【DDT】ササダンゴが地元・新潟でEXTREME王座陥落 To-y初戴冠「ベルトとともに狂いまくる」 2025/6/15

『越後パワースラム』新潟市東区プラザ(2025年6月15日)
DDT EXTREME選手権試合 ○To-y vs スーパー・ササダンゴ・マシン×

 ササダンゴが地元・新潟に凱旋したもののEXTREME王座から陥落。“狂ったルール"による3本勝負を制したTo-yが同王座初戴冠を果たした。

 EXTREME王者・ササダンゴは6日前の6・9後楽園大会で新日本との“一面対抗戦"を成功させたばかり。地元・新潟での人気は絶大で、凱旋興行となったこの日、前売り段階でチケットが完売する盛況ぶり。To-yを相手にEXTREME王座V3戦に臨んだ。

 本来、同王座戦は王者がルールを指定できるが、大会前日(14日)、ササダンゴはSNS上で「年齢22個下のTo-yを相手に、自分に有利なルールで王座を防衛したところで、新潟市東区までプロレスを見に来るような目の肥えた、プロレスリテラシーの高いお客様たちが納得してくれるわけがありません」とし、To-yが一晩で思いついた試合形式3つの中から、当日抽選で決めるとした。

 一晩かかってTo-yが考えてきた試合形式は「吹き出したら最後!!牛乳含みます。デスマッチ!!」、「お前はゴミ箱行きだ。ゴミ箱デスマッチ!!」、「セナ100チョプデスマッチ!!」の3案。ところが、大会のオープニングでササダンゴが「どれもいいルール」と絶賛。すべてのルールを採用した3本勝負で行われることになった。

 1本目は牛乳を口に含み吹き出した選手が敗者となる。マスクを脱がないまま牛乳を口に含んだササダンゴはTo-yに対してカウンターでマスクを脱いだ。すると素顔にアジャコング風メイクが施されており、To-yは思わず牛乳を吹き出してしまい、ササダンゴが先勝した。

 2本目は相手をゴミ箱に突っ込んだ選手が勝者となる。最初に運び込まれたアルミ製のゴミ箱が小さかったこともあり、すっかりアジャになりきっているササダンゴが一斗缶代わりにしてTo-yを殴打。続いて運び込まれたのはプラスチックケースだったが、これもササダンゴが垂直落下式リーマンショックで破壊。最後にようやく大型のゴミ箱が運ばれてくると、ササダンゴがロープの間にはさんで固定。しかし、To-yが逆にフランケンシュタイナーで投げると、ササダンゴはゴミ箱の中へ。これで1-1のイーブンとなった。

 3本目は相手の背中にチョップを打ち込んだ回数をカウントし、両者合計100発目のチョップを打ち込んだ選手が勝者となる。お互いに背中を真っ赤にさせながら場内外でチョップを打ち合うと、99になったところでササダンゴは背中をマットにつけて防御。To-yはなんとかうつ伏せにしようとするもののササダンゴは動かない。ならばとTo-yはトップロープからT・O・Yを投下すると、ササダンゴは転がって回避。ところが着地したTo-yの両手がササダンゴの背中を叩く格好となり、100発目が成立。To-yが2-1で勝利を決めた。

 EXTREME王座初戴冠となったTo-yは「このまま新潟から走って帰るくらい、狂って狂いまくるから! その狂ったEXTREME王者のTo-yをずっとずっと見ててください!」と宣言。「新潟に帰ってきたときはまた札止め決定! だから全員、新潟にカモーン!」と絶叫して締めた。

 アイアンマンヘビーメタル級王座を除くと、若手新世代「D GENERATIONS」のメンバーの中でシングル王座初戴冠となった。バックステージでTo-yは「狂った。途中で頭おかしくなって、最高な刺激を手に入れられました。ササダンゴさんと新潟でやって、誰も勝てないと思ってたと思うんです。でも僕は自分を信じて戦い続けました。そして狂った結果、勝つことができました」と振り返り、「あのササダンゴさんに勝ったんだから、まだまだ狂えるってこと。俺はEXTREMEと一緒にまだまだ狂うんだ! 狂って狂って狂いまくるんだ!」と興奮冷めやらない様子で誓った。

 一方、地元で王座から陥落したササダンゴは「一面対抗戦終わって、心身ともに一番全盛期なのかなと思っていたんですけど…」と呆然。それでも「ルール考えてきたのはアイツなんで、アイツだったらEXTREMEのベルト任せてもいいのかなって…」とTo-yを認めた。そして「今回このペイントで臨んでみたんですけど、強くなった気がしますね。このマスク被ってるより、ペイントのほうが強い気がします」とペイント効果を実感。「いざというときは、このペイントでいくべきかなと。新たなスタイルを思いついた気がします。ベルトは失ってしまいましたけど、小嶋(To-y)との出会いには感謝です」と収穫ありを強調していた。