プロレス/格闘技DX

『セキチュー Presents BEST OF THE SUPER Jr.32』東京・後楽園ホール(2025年5月15日)
Bブロック公式戦 ○田口隆祐vsSHO×

　田口がSHOをわずか5秒で撃破。前夜の再現を狙うHOUSE OF TORTUREの面々を金的攻撃で手玉に取り、スーパージュニア2勝目を手にした。

　1勝1敗で並ぶ田口とSHOが後楽園2連戦・2日目のオープニングマッチとなる公式戦で対戦した。田口はスーパージュニア公式戦で2020年から2023年までSHOに4年連続敗北。天敵と言える存在だった。

　前日の後楽園大会でSHOはYOHと公式戦で対戦。その試合でYOHはウイスキーを持ち込んで入場し、口移しを迫ったものの、SHOはHOUSE OF TORTUREの面々を乱入させて無法勝利を手にしていた。

　田口は前夜のYOHを真似るように日本酒とおぼしき液体を口に含んで入場。SHOに口移しをしようと追いかけ回す。すると、前日にYOHが追いかけた時と同じように、HOUSE OF TORTUREの裕二郎が登場。さらに、SANADAまで姿を現す。2人は前日のYOHがそうだったように、南側スタンド席の中通路で田口を取り囲んで暴行した。それでも田口はSANADAのフロントキックを裕二郎に誤爆させると、ケインを強奪。それを使ってSANADA&裕二郎に金的攻撃を決めて返り討ちにする。

　田口がここでようやくリングインしてゴングが鳴る。田口は後ずさりしてSHOの串刺し攻撃を誘うと、それを回避。事前にSHOはコーナー金具を剥き出しにしていたが、それが仇となり、自爆してしまう。ここぞとばかりに田口は即座にスクールボーイで丸め込み、まさかの5秒殺を成し遂げた。

　電撃勝利でしてやったりの田口は、奪ったケインを片手に華麗なステップを披露。荒ぶるSHOやSANADA、裕二郎がリングに飛び込もうとしても、田口はロープを蹴り上げて金的攻撃につなげて、完璧な勝利を手にした。

　バックステージで田口は事前の作戦について告白。実は口に含んでいたものは日本酒ではなく、ただの水だったことを明かし、「昨日の試合を観て、いろいろ考えて私なりにウイスキーを日本酒に変え、まずは昨日の新鮮な試合を私なりに一晩寝かせて発酵させるとこのような素晴らしい試合になりました」と独自の理論で解説した。

　「昨日ちょっとポカした関係で1敗してしまいましたけど、また軌道修正して再び優勝戦線に戻っていきたいと思いますんで、応援よろしくお願いします」と田口。次戦は5・17代々木大会でYOH戦となるが、「本日は“SHOは初戦"のつもりでということでしたけど、“代々木でヨーヨーヨー"ということで。まあ、それが言いたかっただけなんですけどね。代々木でYOHでヨーヨーヨー、だからなんだっていう話ですけど」とダジャレを連発して、最後まで真意は語らなかった。

　一方、惨敗を喫して「宮城県民にはロクなヤツがおらんのじゃコノヤロー。全宮城県民、それから宮城県知事、この田舎もんどもが! お前ら全員まとめてぶっ潰してやる!」と当たり散らしていたSHOは、代々木大会でイーグルスと対戦する。