【新日本】仙台沸騰…タイチ王道殺法全開でフィンレー粉砕 反骨の“幕尻優勝"宣言 2025/7/22

『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 35』宮城・仙台サンプラザホール(2025年7月22日)
Aブロック公式戦 ○タイチvsデビッド・フィンレー×

 タイチが“王道プロレス殺法"全開でフィンレーを撃破。大合唱の3カウントでG1仙台大会を沸騰状態へと導いた。

 敗者復活で今夏G1に滑り込んだタイチは、3戦目となった仙台大会で優勝候補フィンレーと激突。エゲつないボディ攻めで何度も苦痛に顔を歪めながらも気迫のファイトを繰り広げ、中盤に入ると小橋建太ばりのローリング袈裟斬りチョップ、川田利明ばりのジャンピングハイキックで反撃に出た。

 さらにはジャンボ鶴田ばりに「オー!」からのロープ越しバックドロップで、フィンレーを場外までぶん投げると、やはり小橋ばりのショートレンジラリアットを叩き込んだ。

 沈まないフィンレーも追撃を首固め連発で切り返すや、そのままクラッチ外さずINTO OBLIVIONをズバリ。タイチもパワーボムを三沢光晴ばりのフランケンシュタイナーで切り返したが、なおもフィンレーは強引にターンバックルパワーボムに成功。続けざまにOVER KILLで仕留めにかかる。

 だが、踏ん張ったタイチは、逆に小川良成ばりの4の字ジャックナイフ固め、さらにはタイチ式外道クラッチつなげてニアフォールを連発。キックアウトされても天翔十字鳳を叩き込み、場内が沸騰するなかでブラックメフィストへ。大合唱とともに3カウント。

 敗者復活で今夏G1出場権を得たタイチだが、“王道プロレス殺法"全開でBULLET CLUBの現ボスを撃破。やんやの歓声のなか「バカにしやがって! 誰だ、俺を外そうって言ったヤツは!」と反骨心をあらわにしながら引き上げたタイチは、「誰だ、俺はもう必要ねぇつったヤツ。これでも必要ねぇか、俺は? 春のトーナメント獲ってんだろう、フィンレー? ベルトも獲ってんだろう? ユニットのリーダーもやってんだろう? これでも本戦に足りねぇか、力? まだそう思ってろ、お前ら。後悔させてやっから」と興奮気味にまくし立てた。

 さらには「ドン底に追い込めば追い込むほど、俺は強くなんだよ。今。自信がみなぎってるよ。フィンレーに勝ったんだからな。このAブロックで一番難敵だと思ってた」と強調し、「いよいよ思ってるだろ? 『タイチ、マジであるかもしんねぇ』って。最初から言ってんだろう。あるんだよ、今年は。最下位が最高位に登り詰めんだよ。幕尻優勝だ。残りの連中も怖ぇだろう、俺とやんの。負けたら恥だもんな。覚悟してかかってこい、全員。胸貸してやる。プレッシャー感じて試合しろ」と好角家らしく“幕尻優勝"宣言を放ってみせた。続く7・25大田区大会の公式戦ではEVILと対決する。

【タイチの話】「バカにしやがって、オラ! バカにしやがって、コラ! 誰だ、俺を外そうつったヤツ。出てこい。今すぐ俺の前に出てこい。オイ、上のもん、誰だ、俺はもう必要ねぇつったヤツ。これでも必要ねぇか、俺は? 春のトーナメント獲ってんだろう、フィンレー? ベルトも獲ってんだろう? ユニットのリーダーもやってんだろう? これでも本戦に足りねぇか、力? まだそう思ってろ、お前ら。後悔させてやっから。ファンも全員、今頃思ってるよ、『なぜタイチを外した?』と。言ったろう、自らの手でそれを全部引っくり返すって。ドン底に追い込めば追い込むほど、俺は強くなんだよ。試練を与えてくれてありがとうよ。止まんねぇよ。自信に溢れてるよ、今。自信がみなぎってるよ。フィンレーに勝ったんだからな。このAブロックで一番難敵だと思ってたよ、アイツが。勝つのは難しいって、少しでも思ったよ。けど、こうやって勝ったから。ナメてかかったか、フィンレー、お前、俺のこと? ナメんじゃねぇぞ、テメーら。いよいよ思ってんだろう、『タイチ、マジであるかもしんねぇ』って。最初から言ってんだろう。あるんだよ、今年は。最下位が最高位に登り詰めんだよ。幕尻優勝だ。しっかり決めてやる。なぁ、現実味を帯びてきたろう? 残りの連中も怖ぇだろう、俺とやんの。負けたら恥だもんな。覚悟してかかってこい、全員。胸貸してやる。相手してやる。プレッシャー感じて試合しろ。楽しみにしてっかんな、テメーら」

【フィンレーの話】「もちろん、こんなつもりじゃなかった。しかし起きたことは起きたこと。これが『G1』だ。覆水盆に返らず。タイチ、俺に勝ったな。よくやった。それでも歴史は、(俺が保持していた)GLOBAL 王座にお前は挑み、俺が勝ったと語るだろう。この数ヵ月でお前が俺から得たのは 2 点のみ。勝者として優るのは俺のほうだろう。タイチのことは忘れろ。タナハシ! ヒロシ・タナハシ。お前の引退ロードがトーキョードームまで続くことを祈るよ。立派なセレモニーで見送られみんなハッピー。しかしだ! タナ! それには俺との試合を生き延びなければならない。老いて盛りを過ぎたお前に、何らかの情けを俺がかけると思ったら大間違いだ。お前は GOAT(※Greatest of All Time=史上最高)であり、俺は“GOAT SLAYER"だ。だからお前の頭、ヒザ、腰、魂をぶっ潰しにかかる」