【ドラディション】LEONAが8年ぶり一騎打ちで田中に敗北も刺激 「旅に出たい」 2025/5/16
『DRADITION 2025 SOUL OF DRAGON』後楽園ホール(2025年5月16日) ○田中将斗vsLEONA× LEONAが8年ぶりに田中と一騎打ち。敗北を喫したものの、刺激を受けたLEONAは「旅に出たい」とドラディション以外のリングへの参戦に意欲を見せた。 ホームのドラディションマットで昨年1年をかけて全日本・宮原健斗の背中を追いかけてきたLEONA。今大会では実力者・田中との一騎打ちに臨んだ。両者は2017年のZERO1・火祭り公式戦で対戦。田中が完勝していた。 グラウンド戦でけん制し合うと、ショルダータックル合戦を展開。競り勝ったLEONAはトペの構えに入るが、田中は場外でパイプイスを持って威嚇する。負けじとLEONAもロープを開いて挑発した。しかし、ドロップキックは田中が空振りに追い込むと、左腕への一点集中攻撃でペースを掴む。 劣勢が続いたLEONAはブレーンバスターで投げ飛ばして反撃ののろし。「田中!」とエルボードロップを投下すると、ボディブローやエルボーを連打し、フェイスクラッシャー、ドロップキックで攻め立てた。そして、左足にローキックを連発すると、ドラゴンスクリューの構えに。これは防がれてもランニングエルボーなどで追撃する。 LEONAがスリーパーを狙った瞬間、田中はバックドロップをズバリ。串刺しラリアット、スイング式DDTからスーパーフライを予告したものの、読んだLEONAはヒザを立てて迎撃すると、胴絞めスリーパーで絞め上げる。さらに、強烈なビンタから延髄斬り、ダブルアームスープレックスとたたみかけてホームリングの観客から歓声を呼び込んだ。 だが、LEONAがコーナーに上がった瞬間、立ち上がった田中は最上段から雪崩式ブレーンバスターを敢行。クラッチを解かずに垂直落下式ブレーンバスターで突き刺す。LEONAはギリギリでフォールを返したものの、ヒジのサポーターを脱ぎ捨てた田中はスライディングDへ。避けたLEONAは丸め込みを連発して抵抗したものの、田中は怒とうのエルボー連打で黙らせると、最後は生ヒジ式のスライディングDで3カウントを奪った。 LEONAが田中との8年ぶりのシングルマッチで成長を見せつけたものの、結果は敗北。試合後、悔しさをあらわにしたLEONAは、それでも田中との対戦で刺激を受けたようで、「つらさ、悔しさはあるけど、なんか今日、自分の中で新しい何かが始まった気がする」と前向きにコメントし、「ドラディションにデビューからずっといて、いろんな経験をさせてもらったし、この団体の中での自分の役割、それはどんなところでもいろいろあるけど、でもこの十何年間、このドラディションでやったことっていうのを自分の糧にして、旅に出たいなって」と宣言。「今日、田中さんの強烈なエルボーを食らって、旅に出るひとつのキッカケになったかなって。やってみないとどんなことができるかわからないし、そんな悔しさと刺激で自分の何かが始まった気がしています」と今後を見据えていた。 【試合後の田中】 ▼田中「火祭りに出てもらった時にシングルをして、何年ぶりかはちょっとわかんないですけど、デビューして数年後に対決したのと比べて今は体も大きくなってね。いろんな経験積んで、また目の前に立って。僕としてもそういう人たちとやるっていうのは、自分の物差しでも測りやすいし、すごく楽しみではあったんですけど。やっぱ最初にやった時より全然手応えはもちろんあるし、強くなってる。でも、僕らが育ってきた道と彼が育ってきた道が違うから。これは僕が言うことが正しいかどうかわかんないですけど、綺麗なプロレスっていう言い方はどかわかんないですけど、正統派すぎるんじゃないかって。また、僕らみたいなずる賢いというか、ラフファイトというか、そういうことをやる人間ともっともっとやっていけば、自分にもそういうものが身に付いてくると思うんで。またそういうものを身に付けたら、基本からそういうものをすべて持っている人間はもっともっと強くなるんじゃないかと思います」 ――LEONA選手は「旅に出なきゃいけない」と話していたが? ▼田中「いろんな人間とやってみたら、幅というものがすごく広がると思うんで。毎回毎回、同じ団体の中でやっていって力を付けたら、いろんな違う人間とやるというのはすごく勉強になるし。僕が日本から海外に出ていった時、海外に出ていったらほぼ毎日違う相手とやることが多かったんで。そういう中で、初対決の人間と、いろんなタイプの人間とやっていくことによって、今の田中将斗というのが出来上がったんで。僕と同じことをしろとはもちろん言わないです。言わないけど、いろんな人とやって、経験を積むっていうのはすごく大事だと思います。で、いろんなものを身に付けて、自分が要らないものは排除して、これはいいな、これは欲しいなと思ったものを磨けば、もっともっと強くなると思うんで。次にいつ対戦するかわからないですけど、その時にどんなものを身に付けているのか、すごく楽しみです」 【LEONAの話】「つらさ、悔しさはあるけど、なんか今日、自分の中で新しい何かが始まった気がする。ドラディションにデビューからずっといて、いろんな経験をさせてもらったし、この団体の中での自分の役割、それはどんなところでもいろいろあるけど、でもこの十何年間、このドラディションでやったことっていうのを自分の糧にして、旅に出たいなって。けっして今までしたくなかったわけじゃないし、でもこの団体で自分に課せられた責任があるんだったら、それをやり遂げなきゃって思いながらやってきて。でも、今日、田中さんの強烈なエルボーを食らって、旅に出るひとつのキッカケになったかなって。やってみないとどんなことができるかわからないし、そんな悔しさと刺激で自分の何かが始まった気がしています」
【ドラディション】LEONAが8年ぶり一騎打ちで田中に敗北も刺激 「旅に出たい」
2025/5/16
『DRADITION 2025 SOUL OF DRAGON』後楽園ホール(2025年5月16日)
○田中将斗vsLEONA×
LEONAが8年ぶりに田中と一騎打ち。敗北を喫したものの、刺激を受けたLEONAは「旅に出たい」とドラディション以外のリングへの参戦に意欲を見せた。
ホームのドラディションマットで昨年1年をかけて全日本・宮原健斗の背中を追いかけてきたLEONA。今大会では実力者・田中との一騎打ちに臨んだ。両者は2017年のZERO1・火祭り公式戦で対戦。田中が完勝していた。
グラウンド戦でけん制し合うと、ショルダータックル合戦を展開。競り勝ったLEONAはトペの構えに入るが、田中は場外でパイプイスを持って威嚇する。負けじとLEONAもロープを開いて挑発した。しかし、ドロップキックは田中が空振りに追い込むと、左腕への一点集中攻撃でペースを掴む。
劣勢が続いたLEONAはブレーンバスターで投げ飛ばして反撃ののろし。「田中!」とエルボードロップを投下すると、ボディブローやエルボーを連打し、フェイスクラッシャー、ドロップキックで攻め立てた。そして、左足にローキックを連発すると、ドラゴンスクリューの構えに。これは防がれてもランニングエルボーなどで追撃する。
LEONAがスリーパーを狙った瞬間、田中はバックドロップをズバリ。串刺しラリアット、スイング式DDTからスーパーフライを予告したものの、読んだLEONAはヒザを立てて迎撃すると、胴絞めスリーパーで絞め上げる。さらに、強烈なビンタから延髄斬り、ダブルアームスープレックスとたたみかけてホームリングの観客から歓声を呼び込んだ。
だが、LEONAがコーナーに上がった瞬間、立ち上がった田中は最上段から雪崩式ブレーンバスターを敢行。クラッチを解かずに垂直落下式ブレーンバスターで突き刺す。LEONAはギリギリでフォールを返したものの、ヒジのサポーターを脱ぎ捨てた田中はスライディングDへ。避けたLEONAは丸め込みを連発して抵抗したものの、田中は怒とうのエルボー連打で黙らせると、最後は生ヒジ式のスライディングDで3カウントを奪った。
LEONAが田中との8年ぶりのシングルマッチで成長を見せつけたものの、結果は敗北。試合後、悔しさをあらわにしたLEONAは、それでも田中との対戦で刺激を受けたようで、「つらさ、悔しさはあるけど、なんか今日、自分の中で新しい何かが始まった気がする」と前向きにコメントし、「ドラディションにデビューからずっといて、いろんな経験をさせてもらったし、この団体の中での自分の役割、それはどんなところでもいろいろあるけど、でもこの十何年間、このドラディションでやったことっていうのを自分の糧にして、旅に出たいなって」と宣言。「今日、田中さんの強烈なエルボーを食らって、旅に出るひとつのキッカケになったかなって。やってみないとどんなことができるかわからないし、そんな悔しさと刺激で自分の何かが始まった気がしています」と今後を見据えていた。
【試合後の田中】
▼田中「火祭りに出てもらった時にシングルをして、何年ぶりかはちょっとわかんないですけど、デビューして数年後に対決したのと比べて今は体も大きくなってね。いろんな経験積んで、また目の前に立って。僕としてもそういう人たちとやるっていうのは、自分の物差しでも測りやすいし、すごく楽しみではあったんですけど。やっぱ最初にやった時より全然手応えはもちろんあるし、強くなってる。でも、僕らが育ってきた道と彼が育ってきた道が違うから。これは僕が言うことが正しいかどうかわかんないですけど、綺麗なプロレスっていう言い方はどかわかんないですけど、正統派すぎるんじゃないかって。また、僕らみたいなずる賢いというか、ラフファイトというか、そういうことをやる人間ともっともっとやっていけば、自分にもそういうものが身に付いてくると思うんで。またそういうものを身に付けたら、基本からそういうものをすべて持っている人間はもっともっと強くなるんじゃないかと思います」
――LEONA選手は「旅に出なきゃいけない」と話していたが?
▼田中「いろんな人間とやってみたら、幅というものがすごく広がると思うんで。毎回毎回、同じ団体の中でやっていって力を付けたら、いろんな違う人間とやるというのはすごく勉強になるし。僕が日本から海外に出ていった時、海外に出ていったらほぼ毎日違う相手とやることが多かったんで。そういう中で、初対決の人間と、いろんなタイプの人間とやっていくことによって、今の田中将斗というのが出来上がったんで。僕と同じことをしろとはもちろん言わないです。言わないけど、いろんな人とやって、経験を積むっていうのはすごく大事だと思います。で、いろんなものを身に付けて、自分が要らないものは排除して、これはいいな、これは欲しいなと思ったものを磨けば、もっともっと強くなると思うんで。次にいつ対戦するかわからないですけど、その時にどんなものを身に付けているのか、すごく楽しみです」
【LEONAの話】「つらさ、悔しさはあるけど、なんか今日、自分の中で新しい何かが始まった気がする。ドラディションにデビューからずっといて、いろんな経験をさせてもらったし、この団体の中での自分の役割、それはどんなところでもいろいろあるけど、でもこの十何年間、このドラディションでやったことっていうのを自分の糧にして、旅に出たいなって。けっして今までしたくなかったわけじゃないし、でもこの団体で自分に課せられた責任があるんだったら、それをやり遂げなきゃって思いながらやってきて。でも、今日、田中さんの強烈なエルボーを食らって、旅に出るひとつのキッカケになったかなって。やってみないとどんなことができるかわからないし、そんな悔しさと刺激で自分の何かが始まった気がしています」