【新日本】後藤が入団ウルフ アロン育成に色気 「チャンピオンとして本物のレスラーに育て上げたい」 2025/6/23

『NEW JAPAN SOUL 2025』後楽園ホール(2025年6月23日)
○海野翔太&後藤洋央紀&ボルチン・オレッグvsザック・セイバーJr.&大岩陵平&ハートリー・ジャクソン×

 IWGP世界ヘビー級王者・後藤がウルフ アロンの入団を受けて「チャンピオンとして彼を本物のレスラーに育て上げたい」との意向を示した。

 6・29名古屋大会でIWGP世界ヘビー級王座戦を控える王者・後藤と挑戦者・ザックが5度目の前哨戦。ダブルフォールで引き分けに終わった5・9オンタリオ大会の再戦へ向けて後藤が海野&NEVER王者・オレッグ、ザックが大岩&ジャクソンとそれぞれ組んで激突した。

 6・29名古屋大会で永田裕志とのNEVER王座初防衛戦を控えるオレッグは好調ぶりを発揮。先発で飛び出すと、大岩相手に飛行機投げ合戦を展開。ドロップキックを食らっても倒れず、ショルダータックル、串刺しボディアタックの波状攻撃を浴びせた。TMDKの集中砲火を浴びて劣勢となっても、ザックにドロップキックを放って打開した。

 タッチを受けた後藤はブレーンバスターでザックを大岩めがけて投げつけ、飛びつき腕ひしぎ逆十字→三角絞めに捕まっても丸め込みで切り返す。牛殺しのフェイントからのGTR狙いはザックが食い止め、ヨーロピアンクラッチで丸め込み、ランニングローキックで蹴り飛ばしたが、後藤もラリアットで吹き飛ばして譲らない。最後は海野がSecond Chapterでジャクソンを撃破。前哨戦を制した形の後藤はザックの眼前でベルトを掲げた。

 試合後のバックステージで後藤は「ザックには悪いけど、俺はまだまだ負けられねぇんだよ」と言い切った。その理由はこの日、新日本入団が発表された東京五輪・柔道金メダリスト、ウルフ アロンの存在だ。後藤は「本隊にとって心強い仲間が今日発表された。俺はチャンピオンとして彼を本物のレスラーに育て上げたいと思っている」との意向を示した。

 ウルフがデビューするのは来年1・4東京ドーム大会。戦いを通じて育成するのは2026年からになる。そのためにも荒武者はザック戦を突破し、IWGP世界ヘビーのベルトを守り続ける構えだ。