【NOAH/インタビュー】丸藤のN-1テーマは「強がる、徹底的に」 開幕OZAWA戦へ「彼の世界観に入ってみたい」 2025/9/4
9・8後楽園大会から開幕するNOAH最大のリーグ戦『N-1 VICTORY 2025』。方舟マットを支え続けてきた丸藤正道はBブロックにエントリーした. 意外にも5年ぶりのN-1出場。シングルマッチが並ぶリーグ戦に、久々に“天才"が帰ってくる。 開幕戦ではOZAWAとのシングル初対決がいきなり実現。拳王との“不仲対決"も組まれた。公式戦一つひとつへの思い入れ、そして自身の現状。N-1に向けた胸の内を聞いた。 【丸藤正道インタビュー】 ――5年ぶりのN-1出場となります ▼丸藤「5年ぶりか…俺的には毎年出ても良かったんだよ。でもいろんな事情があったんだよ!(笑) だから今年は早い段階から『N-1に出たい』って発信してた。…というのも俺に『働け、働け』って常日頃言ってくるヤツ(拳王)がいるじゃん? 裏の事情も知らないで…」 ――穏やかじゃありませんが、だったら今年は5年分… ▼丸藤「5年分も闘えねえよ! っていうか5年前の成績は?」 ――2勝2敗1引き分けの5点でした ▼丸藤「じゃあ、それ以上の成績を残したら、俺は5年前より“成長してる"ってことになるよね? 見とけよ。人間は5年間でいかに成長するのか、見せてやるよ」 ――なんだか今年は凄く反骨心を感じるのですが ▼丸藤「ここ数年、確かに結果がついてきてないことは自分でも分かるよ。重々承知だよ。Bブロックのメンバー見ても圧倒的に俺がオッサンでしょ? そんなことは全部分かってるのに、いろんな声も聞こえてくるから」 ――9・8後楽園の開幕戦では、いきなりOZAWAとのシングル初対決が実現します ▼丸藤「あえて彼の世界観に入り込んでみたいな、と思うよね。“俺の試合"にするのはハッキリ言って簡単なんだよ。でも、あの独特なリズム、世界観…そこに入り込んでみたいな〜って、そう思わせるだけのモノがあるよね」 ――OZAWAのことは認めている部分もあると ▼丸藤「そこはもう明らかに“結果"が出てるワケじゃん? OZAWAを筆頭に新しい世代の選手たちが頑張ってきて、こうしてお客さんが大勢来てくれるようになって、話題にもなってさ。それは俺が何年もの間、できなかったことでもあるから。ひじょうに頼もしくは思ってますよ」 ――開幕戦では「KENTAvs清宮」というシングル初対決も組まれている ▼丸藤「確かに俺たちの試合と比較されるような感じになりそうだけど、その試合とはまったく違う“色"になるんじゃないかな。とにかく楽しませてもらいますよ」 ――2戦目9・11岡山では拳王と当たり… ▼丸藤「(※食い気味に)余裕でしょ! もうここは2点確定だよ」 ――すごい自信ですね… ▼丸藤「だって八王子の試合見たでしょ?(※丸藤の虎王が誤爆して拳王が稲葉にピンフォール負け) あんなのが一発入っただけで丸め込まれて負けちゃって。あんな弱いヤツに負けるワケないでしょ。ビックリしたよ! あんな弱いの!?」 ――すっかり不仲が定着している二人ではありますが… ▼丸藤「俺は悪く言ってないよ! アイツがずっとイチャモンつけてきてるだけでしょ! 『働け、働け』とか…俺から言わせてもらえればさ、表に出てることでしか考えられないのか!っちゅう話でさ、ほかにも事あるごとにグチグチと……(※しばらく拳王に対する文句が続いたため略)」 ――そろそろ次にいかせてください…続く9・13広島ではジャック・モリスと対戦です ▼丸藤「彼もTEAM 2000Xを抜けた直後。自分の真の実力を示したいと思ってるところだと思うんで、ぜひとも“良い試合"をして、ジャック・モリスの凄さを見せて欲しい。そして俺としても、そんなジャック・モリスを上回りたい。拳王には“勝ち確"なんで、ここで連勝できるかどうかがカギだから。俺的にはジャック・モリス戦がヤマ場だね」 ――翌日の9・14博多では稲葉大樹と当たります ▼丸藤「彼にはずっと狙われてきたけど、最近の彼はいいね。あの“空回り感"が」 ――ネガティブな意味ではなく? ▼丸藤「うん、良い意味での空回り感。もともと悪い意味で空回りしてた部分もあったけど、『情熱』とマッチしたことで、その空回り感も“味"になったよね。噛み合ったというか。だから以前までの稲葉大樹とは違うと思って試合しますよ。拳王にも勝ってるしね。拳王に勝った、あの丸め込みってなんていうの?」 ――極(ごく)情熱固め、です ▼丸藤「じゃあ“極情熱固め返し"を決めたいと思います。どんな技かは当日のお楽しみで」 ――分かりました、翌日の9・15熊本は公式戦はありませんが… ▼丸藤「だったら熊本がヤマ場ですね」 ――さっきジャック・モリス戦がヤマ場と言ってましたが… ▼丸藤「(※無視して)熊本で公式戦がないんだよ!? 熊本といえば、おいしい食と、おいしいお酒。その誘惑にどう立ち向かうか。ここで深酒しちゃうとN-1後半戦に響くからね。己との闘い」 ――しっかり自制して…次の9・17大阪の晴斗希戦につなげたいと ▼丸藤「そう。だって晴斗希は地元だからね。地元ってやっぱり何倍もパワーが出る…っていうのがあるんだよ。声援とか、応援の空気がまったく違うからね。彼がやってるお店(Taco Chan)のタコスも好きだし、NOAHに入団したからには、彼のNOAHに対する熱いタコスを伝えて欲しいよね」 ――決意や覚悟を伝えてほしいと ▼丸藤「いやタコス。決意もそうだし、覚悟もそうだし、今まで培ってきたものもそうだし、そういうモノを総称してのタコス。…彼のタコスを感じたいし、お前のタコスを見せてみろ、と」 ――……。佳境となる9・20浜松ではガレノ戦です ▼丸藤「これが一番キツいね。デカいうえに動けるから。さて、どう攻略しようかな〜?って」 ――ガレノは『丸藤戦は自分のキャリアのなかで一番大きな試合になる』と言っていた ▼丸藤「いいヤツだな…。でも、それだけ目の色変えてくるってことでしょう。すべてに気をつけますよ。そして、そう言ってくれてるなら『最高にプロレス楽しもうよ』って返したいね」 ――続く9・21宇都宮の最終公式戦では未知の存在でもあるリッキー・ナイトJr.と当たります ▼丸藤「清宮がGHCヘビー持ってた時、イギリスで挑戦した選手でしょ? 俺、見てたよ。日本の技を凄い使う選手だったね。日本のプロレスをさらに楽しんでもらおうかな…って思いますけど、もちろん負けは許されないから。お客さん扱いするつもりはないから、お客さんのつもりで来るなと。ぜひとも潰しに、倒しに来て欲しい」 ――そして優勝決定戦に駒を進めたら、誰と当たりたい? ▼丸藤「ダガ! ずっと(SNSなどで)言ってきたからね。アイツの実力は本物。ダガしかし! 勝つのは俺だよ。でも、なんで俺がこれほどまでに全体的に強気でいられるか分かる?」 ――分かりません… ▼丸藤「強がってるだけだよ! だって今年入ってから、結果は何ひとつ残せてないからさ。方舟伝承マッチで全部負け、旗揚げ25周年記念のタッグマッチでも負け、この前はGHCヘビーでKENTAにも負け…。え? 俺最近いつ勝った? たぶん小峠ぐらいにしか勝ってないよ。だから、もう強がるしかないんだよ!!」 ――開き直ったからこそ生まれるものもあると ▼丸藤「そう。だって今の俺ってすげー弱いじゃん。結果が出てないってことは弱いってことなんだよ。その弱い俺に『弱い』って言われてる拳王は最弱だけど。とにかく今の俺は徹底的に強がるしかないんだよ。だから今年のN-1のテーマは“強がる"だ、徹底的に」 ――強がったうえでN-1をどう未来につなげたい? ▼丸藤「やっぱりまだ『日本プロレス界のリーグ戦といえば?』って聞かれたら、新日本さんのG1 CLIMAXを連想する人が多いと思う。でも、その上を行くリーグ戦にしていきたいから。より世界に響くようなリーグ戦、それこそWWEのレスラーがN-1に出たい!と思うようなリーグ戦にしていきたい。だから俺もまだまだ人任せじゃなくて、自分もそこにしっかり入って、先頭に立って盛り上げられるように頑張って、しっかり強がっていきたいと思います」 ――丸藤正道の公式戦日程―― 9/8後楽園:vsOZAWA 9/11岡山:vs拳王 9/13広島:vsジャック・モリス 9/14博多:vs稲葉大樹 9/17大阪:vs晴斗希 9/20浜松:vsガレノ 9/21宇都宮:vsリッキー・ナイトJr.
9・8後楽園大会から開幕するNOAH最大のリーグ戦『N-1 VICTORY 2025』。方舟マットを支え続けてきた丸藤正道はBブロックにエントリーした.
意外にも5年ぶりのN-1出場。シングルマッチが並ぶリーグ戦に、久々に“天才"が帰ってくる。
開幕戦ではOZAWAとのシングル初対決がいきなり実現。拳王との“不仲対決"も組まれた。公式戦一つひとつへの思い入れ、そして自身の現状。N-1に向けた胸の内を聞いた。
【丸藤正道インタビュー】
――5年ぶりのN-1出場となります
▼丸藤「5年ぶりか…俺的には毎年出ても良かったんだよ。でもいろんな事情があったんだよ!(笑) だから今年は早い段階から『N-1に出たい』って発信してた。…というのも俺に『働け、働け』って常日頃言ってくるヤツ(拳王)がいるじゃん? 裏の事情も知らないで…」
――穏やかじゃありませんが、だったら今年は5年分…
▼丸藤「5年分も闘えねえよ! っていうか5年前の成績は?」
――2勝2敗1引き分けの5点でした
▼丸藤「じゃあ、それ以上の成績を残したら、俺は5年前より“成長してる"ってことになるよね? 見とけよ。人間は5年間でいかに成長するのか、見せてやるよ」
――なんだか今年は凄く反骨心を感じるのですが
▼丸藤「ここ数年、確かに結果がついてきてないことは自分でも分かるよ。重々承知だよ。Bブロックのメンバー見ても圧倒的に俺がオッサンでしょ? そんなことは全部分かってるのに、いろんな声も聞こえてくるから」
――9・8後楽園の開幕戦では、いきなりOZAWAとのシングル初対決が実現します
▼丸藤「あえて彼の世界観に入り込んでみたいな、と思うよね。“俺の試合"にするのはハッキリ言って簡単なんだよ。でも、あの独特なリズム、世界観…そこに入り込んでみたいな〜って、そう思わせるだけのモノがあるよね」
――OZAWAのことは認めている部分もあると
▼丸藤「そこはもう明らかに“結果"が出てるワケじゃん? OZAWAを筆頭に新しい世代の選手たちが頑張ってきて、こうしてお客さんが大勢来てくれるようになって、話題にもなってさ。それは俺が何年もの間、できなかったことでもあるから。ひじょうに頼もしくは思ってますよ」
――開幕戦では「KENTAvs清宮」というシングル初対決も組まれている
▼丸藤「確かに俺たちの試合と比較されるような感じになりそうだけど、その試合とはまったく違う“色"になるんじゃないかな。とにかく楽しませてもらいますよ」
――2戦目9・11岡山では拳王と当たり…
▼丸藤「(※食い気味に)余裕でしょ! もうここは2点確定だよ」
――すごい自信ですね…
▼丸藤「だって八王子の試合見たでしょ?(※丸藤の虎王が誤爆して拳王が稲葉にピンフォール負け) あんなのが一発入っただけで丸め込まれて負けちゃって。あんな弱いヤツに負けるワケないでしょ。ビックリしたよ! あんな弱いの!?」
――すっかり不仲が定着している二人ではありますが…
▼丸藤「俺は悪く言ってないよ! アイツがずっとイチャモンつけてきてるだけでしょ! 『働け、働け』とか…俺から言わせてもらえればさ、表に出てることでしか考えられないのか!っちゅう話でさ、ほかにも事あるごとにグチグチと……(※しばらく拳王に対する文句が続いたため略)」
――そろそろ次にいかせてください…続く9・13広島ではジャック・モリスと対戦です
▼丸藤「彼もTEAM 2000Xを抜けた直後。自分の真の実力を示したいと思ってるところだと思うんで、ぜひとも“良い試合"をして、ジャック・モリスの凄さを見せて欲しい。そして俺としても、そんなジャック・モリスを上回りたい。拳王には“勝ち確"なんで、ここで連勝できるかどうかがカギだから。俺的にはジャック・モリス戦がヤマ場だね」
――翌日の9・14博多では稲葉大樹と当たります
▼丸藤「彼にはずっと狙われてきたけど、最近の彼はいいね。あの“空回り感"が」
――ネガティブな意味ではなく?
▼丸藤「うん、良い意味での空回り感。もともと悪い意味で空回りしてた部分もあったけど、『情熱』とマッチしたことで、その空回り感も“味"になったよね。噛み合ったというか。だから以前までの稲葉大樹とは違うと思って試合しますよ。拳王にも勝ってるしね。拳王に勝った、あの丸め込みってなんていうの?」
――極(ごく)情熱固め、です
▼丸藤「じゃあ“極情熱固め返し"を決めたいと思います。どんな技かは当日のお楽しみで」
――分かりました、翌日の9・15熊本は公式戦はありませんが…
▼丸藤「だったら熊本がヤマ場ですね」
――さっきジャック・モリス戦がヤマ場と言ってましたが…
▼丸藤「(※無視して)熊本で公式戦がないんだよ!? 熊本といえば、おいしい食と、おいしいお酒。その誘惑にどう立ち向かうか。ここで深酒しちゃうとN-1後半戦に響くからね。己との闘い」
――しっかり自制して…次の9・17大阪の晴斗希戦につなげたいと
▼丸藤「そう。だって晴斗希は地元だからね。地元ってやっぱり何倍もパワーが出る…っていうのがあるんだよ。声援とか、応援の空気がまったく違うからね。彼がやってるお店(Taco Chan)のタコスも好きだし、NOAHに入団したからには、彼のNOAHに対する熱いタコスを伝えて欲しいよね」
――決意や覚悟を伝えてほしいと
▼丸藤「いやタコス。決意もそうだし、覚悟もそうだし、今まで培ってきたものもそうだし、そういうモノを総称してのタコス。…彼のタコスを感じたいし、お前のタコスを見せてみろ、と」
――……。佳境となる9・20浜松ではガレノ戦です
▼丸藤「これが一番キツいね。デカいうえに動けるから。さて、どう攻略しようかな〜?って」
――ガレノは『丸藤戦は自分のキャリアのなかで一番大きな試合になる』と言っていた
▼丸藤「いいヤツだな…。でも、それだけ目の色変えてくるってことでしょう。すべてに気をつけますよ。そして、そう言ってくれてるなら『最高にプロレス楽しもうよ』って返したいね」
――続く9・21宇都宮の最終公式戦では未知の存在でもあるリッキー・ナイトJr.と当たります
▼丸藤「清宮がGHCヘビー持ってた時、イギリスで挑戦した選手でしょ? 俺、見てたよ。日本の技を凄い使う選手だったね。日本のプロレスをさらに楽しんでもらおうかな…って思いますけど、もちろん負けは許されないから。お客さん扱いするつもりはないから、お客さんのつもりで来るなと。ぜひとも潰しに、倒しに来て欲しい」
――そして優勝決定戦に駒を進めたら、誰と当たりたい?
▼丸藤「ダガ! ずっと(SNSなどで)言ってきたからね。アイツの実力は本物。ダガしかし! 勝つのは俺だよ。でも、なんで俺がこれほどまでに全体的に強気でいられるか分かる?」
――分かりません…
▼丸藤「強がってるだけだよ! だって今年入ってから、結果は何ひとつ残せてないからさ。方舟伝承マッチで全部負け、旗揚げ25周年記念のタッグマッチでも負け、この前はGHCヘビーでKENTAにも負け…。え? 俺最近いつ勝った? たぶん小峠ぐらいにしか勝ってないよ。だから、もう強がるしかないんだよ!!」
――開き直ったからこそ生まれるものもあると
▼丸藤「そう。だって今の俺ってすげー弱いじゃん。結果が出てないってことは弱いってことなんだよ。その弱い俺に『弱い』って言われてる拳王は最弱だけど。とにかく今の俺は徹底的に強がるしかないんだよ。だから今年のN-1のテーマは“強がる"だ、徹底的に」
――強がったうえでN-1をどう未来につなげたい?
▼丸藤「やっぱりまだ『日本プロレス界のリーグ戦といえば?』って聞かれたら、新日本さんのG1 CLIMAXを連想する人が多いと思う。でも、その上を行くリーグ戦にしていきたいから。より世界に響くようなリーグ戦、それこそWWEのレスラーがN-1に出たい!と思うようなリーグ戦にしていきたい。だから俺もまだまだ人任せじゃなくて、自分もそこにしっかり入って、先頭に立って盛り上げられるように頑張って、しっかり強がっていきたいと思います」
――丸藤正道の公式戦日程――
9/8後楽園:vsOZAWA
9/11岡山:vs拳王
9/13広島:vsジャック・モリス
9/14博多:vs稲葉大樹
9/17大阪:vs晴斗希
9/20浜松:vsガレノ
9/21宇都宮:vsリッキー・ナイトJr.