【WWE】『クラッシュ・イン・パリ』で世界ヘビー級王座フェイタル4WAY戦が決定 ロリンズが2週連続でパンクKO 2025/8/12

 ロウが現地時間11日、カナダ・ケベック州ケベックシティで行われ、世界ヘビー級王者セス“フリーキン"ロリンズが2週連続でCMパンクをKO。8・31『クラッシュ・イン・パリ』でパンク、LAナイト、ジェイ・ウーソを迎え撃つフェイタル4WAY戦による防衛が決まった。

 世界ヘビー級王者・ロリンズは先週、ナイトを相手に初防衛戦に臨み、前王者・パンク乱入による反則裁定に終わった。試合後、“ザ・ビジョン"のメンバーであるブロンソン・リード&ブロンブレイカーとともにパンク、電撃登場したローマン・レインズをKOした。

 この日、パンクがオープニングに登場。「俺は今、怒っている。セス・ロリンズという大問題を抱えてな。俺は12年ぶりに頂点に立ち、WWEのチャンピオンになった。でも今ここにいる俺はチャンピオンじゃない」と語り、「でも約束する。俺はあきらめない男だ。俺は必ず再びチャンピオンになる。セス、ベルトは返してもらうぞ。お前から取り戻す」と世界ヘビー奪還を宣言した。

 そこへナイトがやってきてパンクと握手。「サマースラムでお前はベルトを盗まれた。お前はグンターに勝ち、世界ヘビー級のベルトを巻いた。お前は再戦する権利がある」とする一方で、「先週、俺はセス・ロリンズに挑戦した。その試合でお前は自分を抑えられずにセス・ロリンズを襲った。俺は反則負けになりチャンスを失ったんだぞ。お前の気持ちはわかるが、タイミングが悪すぎるだろ」と非難した。

 ロリンズからの世界ヘビー獲りを狙う二人は「お前がやってもいいが、ゴングが鳴ってからリングの上でだ。お前は再戦すべきだ。俺のあとでな」(ナイト)、「俺は元世界ヘビー級王者だ。お前は元王者にもなれない男だ。挑戦に一番近いのは俺。お前は後ろに並んで待っていろ」(パンク)とともに譲らず。ナイトが「俺たちの間には何の問題もない。もうしないって約束するなら先週のことは忘れてやるよ。セスを倒すのは俺だ。俺は世界ヘビー級王者になる。ベルトを獲ったら初防衛戦の相手はお前にしてやるよ」と予告すれば、パンクは「俺たちの間には何の問題もない。LAナイトと揉めるつもりもない。俺たちの問題はセス・ロリンズだけ。しかし聞け。俺はベスト・イン・ザ・ワールドだ」と応戦した。

 遮るようにポール・ヘイマンがリード&ブレイカーを伴って登場。パンクが「今夜は誰かが殴られたいみたいだな。お前ら二人ともやってやろうか? こっちにこい」と挑発すると、ヘイマンはリード&ブレイカーとパンク&ナイトのタッグ対決を宣言した。

 パンク&ナイトがダブルラリアットでリードを場外に転落させるなど先制。パンクがリード&ブレイカーの集中砲火を浴びて劣勢となったが、ナイトがリードにラリアットを連発して巻き返す。飛びつきネックブリーカードロップ、リバースDDTと攻勢を続け、ブレイカーの介入もダイビングラリアットで阻止した。

 そのスキを突いたリードのボディアタックを食らってナイトは失速。ブレイカーはエプロンから場外へのダイビングラリアットでナイトをバリケード外に吹き飛ばす。リングに戻ってもフロントスープレックスでぶん投げ、リードはセントーンを投下。合体ブルドッギングヘッドロックも豪快に決まった。

 ナイトが2発目のセントーンを自爆させてピンチを脱すると、パンクがブレイカーにフロントハイキック、ラリアット、ゼロ戦キックの波状攻撃で巻き返す。ナイトがスライディングキックでリードを分断すると、パンクはブレイカーにダイビングエルボードロップを投下。GTSを予告したが、ロリンズが乱入し、先週のお返しとばかりにパンクを襲撃。反則裁定を告げるゴングが鳴らされた。

 試合後、ザ・ビジョンが3人がかりでパンクとナイトを暴行していると、ジェイが現れた。迎撃に向かったブレイカーをイス攻撃で返り討ちにしたジェイはリードもイスでぶっ叩いて蹴散らした。

 ここでアダム・ピアースGMがやってきて「今日はメインイベントを台無しにしてスーパースターにケガを負わせようとしている。だが、怒ってはいない。これをチャンスとみなそう。セス、君は今チャンスを手にした」とし、8・31『クラッシュ・イン・パリ』で王者・ロリンズにパンク、ナイト、ジェイが挑む世界ヘビー級王座フェイタル4WAY戦を行うことを決めた。

 パンクとナイトが乱闘を展開すると、止めに入ったジェイをナイトがバックエルボーで振り払う。パンクのGTSが不発に終わった次の瞬間、ブレイカーがスピアーでパンクをねじ伏せ、リングサイドを全力疾走してのスピアーをナイトに叩き込む。リードがデスバレーボム、ツナミでジェイをKOすると、ロリンズはナイト、ジェイ,パンクにカーブストンプを次々に叩き込んだ。ダメ押しとばかりパンクに再びカーブストンプを決めて完全にKO。その眼前でベルトを掲げた。

 今回のロウの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。