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5/31【新日本】石森が遺恨戦制してBブロック首位通過「プロレスは強えヤツが勝つ」 ヒロムは無念の脱落

『レック Presents BEST OF THE SUPER Jr.31』東京・後楽園ホール(2024年5月31日)
Bブロック公式戦 ○石森太二vs高橋ヒロム×

 ヒロムとの遺恨戦を制した石森がスーパージュニアBブロックを首位通過。「プロレスはな、強えヤツが勝つんだよ」と力強く宣言した。一方、ヒロムは最後の最後で無念の脱落となった。

 6勝2敗で首位タイに並ぶ石森とヒロムがBブロックの最終公式戦で激突した。すでに石森のブロック突破は確定。ヒロムは勝利しなければ準決勝に進出できない状況だった。

 IWGPジュニア王座を懸けて激闘を繰り広げてきた両者は、昨年の公式戦でも対戦。石森は試合中に肩を負傷して不本意なレフェリーストップ負けを喫し、その後も長期欠場を強いられた経緯がある。どちらも「今年こそ」の思いを胸にメインイベントに臨んだ。

 ヒロムはロビー・イーグルス戦やドリラ・モロニー戦で攻められた左ヒザにテーピングを施して登場。それでも果敢に動いて、サンセットフリップパワーボムで先制を狙う。しかし、こらえた石森はヒザを蹴り飛ばすと、場外戦から一点集中攻撃へ。パイプイスへのニークラッシャーを強行すると、ヒロムの動きがガクンと鈍った。石森はヒザのみならず、左肩にも攻撃を加えていく。

 長時間にわたる厳しいヒザ攻め、腕攻めに苦もんしたヒロムは、必死に反撃を仕掛けるも単発に終わる。反対に石森はショルダーバスター、サイファーウタキと大技を面白いように繰り出し、一気にBone Lockに捕獲した。

 だが、ヒロムは石森を強引に担ぎ上げると、剥き出しになったコーナー金具めがけてデスバレーボムをさく裂。エルボー合戦では押し負けてしまうも意地の前進を続け、風車式バックブリーカー、TIME BOMB1.5を連続して決めた。カウンターのラリアットもクリーンヒット。一気にTIME BOMBIIを狙う。

 上手く逃れてコーナー上に不時着した石森は、ヒロムを腹部からコーナーマットに叩きつけると、450°スプラッシュを敢行。Bone Lockにつなげるべくラ・ミスティカを仕掛けた。これをヒロムは名も無きヒロムロールで切り返すと、キックアウトされてもラリアットをズバリ。場内は「ヒロム」コールに包まれると、石森のラリアットをキャッチしてDに捕獲する。石森がなんとか脱出すると、ヒロムは作戦を切り換え、掟破りの逆ブラディークロスをズバリ。TIME BOMBで勝負に出た。

 しかし、石森はギリギリでキックアウト。ヒロムはヒザを叩いて気合いを入れると、TIME BOMBIIの体勢に。その瞬間、腕に絡みついた石森はBone Lockで大逆転。石森がブラディークロス狙いに切り換えようとしても、ヒロムは不時着したものの、左ヒザに痛みが走って急ブレーキに。止まらない石森はラ・ミスティカで絡みつくと、そこから奥の手・リバースブラディサンデーをズバリ。肩を上げたヒロムをブラディークロスで沈めた。

 ヒロムが遺恨戦を制して7勝目。文句なしの単独首位でブロック通過を決めた。ヒロムはDOUKIと勝ち点12点で並んだものの、直接対決で敗れているため、DOUKIが準決勝に進出。ヒロムは無念の脱落となった。

 試合後、マイクを握った石森は「ヒロム、お前とまたここ後楽園でやれて、スゲェ気持ちよかったぜ」とメッセージ。ヒロムは「優勝しろよ」と言い返すと、セコンドの肩を借りず、自力で歩いて花道を下がっていった。

 「個人的なことを言わせてもらうけどよ。去年のスーパージュニア、ここ後楽園ホール、対高橋ヒロム戦で試合中に怪我をして、そのままレフェリーストッップ、欠場した。あれからいろいろなモヤモヤがあったが、今日で俺の中では全部それが出せたよ」と石森。「それとよ、お前ら少し勘違いしてねえか? イケメンが勝つとか、人気者が勝つとか思ってんだろ、お前ら。プロレスはな、強えヤツが勝つんだよ!」と力強く宣言すると、場内は割れんばかりの歓声に包まれた。

 「ということで、最後にこのリングに立ってるのは言うまでもないだろ」とアピールすると、客席からは「石森」コールが発生。最後に石森は「すべては巡り合わせ、自然とこうなる運命。お前らわかるか? すべては神の恵み、そうグレイスだ」と締めくくった。

 この結果を受けて、6・3後楽園大会で行われる準決勝は「エル・デスペラードvsDOUKI」「石森太二vsTJP」に決定。6年ぶりの準決勝進出、そして初優勝を目指す石森は「高橋ヒロム! お前とここ後楽園でまたやれて、スゲェ気持ちよかったぜ。でもよ、俺はまだやりたいヤツがいるんだよ。人の欲というのは尽きねえもんだな。あと少し、もう少し、もう少しだ」と頂点獲りを見据えていた。

 一方、昨年に続いて決勝トーナメント進出を逃したヒロムは「バカみたいに……気持ちいい大歓声が、まだ耳に残っているよ。コレよりも凄いんだろうな、大阪城ホールの大歓声は。こんな歓声の中、優勝できるヤツがすげえ羨ましいな」と肩を落としつつも、「こうなったら、とことん残りの『SUPER Jr.』を見させてもらう。楽しませてもらうよ。もっと、もっと……ヒロムちゃんを悔しがらせてみろよ」と語っていた。

【石森の話】「高橋ヒロム! 高橋ヒロム! お前とここ後楽園でまたやれて、スゲェ気持ちよかったぜ。でもよ、俺はまだやりたいヤツがいるんだよ。人の欲というのは尽きねえもんだな。あと少し、もう少し、もう少しだ。すべては神の恵み…そう、グレイスだ」

【ヒロムの話】「バカみたいに……気持ちいい大歓声が、まだ耳に残っているよ。コレよりも凄いんだろうな、大阪城……大阪城ホールの大歓声は。こんな歓声の中、優勝できるヤツがすげえ羨ましいな。(※石森のマイクアピールが聞こえ)いいよ……楽しそうに吠えてるぜ。こうなったら、とことん残りの『SUPER Jr.』を見させてもらう。楽しませてもらうよ。もっと、もっと……ヒロムちゃんを悔しがらせてみろよ」

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