6/2【DRAGON GATE】吉野が土井撃破で連覇へ前進、7・7後楽園でMONSTER EXPRESS、TRIBE VANGUARD、VerserKが3WAY6人タッグで激突へ 後楽園大会
『KING OF GATE』後楽園ホール大会が2日、行われ、昨年度覇者・吉野正人が土井成樹との遺恨マッチに勝利。3勝目をマークして決勝トーナメント進出に王手をかけた。また、次回7・7後楽園大会でMONSTER EXPRESS、TRIBE VANGUARD、VerserKの3軍による6人タッグ3WAYマッチが行われることが決まった。
◇
5・8大阪大会での開幕以来、熾烈な星の潰し合いが展開されている『KING OF GATE』。この日はA、B、C、D各ブロックの公式戦が1試合ずつ、計4試合行われた。
メインイベントに組まれたのは「吉野vs土井」の遺恨マッチだ。前回の5・11後楽園大会で吉野は「お前の暴走はキッチリ俺が止めたろうやないか」と宣言していたが、序盤から苦境に立たされてしまう。入場と同時に土井から急襲を受け、場外戦で鉄柱に投げつけられるなど守勢に。リングに戻っても凶器攻撃を食らい、テーピングを施した右ヒザをレッグロックなどで絞め上げられると足4の字固めに捕まった。
耐えた吉野もケブラーダで反撃ののろしを上げた。土井がリフト式変型パワーボムやタイガードライバーなど大技で反撃しても、ミサイルキックを放って遮断。裏の読み合いも制し、バカタレスライディングキックを不発に終わらせると、トルベジーノをさく裂。ソル・ナシエンテを仕掛けた。
これは土井が極めさせず。バカタレスライディングキックで逆襲したが、ダメージが色濃くカバーに入れない。命拾いした吉野は土井が何度も仕掛けたマスキュラーボムをことごとく食い止めると、こん身のラリアットで反撃。コーナー上での攻防を土井が制して雪崩式攻撃を敢行しても、マスキュラーボムは阻止。ならばとセコンドの“brother"YASSHIがレッドBOX攻撃で介入し、土井がバカタレスライディングキックを発射しても、回避した吉野は起死回生のトルベジーノをズバリ。抵抗する土井をソル・ナシエンテ改で捕まえてギブアップに追い込んだ。
この結果、吉野が3勝目を挙げ、勝ち点を6に伸ばした。残る公式戦は6・4神戸大会でのエル・リンダマン戦のみ。これに勝利すれば、同じ勝ち点6のビッグR清水の最終公式戦(6・10小倉、堀口元気H.A.Gee.Mee!!戦)の結果待ちながら、決勝トーナメント進出がほぼ決まる状況だ。
連覇へ前進した吉野が「今日は土井成樹に勝ちましたよ。今までVerserKにやりたい放題やられて、後楽園ホールも毎回バッドエンドで終わって、みんな今日は俺が土井成樹にギブアップ言わせてスッキリしたやろ!?」とかちどきを上げると、後楽園の観客も大歓声で支持。呼応するように「まだ混戦してるけど、今日勝った勢いで一つ言わせてもらうなら、2016年KING OF GATEの優勝者は吉野正人ですよ」と豪語した吉野は「優勝したら2連覇。2連覇できるのは去年優勝した俺しかいない。俺は2連覇やりますよ」と後楽園のファンに公約した。それが果たされるか、答えは最終戦の6・12博多大会で出る。
また、メイン後、次回7・7後楽園大会へ向けた戦いの図式が芽生えた。吉野が土井に勝利した瞬間、VerserKメンバーがリングに飛び込み、吉野らMONSTER EXPRESSを暴行。そこへやってきたのがB×Bハルク、YAMATO、Kzy、ヨースケ・サンタマリアの新ユニットTRIBE VANGUARDだった。戸澤が「お前ら新しく出てきたユニットやのに何で出てきた? 関係ないやろ。引っ込め!」と怒鳴ったが、YAMATOは構わず「鷹木信悟、土井成樹、そしてVerserK、俺を追放したからには、お前らぶっ潰すまでとことんやってやるからな」と古巣に通告した。
だが、鷹木は「何がぶっ潰すだ!? どの口が偉そうに言ってんだ!? 先月は俺に負けて、今日はオッサンのフジイに負けたらしいじゃねぇか。お前は相変わらず情けねぇ男だな」と嘲笑。「それに組んでるのがカスのKzyに、カスのマリア、そしてケガ人リハビリ中、絶不調のB×Bハルクか。お前らなんかいつでも潰してやるよ」と逆通告。戸澤が「鷹木信悟、誰みて話してるんや。こいつらは関係ないんや。VerserKとMONSTER EXPRESSの戦いや。俺らだけみてればええんや」と割って入っても、鷹木は「お前ら眼中ねぇんだよ。お前らいつまで経ってもユニットとして上にいけない理由わかるよな? ど素人のしゃちほこBOYがいるからだ」と一蹴した。
YAMATOも黙っておらず、「戸澤、俺たちは確かにできたてのユニットだ。だが、引くことはできねぇんだ」とキッパリ。すると戸澤は「だったら3チーム対抗でやったらええやないか! DRAGON GATE名物6人タッグ3WAYどうですか!?」と提案した。鷹木が「6人タッグの3WAYでも何でもやってやろうじゃねぇか。お前らまとめてVerserKが潰してやるからな。俺たちからは俺、土井成樹、“brother"YASSHIの3人でいかせてもらう」と呼応し、YAMATOも「だったら俺たちは俺YAMATO、B×Bハルク、Kzyの3人でいかせてもらうからな!」と宣言した。
そしてMONSTER EXPRESSからは戸澤と吉野が名乗り。吉野は「しゃち! お前、鷹木信悟に毎回毎回バカにされて、ここで動かなかったらいつ動くんや!?」とゲキを飛ばした。これにはしゃちほこも「VerserK、俺を散々バカにしやがって。やってやるよ! 鷹木信悟、お前に馬鹿にされるのが一番むかつくんだよ!」と呼応。鷹木から「お荷物! お前辞退した方がお前のため、モンスターのため、DRAGON GATEのためなんだよ。お荷物は下がれ!」と罵倒されると、怒りの張り手を打ち込んだ。
ともあれ、3軍が合意し、八木隆行大会本部長もゴーサイン。7・7後楽園大会でVerserK、MONSTER EXPRESS、TRIBE VANGUARDの6人タッグ3WAYマッチが行われることが決まった。