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2/22【DDT/新日本】飯伏が2月末でDDT、新日本を同時退団 単身“飯伏プロレス研究所"設立で「新たなプロレスの形」追究へ(写真あり)

 DDT、新日本に所属している飯伏幸太が22日、都内DDT事務所で会見。2月末で両団体を同時に退団し、新たに自身で「飯伏プロレス研究所」を立ち上げると発表した。

 飯伏は頸椎(けいつい)椎間板ヘルニアで昨年11月から欠場中。また、新たに腰椎(ようつい)すべり症とも診断されたが、いずれも治療の甲斐あって完治したという。すでに復帰可能な状態で、医師のお墨付きも得ていた。

 だが、会見で飯伏は「体が良くなって復帰を具体的に考えた時に、これまで通り2団体所属でプロレスを続けていくことに対して、気力的にも体力的にも限界を感じるようになりました」と説明。2団体を退団することを決断した。

 異例の“2団体所属"として、東京ドームから路上プロレスにいたるまで広い振り幅で活躍してきた飯伏だが、その分負担は大きかった。「2団体所属の話をいただいた時は凄くワクワクしましたし、2年間自分なりに頑張ってきましたが、少し疲れました。また、今のスタイルでやれるプロレスは、すべてやり切った…との思いも少々あります。最初の段階から常に限界ではあったんですけど、すぐ限界がきてそれも乗り越えて。また限界がきてまた乗り越えて、それを何度か繰り返して最終的にこうなりました」と述懐。節目を感じて熟考の結果、「これまでにない新しいプロレスの形を追究していきたい」との思いに至った。

 飯伏が選んだのは“独立"の道だった。今後は単身「飯伏プロレス研究所」を設立。文字通り、独自に“新しいプロレスの形"を追究していく。復帰戦にして“飯伏プロレス研究所"所属第1戦となるのは、DDTの3・21両国大会に決定。「高木三四郎&葛西純vsKENSO&中澤マイケル」の路上マッチに飯伏&伊橋剛太組で追加参戦する。「両国で路上をやったことはないので、伊橋と一緒に怒られるようなことをいっぱいやりたい。爆発したい」と意気込んだ。

 とはいえ「飯伏プロレス研究所」の活動として具体的に決まっているのは、現状では“DDT両国参戦"のみ。飯伏プロレス研究所の活動イメージも脳内では生まれつつあるが「言葉では説明できない」と具体的言及を避けた。一方で研究所の所属増員を問われると「怪しい動きをしていきたいなと思ってます」と答えて周囲を笑わせた。

 飯伏退団に際して、DDT、新日本の両首脳もエール。高木社長は「寂しくないといったら嘘になる。でも、飯伏幸太が世間にプロレスをもっと広めてくれるという期待があり、“新しいプロレスの形"というのもワクワクするキーワード。これで飯伏幸太と自分やDDTの可能性が切れたわけじゃない。(3・21両国は)壮行試合とか卒業とかじゃなく、飯伏の新しい門出を祝う文字通り爆発する試合。凄い試合にしたいと思ってます」と語り、新日本の菅林直樹会長も「飯伏選手の新しいチャレンジに期待しています。タイミングが合えば、また新日本にも上がってもらいたいと思います」とコメントを寄せた。

 なお、芸能活動に関してはこれまで通りオスカープロモーション所属のまま。こちらについても飯伏は「怪しい動きをしていきたい」と笑った。和やかな空気のまま、高木社長からも笑顔で送り出された飯伏。永遠のプロレス少年然とする天才がもたらす“研究”の行方に注目だ。

※会見における詳細コメントは容量の都合上、別項に掲載させていただきます

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