカンラナで切り返すと、丸め込みを連発。トリッキーな動きであわやの場面を作り出す。さらに、ハイキックをクリーンヒットさせると、プロディジープレックスがさく裂する。デスペラードは間一髪でキックアウト。必殺技を返されて動揺を見せるウェインに対し、デスペラードは強烈なエルボーやスピアーをぶち込んだ。だが、猛攻を止めなかったウェインはコーナーから飛びついてのダイヤモンドカッターをズバリ。最後はダブルアーム式カナディアンデストロイヤーで突き刺し、デスペラードから3カウントを奪った。 王者として連覇を狙うデスペラードがウェインに不覚を取り、2戦目にして早くも黒星を喫した。バックステージで大の字になったデスペラードは「チクショー…チクショー…」と悔しさをあらわに。それでも「まだだ。始まったばっかだ!」と視線を前に向けると、「ニック・ウェイン、俺は忘れねぇぞ」とウェインにもメッセージを送った。 一方、値千金の勝利を手にしたウェインは「俺はコーラクエンでエル・デスペラードに勝つチャンスがあると言った。そして、現実になった。デスペに勝てるかもしれないと言ったあと、俺はほかに何と言ったか? 俺は史上最年少の『BEST OF THE SUPER Jr.』優勝者になれるかもしれないと言った。そして俺が言ったことが現実になるとしたら…その夢が近い将来に叶うことを祈ってるよ」と優勝まで見据えた。 さらに、新日本出場のきっかけを作ってくれたデスペラードに感謝しつつも「デスペ、時が来たら……俺が日本に帰ってくるか、あなたがアメリカに来て、IWGPジュニアヘビー級王座を懸けて俺と対戦したければ、いつでも歓迎する」とIWGP王座挑戦も視野に入れた。 次戦は明日(15日)の後楽園大会。デスペラードは昨年の優勝決定戦と同一カードとなる石森と、ウェインは同じく開幕2連勝のイーグルスとそれぞれ対戦する。
『セキチュー Presents BEST OF THE SUPER Jr.32』東京・後楽園ホール(2025年5月14日)
Bブロック公式戦 ○ニック・ウェインvsエル・デスペラード×
スーパージュニア前回覇者のデスペラードが新鋭のウェインにまさかの不覚を取った。
IWGPジュニア王者として連覇を狙うデスペラードは、初戦で昨年の公式戦で敗北を喫したティタンに雪辱。絶好のスタートを切った。2戦目の相手は初出場となった19歳の新鋭・ウェイン。初戦でSHOを破ると、「これはまだ始まりに過ぎない」と豪語していた。
両者は2023年8月の『All Star Jr. Festival U.S.A.』でのタッグマッチで対決。この時からデスペラードはウェインを高く評価していた。
デスペラードはニークラッシャーを皮切りに左ヒザへの一点集中攻撃で先制。盤石な試合運びを展開する。しかし、ウェインもニークラッシャーをヒザ蹴りで切り返すと、スピードを活かしてスタナーやアサイDDTを繰り出して流れを変えた。
デスペラードをエプロンに追い込むと、強引にコーナー金具に投げつけて場外に転落させる。そして、コーナー最上段から高さのあるケブラーダを発射。リングに戻ると、フロッグスプラッシュで急降下した。デスペラードにダメージを与えるが、ウェインもヒザを押さえて苦しむ。それでもウェインは必殺のプロディジープレックス(リストクラッチ式変型フィッシャーマンズスープレックス)の体勢に。
防いだデスペラードはスパインバスターから流れるようにマフラーホールドに絡め取り、ヌメロ・ドスへの移行を狙う。ウェインはヘッドシザースホイップでなんとか脱出すると、ドラゴンスープレックスホールドで必死の反撃を見せるが、デスペラードもバックドロップ、ギター・ラ・デ・アンヘルで投げ返した。そして、ピンチェ・ロコへ。
ウェインはウラカンラナで切り返すと、丸め込みを連発。トリッキーな動きであわやの場面を作り出す。さらに、ハイキックをクリーンヒットさせると、プロディジープレックスがさく裂する。デスペラードは間一髪でキックアウト。必殺技を返されて動揺を見せるウェインに対し、デスペラードは強烈なエルボーやスピアーをぶち込んだ。だが、猛攻を止めなかったウェインはコーナーから飛びついてのダイヤモンドカッターをズバリ。最後はダブルアーム式カナディアンデストロイヤーで突き刺し、デスペラードから3カウントを奪った。
王者として連覇を狙うデスペラードがウェインに不覚を取り、2戦目にして早くも黒星を喫した。バックステージで大の字になったデスペラードは「チクショー…チクショー…」と悔しさをあらわに。それでも「まだだ。始まったばっかだ!」と視線を前に向けると、「ニック・ウェイン、俺は忘れねぇぞ」とウェインにもメッセージを送った。
一方、値千金の勝利を手にしたウェインは「俺はコーラクエンでエル・デスペラードに勝つチャンスがあると言った。そして、現実になった。デスペに勝てるかもしれないと言ったあと、俺はほかに何と言ったか? 俺は史上最年少の『BEST OF THE SUPER Jr.』優勝者になれるかもしれないと言った。そして俺が言ったことが現実になるとしたら…その夢が近い将来に叶うことを祈ってるよ」と優勝まで見据えた。
さらに、新日本出場のきっかけを作ってくれたデスペラードに感謝しつつも「デスペ、時が来たら……俺が日本に帰ってくるか、あなたがアメリカに来て、IWGPジュニアヘビー級王座を懸けて俺と対戦したければ、いつでも歓迎する」とIWGP王座挑戦も視野に入れた。
次戦は明日(15日)の後楽園大会。デスペラードは昨年の優勝決定戦と同一カードとなる石森と、ウェインは同じく開幕2連勝のイーグルスとそれぞれ対戦する。