【新日本】デスペラードが葛西とのIWGPジュニア戦をあらためて熱望 「何べんだってIWGP実行委員会に掛け合う」 2025/6/2

 エル・デスペラードが2日、東京・中野坂上で会見し、6・24後楽園大会の葛西純戦をIWGPジュニアヘビー級王座戦として行うことを希望した。

 IWGPジュニア王者、昨年覇者として『BEST OF THE SUPER Jr.32』に臨んだデスペラードだったが、結果はBブロック敗退。IWGPジュニア&スーパージュニア2冠王として葛西の前に立つ夢がついえた。

 最終戦となった6・1代々木大会に葛西が来場。デスペラードに“死と痛みの祭典"への招待状を渡し、「純粋に男の中の男、エル・デスペラードとサシでやりてえんだよ」とメッセージを伝えた。

 「予選を通過することもできず。どうしようかな、どの面下げて葛西さんの前に出ようかなとモヤモヤした状況」だったというデスペラードだが、「俺のケツをしこたま蹴り上げてくれました。ありがとうございました。火がつきました、もう一度」と再点火。一夜明けたこの日、「なので、6月24日のデス・ペインビタショナル、こちらのシングルマッチはIWGPのタイトルをかけて葛西選手とシングルマッチをやろうと思っています」との意向を示した。

 「もちろん俺の一存じゃ決められないので、ここからIWGP実行委員会の判断になるんだと思います。これがタイトルマッチとして正式に決まるかどうかというのは正直、五分五分だろうな」と考えてはいるものの、IWGPジュニアをかけて葛西と戦う強い思いは揺るがない。「IWGP実行委員会がどういう判断をするかどうかというのはわからん。けど、一回ダメねって言われたところで大会までまだ時間があるんで、何べんだってIWGP実行委員会に掛け合って、俺はタイトルマッチにするつもりです」と何としても実現させる構えをみせた。

 葛西を突破すれば、もちろんスーパージュニア覇者・藤田晃生を迎え撃つ。「昨日、優勝者の藤田。凄い試合でした。素晴らしかった」と称えたデスペラードは「(葛西は)俺が勝てるとか勝ちますって言ったところで簡単に勝てる相手じゃないっていうこと。絶対なんてないんだよ。だから、もしかしたらタイトル持った葛西純が藤田の前に立つことがあるかもしれない」とはしながらも、「もちろんタイトルを持ったまま藤田の前に立つ気ではいる」と言い切った。

【デスペラードの話】「エル・デスペラードです。よろしくお願いします。昨日6月1日、スーパージュニア31決勝大会。葛西選手が来てくださいまして、こちらの招待状をいただきました。6月24日、自分が新日本プロレスに言ってお願いして会場を押さえてもらった日でした。僕がなぜこの興行を組んだか、新日本にお願いして後楽園ホールを押さえてもらったかっちゅうのは、2度、葛西選手から直接ピンフォールを取られてると。ベルトを保持した状態で。それがタッグであろうと3WAYであろうと。これをこのままなかったことにして、デスマッチじゃんとか、タッグじゃんとか、そういうことはまったく抜きにして、直接獲られた状態で胸を張って次の挑戦者を受けるのは僕にはできなかったです。そのつもりで押さえていて、スーパージュニア32こいつを優勝して、そのうえで葛西選手を待ち受けて、タイトルマッチにするつもりでした。そう簡単に優勝できるとは思ってなかったです。相当リスクも高いし、高い壁だと思ってました。案の定と言ったらお恥ずかしい感じになってしまうんですが、予選を通過することもできず。どうしようかな、どの面下げて葛西さんの前に出ようかなとモヤモヤした状況で。でもスーパージュニアで最高に全力を尽くせたメンバー。しかもブロックが今回分かれたので触れなかったのでドラゴン・ダイヤ選手とニンジャ・マック選手、あの二人にありがとうと謝意を伝えてリングを降りようとしたときに葛西選手が来て下さって、これを渡してくれて、俺のケツをしこたま蹴り上げてくれました。ありがとうございました。火がつきました、もう一度。消えていたわけじゃなかったんですけど、やっぱりくすぶってはいましたね、その日は。だから、あの人は俺の前に来た時、必ず俺が心の底から必要な言葉をかけてくれる人です。ありがとうございました。なので、6月24日のデス・ペインビタショナル、こちらのシングルマッチはIWGPのタイトルをかけて葛西選手とシングルマッチをやろうと思っています。もちろん俺の一存じゃ決められないので、ここからIWGP実行委員会の判断になるんだと思います。実際これからDOMINION、大阪の上半期の集大成というか一番最後のビッグマッチ。あそこでスーパージュニアの優勝者とタイトル保持者がっていうのがこれまでの流れというか、そんな感じではあったんですけど。昨日、優勝者の藤田。凄い試合でした。素晴らしかった。それは本当に思うし、YOHもとんでもなかった。その優勝者の藤田に気を使われた感じなんですよね。葛西純の方を向いてるエル・デスペラードに興味はない。あいつに勝って、葛西純に勝って俺の前に立てと。トロフィーを持った俺がお前のことをぶちのめすという言い方をしてくれています。もちろん、これがタイトルマッチとして正式に決まるかどうかというのは正直、五分五分だろうなとは思ってます。タイトルマッチになると思ってないでしょうし、新日本も。IWGP実行委員会がどういう判断をするかどうかというのはわからん。けど、一回ダメねって言われたところで大会までまだ時間があるんで、何べんだってIWGP実行委員会に掛け合って、俺はタイトルマッチにするつもりです。で、やる前から負けることを考えるヤツがここにもいまして。もちろんタイトルを持ったまま藤田の前に立つ気ではいるんですけど、絶対勝てるわけねえじゃん。な。絶対勝てるわけねえっていうのはあれだよ。絶対負けるって意味じゃないよ。俺が勝てるとか勝ちますって言ったところで簡単に勝てる相手じゃないっていうこと。絶対なんてないんだよ。だから、もしかしたらタイトル持った葛西純が藤田の前に立つことがあるかもしれない。でも、それはやっぱり葛西純はデスマッチのカリスマではあるけれど、デスマッチしかできない男じゃないんだよ。だからあの人はいろんなリングに上がってる。変な言い方になるけど、藤田vs葛西なんていうタイトルマッチになったとしてもお前は心配しなくていいんじゃないかな。もちろん最初から負けるつもりなんかない。でもお前が言ったとおり今、俺の目はお前に向いてない。まずは葛西純、タイトルマッチにしようと思います。(立ち上がると)すいません、一夜明け会見で本当は優勝者の話を聞きに来て下さったはずなのに、予選通過もできなかったヤツのたわごとを聞いてくださってありがとうございました。言いたいことは以上です。質問がありましたら、まあ会社に言っといてください。ありがとうございました」