【新日本】ウェイン初黒星 ナイトがAEW対決制して初白星 2025/5/17

『セキチュー Presents BEST OF THE SUPER Jr.32』
国立代々木競技場 第二体育館(2025年5月17日)
Bブロック公式戦 ○ケビン・ナイトvsニック・ウェイン×

 ナイトがウェインの連勝を3で止め、4戦目にしてスーパージュニア初白星をつかんだ。

 スーパージュニア初出場となったAEWのウェインは現ROH世界TV王者。ここまでSHO、現王者・デスペラード、イーグルスと歴代IWGPジュニア王者をことごとく破って3連勝中だ。対するナイトは3連敗で勝ち点0。対照的な両者によるAEW対決(ナイトは新日本と2団体所属)が4戦目で実現した。

 ナイトがプランチャを放って先制。ダイビングラリアット、スライディングショルダーと攻勢を続ける。コブラツイストで絞め上げ、「マッチョ・ツヨイ!」と日本語で力こぶをアピール。ウェインもランニングサッカーボールキック、アサイDDTで挽回。高速ドラゴンスープレックスで追い討ちをかける。ダイビングフットスタンプを不発に終わらせたナイトはハンドスプリング攻撃もドロップキックで撃墜。場外へのスワンダイブ式ラリアットを放った。

 流れをつかんだナイトはその場飛び雪崩式フランケンシュタイナーで叩き落とす。スパイクDDT狙いはウェインが首固めで切り返しても、トラースキックをお見舞い。負けじとウェインは回転エビ固めで叩きつける。プロディジープレックス、スパイクDDTをいずれも読み合うと、ウェインがトラースキック、ハイキックを立て続けにさく裂。ナイトもコーナーに上がったウェインを雪崩式リバースフランケンで叩き落とすと、スパイクDDTでグサリ。すかさずUFOスプラッシュを投下して3カウントを奪った。

 ウェインが4戦目で初黒星。ナイトがAEW対決を制して初白星をもぎ取った。試合後、ウェインは「俺は負けることが嫌いなんだ。大っ嫌いだ! 勢いに乗って6点を獲得。今夜は8点獲得する予定だった。8点が欲しかったが、6点であることは変わりがない。そして首位でなくなったかもしれない……俺はBブロック首位だった。今はもうどうかわからない」と悔しさを爆発させながらも「これで俺の勢いが削がれるとは思うなよ。あらゆることが激しく闘いたいと願う俺の糧となる」と前を向いた。

 そこへやってきたナイトは「ここに来たのは、改めて祝福したかったからだ。ROH世界TV王者になったというだけじゃなく、日本に来て『BEST OF THE SUPER Jr.』に出ていることを」と称え、「気を落とすな。長いリーグ戦なんだ。お前は王者だろ。狙われる身なんだ。俺は忠告しに来た。次に1対1で闘うときは、そのベルトを懸けることになるかもしれないぞ」と再戦を約束し合った。

 ナイトの次戦は5・18八王子大会のティタン戦。ウェインは田口との対戦を控える。

【試合後のナイト、ウェイン】

▼ウェイン「クソ。(※大きく深呼吸)落ち着こう。だが俺は負けることが嫌いなんだ。大っ嫌いだ! 勢いに乗って6点を獲得。今夜は8点獲得する予定だった。8点が欲しかったが、6点であることは変わりがない。そして首位でなくなったかもしれない……俺はBブロック首位だった。今はもうどうかわからない。1敗だが胸が裂けそうだ。ンーッ! (※自分に言い聞かせるように)1敗だ、大丈夫。構わないさ。これから何ができる? トレーニングを続け、変わらず一生懸命、勝利を目指して毎日スーパージュニアの試合に出る。これで俺の勢いが削がれるとは思うなよ。あらゆることが激しく闘いたいと願う俺の糧となる。ケビン・ナイト、俺たちは長い付き合いだ。路線バスに乗って会場に入り、一緒にプレショーに出たこともあったが、今は日本のヨヨギで『BEST OF THE SUPER Jr.』に出ている」

▼ナイト「ヘイヘイ(※と言って近づいてくる)」

▼ウェイン「落ち着け、もう終わったんだ(※と言って距離を取る)」

▼ナイト「終わったよ。ここに来たのは改めて祝福したかったからだ。ROH世界TV王者になったというだけじゃなく、日本に来て『BEST OF THE SUPER Jr.』に出ていることを。気を落とすな、長いリーグ戦なんだ。お前は王者だろ。狙われる身なんだ。俺は忠告しに来た。次に1対1で闘うときは、そのベルトを懸けることになるかもしれないぞ。どうだ?(※2人は見つめ合う。ナイトが手を差し出し、その手をウェインが握る)」

▼ウェイン「そのとおりだな」

▼ナイト「約束だ」

▼ウェイン「ああ」

▼ナイト「長年願っていたことが叶った。(※カメラに向かって)彼がさっき話したとおり、長い時間をかけて路線バスに乗ってプレショーに出たんだ。皆が来る何時間も前に着いてトレーニングした。この男は12歳で、誰よりも一生懸命だった。だからコイツが素晴らしい選手で、現IWGP王者を下したってことは忘れないでくれ。お前の未来は明るいんだ。負けたからって落ち込むな。俺は誰よりもお前のことをわかってる。いいな? 頭を上げて、(※2人手を握り合う)ありがとう。(※ナイトが床に置かれたROH世界TV王座のベルトを取ると、ウェインはそれを取り返す)しっかり持っとけよ」

▼ウェイン「そうする」

▼ナイト「離すなよ」

▼ウェイン「わかったよ(※と言って、先に控室へ)」

▼ナイト「見たか? すごいヤツだ。気持ちが強くて、情熱があって、スキルも持ってる。俺にも勝ったことがあるし、あの若さでいろんな経験を積んでいる。ニック・ウェイン、いいか。お前は1対1で自分の尊敬する相手を破ることができる。実際、俺の勝敗記録は俺のすごさを反映していない。俺たちは成長を続けるんだ。長いシリーズの中で、伸び続ける。前にも言ったように、THE JETは誰よりも高く飛び、あらゆることを成す。今夜は彼のお陰で困難を乗り越え王者になるための強さを手に入れた。だから俺たちは自分たちの道を突き進む。そして次に相対するのは、俺の大好きなティタン。アスタルエゴ(※スペイン語で「また後で」)。全力で来い」