プロレス/格闘技DX

『セキチュー Presents BEST OF THE SUPER Jr.32』東京・後楽園ホール(2025年5月14日)
Aブロック公式戦 ○マスター・ワトvsドラゴン・ダイヤ×

　ワトがダイヤとの新生代対抗戦を制してスーパージュニア初日を迎えた。

　新日本のワトとDRAGONGATEのダイヤがスーパージュニア公式戦で注目の一騎打ち。団体を代表する新時代のジュニア戦士による初シングルマッチは熱戦となった。

　のっけからスピーディな先制争いで火花。プランチャで競り勝ったワトは、ベンダバールを皮切りにチンロックや首4の字固めで絞め上げた。出鼻をくじかれたダイヤだったが、619、その場飛びムーンサルトプレスと華麗な連続技でペースを奪取。連続回転式コルバタでワトを場外に追いやり、ケブラーダを敢行する。

　しかし、ウルトラウラカンラナはワトがドロップキックで撃墜。スワンダイブ式エルボースマッシュを発射すると、レシエントメンテも完璧に決まった。雄叫びを上げたワトは通天閣ジャーマンの体勢に。

　丸め込んで逃れたダイヤはレプテリアンを狙って突っ込んだものの、後方にフェイスバスターで投げ飛ばしたワトはレシエントメンテIIを仕掛ける。決めさせないダイヤは再度レプテリアンの構え。防がれても通天閣ジャーマンを1回転して不時着し、レプテリアンと見せかけて今度はダブルコークの体勢に。だが、ワトはこれも防御。逆にスキを突いてレシエントメンテIIで叩きつけて、接戦を制した。

　ワトが新世代対抗戦を制して初日。2023年からの飛び石連覇に向けて立て直しの1勝目を手にした。

　バックステージで「ダイヤ選手、はじめまして。これがマスター・ワトです。これが新日本だと思ってください」と新日本プロレス所属のプライドをあらわにしたワトは「ダイヤさんが望むような試合になったか分かりません。もちろん結果は望んでないでしょう。けど、やっぱDRAGON GATEから1人で乗り込んできて勝たなければならない、そんな思い、分かってますよ。けどさ、俺にだって人生が懸かってんだ。この勝負、1回で終わるとは思ってないよ」と今後の対戦も視野に入れた。

　「なぁ、ダイヤ、同世代として、まぁ俺の方がちょっといってるけど近い世代としてさ、新日本もDRAGON GATEも、そしてジュニアも、そしてプロレス界も盛り上げていこうぜ」と同世代に呼びかけると、「面白い相手がまた見つかったね」と満足げな表情を見せていた。次戦は明日(15日)の後楽園大会。ワトは藤田と、ダイヤはコナーズとそれぞれ対戦する。