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6/3【新日本】スーパーJr.決勝は「デスペラードvs石森」 デスペラードがDOUKI振り切り悲願の初優勝に王手

『レック Presents BEST OF THE SUPER Jr.31』東京・後楽園ホール(2024年6月3日)
準決勝 ○エル・デスペラードvsDOUKI×

 デスペラードがDOUKIを振り切り、2年ぶりにスーパージュニア決勝戦に進出。悲願の初優勝を懸けて、石森太二と対戦することが決まった。

 Aブロック1位のデスペラードとBブロック2位のDOUKIによる準決勝は、元盟友対決。両者はメキシコ時代から深い関わりがあり、鈴木軍時代には共闘していた関係にあたる。両者は2020年から3年連続でスーパージュニアの公式戦で激突し、デスペラードが3連勝。高橋ヒロムを連破し、IWGPジュニア王座挑戦も果たしたDOUKIは今の自分を真っ向から元兄貴分にぶつけた。

 グラウンド戦でせめぎ合うと、DOUKIは場外コルバタで先手。リバース式イタリアンストレッチNo.32で拷問するが、引かないデスペラードも両ヒザからマットに叩きつけるニークラッシャーからヒザ攻めへ。硬軟使い分けて、あの手この手で左ヒザに集中攻撃を浴びせると、DOUKIは歩くことすらもままならない状態に。

 DOUKIは背面から突っ込むトペ・レベルサを多用して活路。マフラーホールドに捕まって苦もんすると、トペも狙われるが、場外から必死の迎撃を見せて足止めする。そして、ロープを挟んだ状態からもイタリアンストレッチNo.32に捕獲。ミステリオラナでデスペラードを場外に追いやると、トペスイシーダで飛びついてのDDTを敢行し、荒技で一気に流れを掴んだ。

 自ら左ヒザを叩いて気合いを入れたDOUKIはデイブレイクで突き刺し、リング中央で再びイタリアンストレッチNo.32に絡め取る。グラウンド式で絞めに絞めるが、デスペラードの足がなんとかロープに届いた。ならばとDOUKIはラリアットを2連続で振り抜くと、スープレックス・デ・ラ・ルナの構えに。

 こらえたデスペラードは普段見せないジャーマンスープレックスで反撃ののろし。自分の首にダメージを負うが、それでもエルボー合戦に持ち込む。DOUKIは延髄斬りから再びスープレックス・デ・ラ・ルナを狙うが、振り払ったデスペラードはこん身の右エルボーをズバリ。ピンチェ・ロコを仕掛けるが、今度はDOUKIが切り崩し、またまたイタリアンストレッチNo.32に捕獲した。

 失神寸前まで追い込まれたデスペラードだったが、DOUKIがリング中央に引きずり込もうとした瞬間、ジャックナイフ式エビ固めで押さえ込む。肩を上げたDOUKIは強烈なエルボーを何度も浴びせたものの、デスペラードはスキを突いての逆さ押さえ込みから流れるようにリバースタイガードライバーをさく裂。絶叫すると、ピンチェ・ロコを繰り出して3カウントを奪った。

 デスペラードがDOUKIを振り切り、2年ぶり3度目の決勝進出を果たした。敗れたDOUKIは悔しさをあらわにしながら、セコンドの肩を借りて花道を下がっていく。客席からはDOUKIに大きな声援が飛んだ。

 入れ替わるように石森が現れると、デスペラードとにらみ合いを展開。互いに声をかけて挑発し合うが、デスペラードが石森に下がるように促した。石森が去っていくと、場内は「デスペ」コール一色に。デスペラードは「もうなかなか言葉はいらんだろ。俺が優勝するからな!」と言葉少なに優勝宣言をぶち上げて、後楽園大会を締めくくった。

 「決勝戦は石森太二。最高じゃないですか、この状況。あの人とシングルマッチやるって時はスーパージュニアの公式戦か、タイトルマッチか、決勝戦か。毎回毎回大事なところでやってんだ。スペシャルシングルマッチで組まれたっていいはずなのに、新日本が出し惜しみするようなマッチアップっていうわけだ。楽しみにしててくれよ。俺がどんな試合展開をするのか、それともされるのか。俺自身が楽しみだ」と意気込んだデスペラード。どちらが勝っても悲願の初優勝となる大一番となる。

 両者は過去IWGPジュニア王座を懸けて2度対戦して1勝1敗、スーパージュニア公式戦でも2020年、2021年に2度対決して1勝1敗と戦績はまったくの五分。激闘続きのリーグ戦を締めくくるに相応しい一戦は6・9大阪城ホール大会のメインイベントで実現する。

【デスペラードの話】「スーパージュニアに関しては、対戦相手、決勝戦は石森太二。最高じゃないですか、この状況。あの人とシングルマッチやるって時はスーパージュニアの公式戦か、タイトルマッチか、決勝戦か。毎回毎回大事なところでやってんだ。スペシャルシングルマッチで組まれたっていいはずなのに、新日本が出し惜しみするようなマッチアップっていうわけだ。楽しみにしててくれよ。俺がどんな試合展開をするのか、それともされるのか。俺自身が楽しみだ。あと、DOUKI。面白えな、お前はやっぱり。お前とやる時はな、贅沢言えば決勝戦がよかった。俺の代わりに5年前かな、スーパージュニアに出てもらって。その時は新日本の所属ですからなく。今となってはどうだ? Bブロック代表だ。素晴らしいじゃないか。次やる時はスペシャルシングルマッチではあるが、ただのスペシャルじゃないことを祈ろう」

【DOUKIの話】「(肩を借りてインタビュースペースに辿り着くと前のめりに倒れ込み、仰向けになってしばらく荒い息を吐いていたが、体を起こして座り込む)今年のBEST OF THE SUPER Jr.も終わっちまったな……。相手がデスペラードじゃなくても、今の気持ちは、ただただ悔しい。新日本はよくリマッチ、リマッチ、リマッチばっかりやってるけど、ここの人間の気持ちがわかるか? 今すぐにでも再戦がしたい。今はそんな気持ちだ。俺にとってBEST OF THE SUPER Jr.は特別なものだ。スーパージュニアは1年に1回しかない。どの選手ももれなく全員、すげえヤツだ。その中で決勝リーグに残って、あともう少しだったんだけどな。今年は、去年ワトとついてしまった差を優勝って形で差を縮めたかったんだがな。(立ち上がりながら)でも今年、このスーパージュニアで得た勢い、経験はかけがえのないものだ。(立ち去りながら)ムダにはしないよ」

【石森の話】「(両手で大きく拍手しながらやってきて)いやあ、デスペだったかよ。俺さあ、テッペンしか興味ないって言ってたけどよぉ、違ってたよ。お前には興味あったんだよ、デスペ。お前、『優勝する』『優勝する』って言ってるけどよぉ、そうはさせねえからよ。
(声を張り上げて)なぜなら! 6・9大阪城ホールのメイン、最終、最後の試合が、この俺が相手だからだ。悪いな、デスペラード。フフフ。それと、このBEST OF THE SUPER Jr.、大阪城の試合、俺がスーパージュニア、いや、ジュニアのランクを(腕を高く上げて上を指差し)また、高いところに上げてやるよ」

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