【DRAGONGATE】シュンが緊急決定ドリーム王座前哨戦で2試合目のYAMATOに圧勝 「シュン・スカイウォーカーは終わらないよ」 2025/7/3

『AGGRESSIVE GATE 2025』後楽園ホール(2025年7月3日)
緊急決定試合 ○シュン・スカイウォーカーvsYAMATO×

 行方をくらましていたシュンがメインイベント終了後に突然姿を現し、YAMATOにドリームゲート王座前哨戦を要求。受諾したYAMATOに圧勝したシュンは「シュン・スカイウォーカーは終わらないよ」と高笑いを決めた。

  シュンは「負けたら退団」の決意を見せて、7・13神戸ワールド大会でドリームゲート王者・YAMATOに挑戦することが決まったものの、最近は理由もわからぬまま欠場を続けており、前哨戦はここまで一度も行われず。そんな最中で、新日本プロレスの6・29名古屋大会に参戦し、真意がわからない動きを見せていた。YAMATOはフラストレーションを溜め込んでいたが、後楽園大会ではまさかの展開が待ち受けていた。

 この日、YAMATOはメインでシュンと同じくZ-Bratsに所属する帆希との一騎打ちに臨んだ。試合はグラウンド戦から幕開け。場外戦では観客席に座らせて逆水平を叩き込み、イス山めがけてのブレーンバスターを決めるなどYAMATOが攻勢を仕掛け、チョップ合戦も優勢に進めた。

 帆希はカウンターのドロップキックをクリーンヒットさせると、飛びつき式バッククラッカー、ネックブリーカードロップ、その場飛びローリングセントーンと怒とうのラッシュ。逆水平合戦、二段蹴り合戦からトラースキックをぶち込む。負けじとYAMATOも雪崩式ブレーンバスターから押し返し、強烈なエルボー連打からジャンピングハイキック、垂直落下式ブレーンバスターと猛攻へ。粘る帆希はトラースキックからのモモ☆ラッチで大逆転を狙ったものの、キックアウトしたYAMATOはギャラリアを2連発で追い詰め、最後は胴絞めスリーパーで締め落としてレフェリーストップ勝ちを手にした。

 奮闘した帆希をキッチリと仕留めたYAMATOは「ただの毛の生えたグリーンボーイかと思ったらよ、ちょっと手こずっちまったかな。ああ、疲れた。ちょっと疲れてるんですよ」とこぼす。それでも「俺は怒ってんだ。帆希に? 違うよな。うちの大会を休んで、こともあろうに新日本プロレスに就職活動をしに行ったシュン・スカイウォーカーに怒ってんだ! 今日が神戸ワールド前最後の後楽園だ。数限りなくある日本のプロレス団体にとって一番大切な場所が後楽園だよな。そこに姿も現さないとはどういうことだ!」と怒りを爆発させた。

 すると、場内に不気味な笑い声が響き、突然、シュンが登場。「前哨戦などいらないと言ったこのシュン・スカイウォーカーがなぜ今、この後楽園ホールのリングの上にいるか。それは、お前たち後楽園のファンがシュン・スカイウォーカーを求めているからだ。違うか? DRAGONGATEファンがシュン・スカイウォーカーの戦いを欲しているからだろ」と観客を煽り、歓声を呼び込む。

 マスク越しに不敵な表情を見せたシュンは「YAMATO、俺はな、今ここにお前と戦うために来たんだよ」とニヤリ。「いくらでも言い訳がある。こんな唐突な願いは無理だ。2試合目なんて無茶だ。そもそもシュン・スカイウォーカーと人間を同じ土俵に上げることが無茶だ。どれだけ言い訳してもいいよ。お前ができる選択は2つに1つだ。今ここでシュン・スカイウォーカーと戦うか、もしくは逃げるかだ」と煽りに煽り、何度も「シュン・スカイウォーカーの戦いを見たいよな?」と観客に呼びかけて歓声を巻き起こした。

 YAMATOは「お前の言うことはな、詭弁だらけだよ。こんなヤツの言葉にお前ら惑わされてんじゃねえよ」と観客に声を荒げたものの、「まだまだまだまだ俺はピンピンしてるからよ。おい、シュン。俺はやってやってもいいぞ」と突然の対戦要求を受諾する。

 斎藤GMは「ダメだ」と前哨戦実現を一旦拒否するも、「こんなに見たい人間がいるんだよ。その期待に応えるのがGMの役目だ」(シュン) 「お客さんの声聞いてくださいよ」(YAMATO)と2人は譲らず。観客の後押しに根負けした斎藤GMは「だったらいいよ! 今からやってやるよ! ただし、前哨戦、このシングルは5分だけだ。5分1本勝負のワールド前最初で最後の前哨戦やりましょう!」とついに認め、緊急決定試合のゴングが打ち鳴らされた。

 帆希戦でのダメージを引きずるYAMATOに対し、ゴングと同時にフロントハイキックを叩き込んだシュンは、早くもブラスターをさく裂。場内は「YAMATO」コールに包まれる。懸命に抵抗したYAMATOをシュンはフロントハイキックで黙らせ、後頭部をしつこく踏みつけて咆哮した。YAMATOも串刺しドロップキックやブレーンバスターを繰り出し、その場飛びムーンサルトダブルニーを自爆させて粘りを発揮したが、シュンはアシュラ(変型エメラルドフロウジョン)からSSWにつなげて、引き分け寸前でYAMATOを仕留めた。

 圧倒的有利な状況で前哨戦を実現させたうえで、YAMATOに圧勝したシュンは、大の字になった王者を見下ろし、「YAMATO、そしてこの戦いを求めた人間たちども。YAMATOは5分も耐えられなかったな」と高笑い。「ドリーム戦当日、言い訳は利かないぞ。7月13日、神戸ワールド記念ホール、シュン・スカイウォーカーは終わらないよ」と言い放つと、シュンの不気味な笑い声が聖地に響く。

 YAMATOは自力で上がれず、セコンドの肩を借りてリングをあとに。傍若無人な振る舞いで、結局最高の形で前哨戦を締めくくったシュンは、バックステージで「何回やったって一緒だ。7月13日、神戸ワールド記念ホールでは当たり前のように王座返還が行われる。シュン・スカイウォーカーが新たなドリームゲート王者になる」と断言。「シュン・スカイウォーカーを退団させよう? ハハハハハ。思うだけ思っとけ。お前たちの願いも、お前たちの想像も、お前たちの期待も、全てが水の泡になる。俺が天空から降り注ぐ雨にしてやるよ」と退団を不安視する声を一蹴した。

【シュンの話】「最初で最後の前哨戦。この結果がこの世界の当たり前なんだよ。何回やったって一緒だ。7月13日、神戸ワールド記念ホールでは当たり前のように王座返還が行われる。シュン・スカイウォーカーが新たなドリームゲート王者になる。そしてシュン・スカイウォーカーを退団させよう? ハハハハハ。思うだけ思っとけ。お前たちの願いも、お前たちの想像も、お前たちの期待も、全てが水の泡になる。俺が天空から降り注ぐ雨にしてやるよ。アハハハハハ」