するとMAOが現れて「鈴木さん、MAOでーす!」とアピール。鈴木から「知ってまーす。待ってました」と歓迎されると、「正直、今年はスレンジ・ラブ・コネクション結成したし、『BEST OF THE SUPER Jr.』Bブロック、(同点)1位という結果も残したし、満足してたんだけど。やっぱ青木真也に勝った鈴木みのるに勝ちてぇなって欲が出てきました。鈴木みのるに勝った男としてチヤホヤされたくなっちゃったんです」と続けたMAOは「そのUNIVERSALのベルトをDDTに返してもらう。もっと言えば、MAOのところに返してもらう」と奪還を宣言した。
『ROCK IN RING 2025 〜奏でろ打撃、叫べ歓声〜』後楽園ホール(2025年7月13日)
DDT UNIVERSAL選手権試合 ○鈴木みのるvs青木真也×
UNIVERSAL王者・鈴木が青木をTKOに葬り、3度目の防衛に成功。元王者のMAOが名乗りを上げ、8・31後楽園大会でのV4戦が決まった。
パンクラスをはじめ、さまざまな団体でトップ戦線を走ってきた鈴木と、総合格闘技で世界を極めた青木がUNIVERSAL王座をかけて対決。6・29後楽園大会における前哨戦では試合後、青木のスリーパーで失神に追い込まれた鈴木が狂乱。「次は苦しめ!」と報復を宣言していた。
刺激的な両者の対決はヒリヒリするようなグラウンドでのレスリングの攻防で進んだ。ところが5分経過後、戦場が場外に移ると一変。エルボー合戦を展開し、客席でのアームロックで絞め上げた鈴木は、青木がスリーパーで応戦しても、イス攻撃をお見舞い。いったんリングに戻ったものの、再び場外戦に転じると、南側客席でエルボー合戦で火花を散らした。
ようやくリングに戻ると鈴木がサッカーボールキックで蹴り飛ばし、ゴッチ式パイルドライバーを狙う。阻止した青木はアームロックで捕獲。ロープに逃れた鈴木が場外に降りると、青木はトペを発射。ダイビング・ニードロップを投下し、卍固め、三角絞め、腕ひしぎ逆十字固めを次々に極めた。
さらに青木がエイオキクラッチで丸め込んだが、鈴木はキックアウト。一進一退にスリーパーをかけ合うと、鈴木が捕獲。一気に絞め上げるとエルボーをぶち込み、ゴッチ式パイルドライバーを爆発させた。が、鈴木はフォールにいかず。馬乗りになって張り手を連打。青木の体を起こしてエルボーを連打すると、危険とみたレフェリーが試合を止めた。
鈴木が青木に報復を遂げ、UNIVERSAL王座V3。試合後、「青木、プロレス楽しいだろ。貴様ごときが、この俺に足もかかんねぇんだよ。さっさと帰れ!」と言い放った。青木が去ると、鈴木は「俺がこのベルト獲ってから、ヨシヒコという名前の人形、男色ディーノ、世界の青木真也。次、UNIVERSALの名にふさわしい挑戦者はここにいるのか?」と募った。
するとMAOが現れて「鈴木さん、MAOでーす!」とアピール。鈴木から「知ってまーす。待ってました」と歓迎されると、「正直、今年はスレンジ・ラブ・コネクション結成したし、『BEST OF THE SUPER Jr.』Bブロック、(同点)1位という結果も残したし、満足してたんだけど。やっぱ青木真也に勝った鈴木みのるに勝ちてぇなって欲が出てきました。鈴木みのるに勝った男としてチヤホヤされたくなっちゃったんです」と続けたMAOは「そのUNIVERSALのベルトをDDTに返してもらう。もっと言えば、MAOのところに返してもらう」と奪還を宣言した。
鈴木は「正直、ここ来る前からお前のこと知ってるんだ。海外でも一緒だったし、いつかコイツと試合したいと思ってたんだよ」と受諾。「だけど、俺は負けねぇから。強いから鈴木みのるなんだよ」と通告した。これを受けて8・31後楽園大会で両者によるUNIVERSAL王座戦が決まった。MAOは同王座を3度戴冠し、第12代王者時代には日米を股にかけて最多防衛記録となるV11を達成。勝利すれば第14代王者から陥落した昨年11月以来、9ヵ月ぶりの返り咲きとなる。
☆8/31(日)東京・後楽園ホール『WRESTLE PETER PAN 2025【DAY2】』10:00開場、11:00開始
▼DDT UNIVERSAL選手権試合
[挑戦者]
MAO
vs
鈴木みのる
[第18代王者]
※鈴木4度目の防衛戦
【鈴木の話】「ここにたどり着くまで、どんな道を通って来たか。さぞかし険しい道を通って来たんだろ。そういうのはすべて感じるよ。だけど、てめえが通ってきた道、お前だけが通って来たと思うな。俺が今歩いてるのは世界のプロレスの修羅の道だ。青木よ、フリーランスのプロレスラーとして生きていくなら、もっと食いつけ」
【青木の話】「言葉がない。ひと言、査定されました」
【MAOの話】「俺の止まらない欲求が言ってしまった。青木真也に勝った鈴木みのるに勝ってチヤホヤされたい。その一心であそこまで行っちまった。DDT UNIVERSAL、去年、俺が散々暴れ回った。いわば恋人のような存在だ。ヨシヒコ、男色ディーノ、青木真也に勝った。DDTで誰があとUNIVERSALできるんだ。俺しかいないんだよ。俺しか鈴木みのるの承認欲求止められない。あの欲望にまみれたジジイから、UNIVERSALのベルトを、俺の元恋人を取り戻すんだ」