【WWE】ゴールドバーグ引退試合で勝利目前もグンターが世界ヘビー級王座死守 2025/7/13

 『サタデーナイト・メインイベント』が現地時間12日、ジョージア州アトランタで行われ、ゴールドバーグが引退試合で勝利目前に迫ったものの敗戦。グンターがゴールドバーグを下し、世界ヘビー級王座を死守した。

 ゴールドバーグは1997年にWCWでデビューし、173連勝の快進撃で“超人類"と称された。1998年7月にはハルク・ホーガンを破ってWCW世界ヘビー級王者となっている。WWEには2003年から2004年、2016年から2017年に参戦し、WWEユニバーサル王座を戴冠。2018年にはWWE殿堂入りを果たした。

 昨年10月のアトランタ大会『バッドブラッド』に家族とともに来場した際、グンターから罵倒されたゴールドバーグは「最後の相手を探していた」という超人類は引退を決意し、6・16ロウにグンターに宣戦布告。この日、ラストマッチとして地元・アトランタでの世界ヘビー挑戦が実現することになった。

 リングサイドにはWCWで同時期を過ごしたスタイナー・ブラザーズ(リック&スコット)、ダイアモンド・ダラス・ペイジの姿が。大「ゴールドバーグ!」チャントの中、ゴールドバーグは愛息らと抱擁を交わしてから出陣した。

 58歳のゴールドバーグだが、健在ぶりを発揮。グンターの強烈な逆水平に仁王立ちし、ラリアットを連発していく。ジャックハマーは時期尚早でグンターにラリアットで反撃されたが、コーナーに上がったところをデッドリードライブで叩き落とし、スピアーの構えに入った。場内が沸いたが、グンターは場外に退避。追いかけたゴールドバーグは再びスピアーを繰り出したものの、グンターが回避してバリケードに誤爆させた。

 グンターはニーブレスを装着したゴールドバーグの左足に集中攻撃。ゴールドバーグがチョップ合戦に持ち込んでも左足を蹴りつけて返り討ちにした。それでもゴールドバーグはスパインバスターで反撃し、ボディブローを連打。グンターがパワーボムを狙ってもリバースし、スピアーを繰り出したが、レフェリーに誤爆してしまった。

 すかさずグンターがゴールドバーグから引っぺがしたニーブレスで左足や後頭部を殴打した。リングサイドで観戦するゴールドバーグの愛息を挑発し、胸を小突いてからリングに戻ったが、ゴールドバーグはスピアーで報復。ジャックハマーを爆発させた。サブレフェリーが駆けつけたものの、グンターはギリギリでキックアウト。胴締めスリーパーで捕らえた。ゴールドバーグも必死に抵抗するもののグンターが絞め続けるとグッタリ。レフェリーが試合を止めた。

 グンターが苦戦の末にゴールドバーグを退け、世界ヘビー級王座を死守した。引退試合でベルト獲り目前に迫ったゴールドバーグは家族、スタイナーズ、ペイジらに囲まれた中、「ここアトランタでは一度も負けたことがないと思うが、今日は本当に申し訳ない。アトランタは本当に素晴らしい。君たちがいなければ、俺はここまで成し遂げられなかった。愛してるよ」と地元のファンにメッセージを送って大歓声を浴び、最後のリングをあとにした。