4/10【DRAGON GATE】吉野が創始者・ウルティモ招聘に意欲「校長、このリングに上がってください!」
『THE GATE OF PASSION 2019』後楽園ホール大会が10日、行われ、吉野正人が前身団体・闘龍門JAPANの創始者にあたるウルティモ・ドラゴン招聘に意欲を見せた。7・21神戸ワールド記念ホール大会をその舞台に指定し、「あらゆる方法で俺のメッセージは校長のもとに届くと信じてる。ウルティモ・ドラゴン校長、このDRAGON GATEのリングに上がってください」と呼びかけた。
闘龍門JAPAN時代から数えて、DRAGON GATEは今年で創立20周年。後楽園大会を中心に記念試合を開催し、OBが多数参戦している。今大会では2014年末に解雇されて団体を去った悪冠一色の揃い踏みがメインイベントで実現し、ファンを喜ばせた。
その試合終了後、おもむろに吉野がリングに登場。「なんでお客さんは吉野がこのタイミングで1人でこのリングに上がったんだと思っている人もいるでしょう。ここから本題に入らせてもらうから」と意味深げに語ると、「俺が今、ここで発言することが、この先、どういう展開になるかわからない。もしかしたら、俺が今、ここで話したことはなかったことになる可能性も十分にある。それでも今、俺は強い覚悟を持って、このリングに上がっている。それを皆さんに聞いていただきたい」と決意をあらわにした。
「DRAGON GATEは今、20周年ということで、毎月後楽園ホールで記念試合をやっている。今日はこうして悪冠一色の5人が揃って出てくれた。その20周年記念大会のピークと言えば、7月(21日)の神戸ワールド記念ホールや。そのワールドに俺はどうしても出てもらいたい選手がいる」と続けた吉野は、「DRAGON GATEの20周年記念大会、最大のビッグマッチ、神戸ワールド記念ホールに出てもらいたい選手は……ウルティモ・ドラゴン校長や!」と宣言。場内は大きくどよめいた。
ウルティモは前身団体である闘龍門JAPANの創始者で、吉野にとっては師匠にあたる。かつて2人でタッグを組んで『ディファカップ』を制するなど師弟としての絆も深かった。しかし、師匠と袂を分かつ形で、2004年にDRAGON GATEが立ち上げられると、ウルティモとの間に溝が生まれ、所属選手との交流は断絶していた。
「今、俺たちがこうしてこのリングで試合をして、マイクをして、20年間続けてこれたのは、ウルティモ・ドラゴン校長が俺たちをプロレスラーとして生み出してくれたからや。校長がいなかったら、今の俺たちも、闘龍門も、DRAGON GATEも存在しなかった」と改めて師匠の偉大さを称えた吉野は、「勝手に今、校長の名前を出したけど、見切り発車と言われたらそれまでや。なぜなら、2004年、闘龍門がDRAGON GATEに代わった時から15年間、俺は一度も校長に会えてないし、連絡も取れてない。俺が今、直接校長にメッセージを伝えるのは不可能や」と関係が途切れていることをあえて告白した。
その上で、「でも今この時代、なにかと便利になって、あらゆる方法で俺のメッセージは校長のもとに届くやろう。今日はテレビも入ってるな。マスコミもたくさんいる。俺はやってないけど、SNSもあるよな。あらゆる方法で俺のメッセージは校長のもとに届くと信じてる」と熱い思いを込めて語ると、「ウルティモ・ドラゴン校長、このDRAGON GATEのリングに上がってください。DRAGON GATEは毎月、後楽園ホールでやっています。来月5月9日、校長がこのリングに来てくれるのを俺は待ってますんで、よろしくお願いします」と呼びかけた。