【全日本】青柳の地元戴冠ならず…ジュンが三冠熱闘V7 王者としての王道T制覇を予告 2025/8/10
『熱闘!サマーアクションウォーズ2025』エア・ウォーターアリーナ松本(2025年8月10日) 三冠ヘビー級選手権試合 ○斉藤ジュンvs青柳優馬× ジュンが地元での戴冠を狙う青柳を熱闘の末に破り、三冠王座V7に成功。ベルトを腰に巻いたまま王道トーナメントに臨むことになったジュンは、「三冠チャンピオンとして王道トーナメントを優勝するから、お前らはそれを楽しみにするがいい」と予告した。 三冠王者のジュンは7・21大阪大会で本田竜輝を破り、6度目の防衛に成功。安定政権を築きつつある王者に挑戦表明を叩きつけたのが青柳で、地元・松本の凱旋興行でのタイトル挑戦を決めた。 セミファイナルでは弟・亮生が世界ジュニア王座奪取に成功。2023年には亮生との兄弟対決、2024年にはシングル3試合と、凱旋興行でインパクトを残してきた青柳にとって、兄弟での同時戴冠は最高のシチュエーションだったが、ジュンはその前に立ち塞がった。 序盤から両者は場外戦でせめぎ合ったが、ジュンが鉄柱前に青柳を固定し、そこにショルダータックルを叩き込んで競り勝つ。スリーパーでしつこく絞め上げると、青柳を踏みつけながら髪をかき上げて、松本のファンに見せつけた。 長時間捕まった青柳はドロップキックを皮切りに、ダイビングボディアタックを連発してようやく逆襲。「いくぞ!」と叫んで歓声を呼び込むと、一気にコーナーに上がるが、ジュンは串刺しフロントハイキックで場外に蹴落とす。リングで待ち構えたジュンはエプロンでサイコブレイクの構え。これは不発に終わったものの、エプロンチョークスラムで青柳に大ダメージを与えた。リングアウト寸前で滑り込んだ青柳に対し、ジュンは一気呵成に攻め立てる。 防戦一方の青柳だったが、ジュンの雪崩式ブレーンバスター狙いを阻むと、背後に回り込み、パワーボムを決めて反撃ののろし。ダイビングエルボードロップで急降下する。ジュンもブレーンバスター、ラリアットの連続攻撃でダブルダウンに持ち込むと、2人はエルボー合戦で火花。チョップに苦もんしながらも、青柳はドロップキック、スイング式DDTとたたみかけた。ジュンの反撃をことごとく防ぎ、サイコブレイクも決めさせなかったが、即座に動いたジュンはラリアットを振り抜く。 青柳も猛抵抗を見せたものの、ジュンはスピアーを突き刺すと、チョークスラム、そしてサイコブレイクもさく裂。会場は悲鳴にも似た歓声に包まれるが、青柳はギリギリで肩を上げる。そして、フロントネックロックをフェイントにして丸め込むと、意地のラリアットを一閃。ダイビングエルボードロップを2連続で投下すると、スピンキックからロックスターバスターで突き刺した。ジュンが肩を上げると、必殺のTHE FOOLもさく裂する。 地元で三冠戴冠かと思われたが、ジュンは間一髪でキックアウト。絶叫した青柳は再度THE FOOLを仕掛けるが、踏ん張ったジュンはラリアットを仁王立ちで受け止め、ビンタからローリングラリアットをぶち込む。ジャックハマーで叩きつけると、なおも沈まない青柳をDays Goneで叩きつけて3カウントを奪った。 地元での兄弟同時戴冠という青柳の野望を粉砕し、ジュンが三冠王座7度目の防衛に成功。三冠王座を死守したジュンは「三冠ベルトを防衛したぞ!」と勝利の雄叫びを上げた。「俺はこの全日本プロレスに入ってきた時にプロレスの右も左もわからずに入ってきた。そんな時、俺に一から基本を教えたのは青柳優馬、アンタだった。俺は恩返しがしたいとか、前のことを振り返るとか、そんなつもりは一切ない。だが、俺が今三冠チャンピオンとしてこのリングに立っているのは間違いなく青柳優馬、アンタのおかげだ。ありがとう」と青柳に感謝すると、松本のファンも拍手を送る。 「地元の松本でこのベルト、欲しくて欲しくてたまらなかっただろう。だが、俺にも負けられない理由がある」とジュンが口にしたのは、青柳兄弟に負けない弟への思いだった。「弟の斉藤レイが肩の手術でしばらくこのリングに立つことができない。だから、俺がこのベルトを防衛し続けて、三冠チャンピオンとしてこのリングを守り続ける。あいつがいつか帰ってきて、また挑戦を受けれるようにな。だから、今は安心して肩を治せばいい。俺はずっとお前が帰ってくるのをリングで待ってるぜ」とテレビ解説席で試合を見守っていたレイにメッセージを送った。 「チャンピオンの特権で、待ちに待った甘いものの時間だ。好きにやらせてもらうぜ」とここからは恒例のスイーツタイムに。リングに持ち込まれたのはスイカだった。「いろいろと考えたんだけど、やっぱり夏は暑いからスイカでしょ」とアピールしたジュンは、「でっかいな」と満足げ。「これは長野県松本産のスイカ。これをいただきます。甘くて美味しいなあ。みずみずしくて、シャキシャキしてて、俺は今最高に夏を感じている」と流ちょうな食レポを披露すると、場内は大歓声に包まれる。 さらに、ジュンは「もう1つ言いたいことがあった。次はいよいよ王道トーナメントがやってくる。この俺、斉藤ジュンは去年の覇者の綾部蓮と1回戦(8・31神戸)で当たるな。あいつは今ノリにノっているが、この俺、斉藤ジュンがあいつを絶対に倒して、三冠チャンピオンとして王道トーナメントを優勝するから、お前らはそれを楽しみにするがいい」と豪語。「ベルトを防衛できたし、スイカも食べれたし、満足だから全員立ってくれ」と呼びかけると、「暑い夏はまだまだこれからが本番だ。みんなで一緒に乗り越えていこうぜ」と観客にゲキを飛ばし、「3、2、1、DOOM!」の雄叫びで松本大会を締めくくった。 一方、凱旋興行での三冠戴冠を果たせなかった青柳は、バックステージでコメントを発表。「地元で獲りたかった…。でも、会場にお越しの皆さん、松本の皆さん、今日は応援ありがとうございました」と感謝し、「次があるかまだわかりませんが、次ある時は必ず皆さんの応援にお応えするように努力します。ありがとうございました」と将来的な凱旋興行再開催も見据えていた。 【ジュンの話】「三冠ベルト7度目の防衛に成功したぜ。今日は会場が暑かったから、とりあえずスイカで水分補給させてもらうぞ。(スイカを食べると)ああ、美味いな。松本産のスイカはみずみずしくて、甘くて美味しいぜ。今日防衛したら、誰も名乗りを上げるヤツは来なかったな。まあ、次はいよいよ王道トーナメントがやってくるから。俺は勢いに乗ってる綾部蓮と1回戦で当たる。あいつを倒して、必ずこのベルトを持ったまま王道トーナメントを優勝してやるぜ。それにしても、やっぱり青柳優馬は強かったな。危なかったが、まあ、リング上でも話した通り、弟のレイがしばらく肩の手術でリングに戻ってこれないからな。俺がこのベルトを防衛し続けて、あいつが帰ったあかつきには、チャンピオンとしてあいつの挑戦を受けたいんだ。それまでは負けるわけにはいかない。楽しかったぜ。ああ、スイカ美味いな。せっかく松本にいるんだ。もっといろいろと食べに行こう。DOOM」 【青柳の話】「おい、どうなってる? この辺、スイカの匂いするぞ。チクショー。いや、やっちまった。地元で獲りたかった…。でも、会場にお越しの皆さん、松本の皆さん、今日は応援ありがとうございました。次があるかまだわかりませんが、次ある時は必ず皆さんの応援にお応えするように努力します。ありがとうございました」
『熱闘!サマーアクションウォーズ2025』エア・ウォーターアリーナ松本(2025年8月10日)
三冠ヘビー級選手権試合 ○斉藤ジュンvs青柳優馬×
ジュンが地元での戴冠を狙う青柳を熱闘の末に破り、三冠王座V7に成功。ベルトを腰に巻いたまま王道トーナメントに臨むことになったジュンは、「三冠チャンピオンとして王道トーナメントを優勝するから、お前らはそれを楽しみにするがいい」と予告した。
三冠王者のジュンは7・21大阪大会で本田竜輝を破り、6度目の防衛に成功。安定政権を築きつつある王者に挑戦表明を叩きつけたのが青柳で、地元・松本の凱旋興行でのタイトル挑戦を決めた。
セミファイナルでは弟・亮生が世界ジュニア王座奪取に成功。2023年には亮生との兄弟対決、2024年にはシングル3試合と、凱旋興行でインパクトを残してきた青柳にとって、兄弟での同時戴冠は最高のシチュエーションだったが、ジュンはその前に立ち塞がった。
序盤から両者は場外戦でせめぎ合ったが、ジュンが鉄柱前に青柳を固定し、そこにショルダータックルを叩き込んで競り勝つ。スリーパーでしつこく絞め上げると、青柳を踏みつけながら髪をかき上げて、松本のファンに見せつけた。
長時間捕まった青柳はドロップキックを皮切りに、ダイビングボディアタックを連発してようやく逆襲。「いくぞ!」と叫んで歓声を呼び込むと、一気にコーナーに上がるが、ジュンは串刺しフロントハイキックで場外に蹴落とす。リングで待ち構えたジュンはエプロンでサイコブレイクの構え。これは不発に終わったものの、エプロンチョークスラムで青柳に大ダメージを与えた。リングアウト寸前で滑り込んだ青柳に対し、ジュンは一気呵成に攻め立てる。
防戦一方の青柳だったが、ジュンの雪崩式ブレーンバスター狙いを阻むと、背後に回り込み、パワーボムを決めて反撃ののろし。ダイビングエルボードロップで急降下する。ジュンもブレーンバスター、ラリアットの連続攻撃でダブルダウンに持ち込むと、2人はエルボー合戦で火花。チョップに苦もんしながらも、青柳はドロップキック、スイング式DDTとたたみかけた。ジュンの反撃をことごとく防ぎ、サイコブレイクも決めさせなかったが、即座に動いたジュンはラリアットを振り抜く。
青柳も猛抵抗を見せたものの、ジュンはスピアーを突き刺すと、チョークスラム、そしてサイコブレイクもさく裂。会場は悲鳴にも似た歓声に包まれるが、青柳はギリギリで肩を上げる。そして、フロントネックロックをフェイントにして丸め込むと、意地のラリアットを一閃。ダイビングエルボードロップを2連続で投下すると、スピンキックからロックスターバスターで突き刺した。ジュンが肩を上げると、必殺のTHE FOOLもさく裂する。
地元で三冠戴冠かと思われたが、ジュンは間一髪でキックアウト。絶叫した青柳は再度THE FOOLを仕掛けるが、踏ん張ったジュンはラリアットを仁王立ちで受け止め、ビンタからローリングラリアットをぶち込む。ジャックハマーで叩きつけると、なおも沈まない青柳をDays Goneで叩きつけて3カウントを奪った。
地元での兄弟同時戴冠という青柳の野望を粉砕し、ジュンが三冠王座7度目の防衛に成功。三冠王座を死守したジュンは「三冠ベルトを防衛したぞ!」と勝利の雄叫びを上げた。「俺はこの全日本プロレスに入ってきた時にプロレスの右も左もわからずに入ってきた。そんな時、俺に一から基本を教えたのは青柳優馬、アンタだった。俺は恩返しがしたいとか、前のことを振り返るとか、そんなつもりは一切ない。だが、俺が今三冠チャンピオンとしてこのリングに立っているのは間違いなく青柳優馬、アンタのおかげだ。ありがとう」と青柳に感謝すると、松本のファンも拍手を送る。
「地元の松本でこのベルト、欲しくて欲しくてたまらなかっただろう。だが、俺にも負けられない理由がある」とジュンが口にしたのは、青柳兄弟に負けない弟への思いだった。「弟の斉藤レイが肩の手術でしばらくこのリングに立つことができない。だから、俺がこのベルトを防衛し続けて、三冠チャンピオンとしてこのリングを守り続ける。あいつがいつか帰ってきて、また挑戦を受けれるようにな。だから、今は安心して肩を治せばいい。俺はずっとお前が帰ってくるのをリングで待ってるぜ」とテレビ解説席で試合を見守っていたレイにメッセージを送った。
「チャンピオンの特権で、待ちに待った甘いものの時間だ。好きにやらせてもらうぜ」とここからは恒例のスイーツタイムに。リングに持ち込まれたのはスイカだった。「いろいろと考えたんだけど、やっぱり夏は暑いからスイカでしょ」とアピールしたジュンは、「でっかいな」と満足げ。「これは長野県松本産のスイカ。これをいただきます。甘くて美味しいなあ。みずみずしくて、シャキシャキしてて、俺は今最高に夏を感じている」と流ちょうな食レポを披露すると、場内は大歓声に包まれる。
さらに、ジュンは「もう1つ言いたいことがあった。次はいよいよ王道トーナメントがやってくる。この俺、斉藤ジュンは去年の覇者の綾部蓮と1回戦(8・31神戸)で当たるな。あいつは今ノリにノっているが、この俺、斉藤ジュンがあいつを絶対に倒して、三冠チャンピオンとして王道トーナメントを優勝するから、お前らはそれを楽しみにするがいい」と豪語。「ベルトを防衛できたし、スイカも食べれたし、満足だから全員立ってくれ」と呼びかけると、「暑い夏はまだまだこれからが本番だ。みんなで一緒に乗り越えていこうぜ」と観客にゲキを飛ばし、「3、2、1、DOOM!」の雄叫びで松本大会を締めくくった。
一方、凱旋興行での三冠戴冠を果たせなかった青柳は、バックステージでコメントを発表。「地元で獲りたかった…。でも、会場にお越しの皆さん、松本の皆さん、今日は応援ありがとうございました」と感謝し、「次があるかまだわかりませんが、次ある時は必ず皆さんの応援にお応えするように努力します。ありがとうございました」と将来的な凱旋興行再開催も見据えていた。
【ジュンの話】「三冠ベルト7度目の防衛に成功したぜ。今日は会場が暑かったから、とりあえずスイカで水分補給させてもらうぞ。(スイカを食べると)ああ、美味いな。松本産のスイカはみずみずしくて、甘くて美味しいぜ。今日防衛したら、誰も名乗りを上げるヤツは来なかったな。まあ、次はいよいよ王道トーナメントがやってくるから。俺は勢いに乗ってる綾部蓮と1回戦で当たる。あいつを倒して、必ずこのベルトを持ったまま王道トーナメントを優勝してやるぜ。それにしても、やっぱり青柳優馬は強かったな。危なかったが、まあ、リング上でも話した通り、弟のレイがしばらく肩の手術でリングに戻ってこれないからな。俺がこのベルトを防衛し続けて、あいつが帰ったあかつきには、チャンピオンとしてあいつの挑戦を受けたいんだ。それまでは負けるわけにはいかない。楽しかったぜ。ああ、スイカ美味いな。せっかく松本にいるんだ。もっといろいろと食べに行こう。DOOM」
【青柳の話】「おい、どうなってる? この辺、スイカの匂いするぞ。チクショー。いや、やっちまった。地元で獲りたかった…。でも、会場にお越しの皆さん、松本の皆さん、今日は応援ありがとうございました。次があるかまだわかりませんが、次ある時は必ず皆さんの応援にお応えするように努力します。ありがとうございました」