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6/3【新日本】大阪城ランバージャック戦へ海野が第三世代と共闘 モクスリーが用心棒に指名

『レック Presents BEST OF THE SUPER Jr.31』東京・後楽園ホール(2024年6月3日)
○海野翔太&天山広吉&永田裕志&真壁刀義&タイガーマスクvs成田蓮&高橋裕二郎&SHO&金丸義信&ディック東郷×

 海野が第三世代と合体してHOUSE OF TORTUREを撃破。ランバージャック戦に向けて、ジョン・モクスリーが用心棒に指名した先輩たちとの共闘に踏み出した。

 6・9大阪城大会でIWGP世界ヘビー級王者モクスリーに挑戦するEVILは、5・30後楽園大会の試合後に独断で「ランバージャック戦決定」を宣言。モクスリーとは師弟関係にある海野に「どうせアイツはよ、おめえ以外、仲間なんかいねえからよ。俺ら総出で、お前はひとりで、ハンディキャップランバージャック、やってやってもいいぜ!」と通告した。

 対する海野は「今すぐにでもジョン・モクスリーに連絡してやる。お前らがやる気だったら、とことんやってやる!」と呼応。ランバージャック戦が正式決定となると、それを見据えて、X4人とタッグを組み、HOUSE OF TORTUREと対戦することになった。

 試合には名を連ねていないEVILだったが、自称“本物のベルト"を肩にかけ、拷問軍のセコンドとして登場。マイクを持つと、「Xなんてハッタリかましやがって、どうせ誰もいねえだろ? 逃げ口上ばっか並べがって、この臆病もんが。いいか、大阪城はハンディキャップランバージャックで決定なんだからよ。海野、さっさとひとりで出てこいよ」とこき下ろした。

 しかし、場内が突然暗転すると、ここでモクスリーがビジョンに登場。EVILの度重なる暴言、そしてモクスリーの持つベルトをスプレーで黒く染め上げた暴挙に対して怒りを爆発させると、「お前は歴代王者全員をバカにしたんだ。報いを受けてもらう。お前がHOUSE OF TORTUREを連れてくるなら、俺は秩序を保つ用心棒を連れてくる。普通のランバージャックにはならない。“ジョン・モクスリー流"を見せてやる。なんでもありだ」と予告。そして、「俺の用心棒は第三世代だ! HOUSE OF TORTUREに『リスペクトとは何か』を叩き込んでもらう」と言い放った。

 海野とともに入場したXは、かつてIWGPのベルトを巻いていた永田、天山、真壁、タイガーの4人。大乱闘から試合は幕開けした。いきなり天山がモンゴリアンチョップや頭突きで拷問軍をナデ斬りに。その後、しばらく劣勢を余儀なくされるが、成田にマウンテンボムを繰り出して逆転。あとを受けた永田は鋭い蹴り技を連発して気を吐き、エクスプロイダーを決めれば、加勢したタイガーもジュニア勢相手に暴れ回った。

 先輩たちの援護を受けて海野も意地を発揮する。拷問軍の連続串刺し攻撃や東郷の股間へのダイビングチョップを食らってしまったものの、割って入った真壁が両腕ラリアットを連発して援護射撃。孤立した東郷に総攻撃を浴びせる。タイガーのソバット、天山のモンゴリアンチョップに続いて、海野のエクスプロイダーがさく裂。成田が改良型プッシュアップバー片手に飛び込んでも、海野はデスライダーで返り討ちに。返す刀で東郷も突き刺して、3カウントをもぎ取った。

 第三世代の援護を受けた海野が拷問軍に快勝。EVILは怒りをあらわにする。ここでマイクを持った海野は「ここにいる先輩方は新日本プロレスの偉人だ。苦しい時もつらい時も悲しい時も新日本プロレスを愛し、IWGPの闘いを潜り抜けてきた皆さんだ」と先輩たちに敬意を示すと、「HOUSE OF TORTUREのやり方は許されることではない。ライオンマークを愛して、この団体を守り抜いてきた皆さんに1つお願いがあります。力を貸してください。自分は先輩方へのリスペクトを忘れていません。ぜひとも一緒に戦ってください。よろしくお願いします」と懇願。その言葉に応えた天山たちは握手に応じ、ランバージャック戦での共闘が決定的となった。

 バックステージでも先輩たちに激励された海野は「全力で大阪、挑んでやる。覚悟しとけ!」と決意を吐露。第三世代のメンバーとともにモクスリーを全力で援護する構えを見せた。

 対するEVILは余裕を崩さず、「あんなクソみてえなゴミども連れてきてよ、一体何ができるっつーんだこの野郎! 俺らトップチームとアイツらじゃよ、レベルが違うんだ、この野郎」と断言。「大阪城ホールではよ、オメーら全員木っ端微塵してやるから、わかったか、よく覚えとけ!」と返り討ちを予告していた。


【試合後の海野&天山】

▼天山「久しぶりの試合でしたけど、お客さんがね、沸いて良かったと思います。まぁ今日は翔太がね、翔太がどうしてもっていう気持ちをね。やっぱなんか俺らにできることあったら助けたいっていうのがありますんで。翔太が力を貸してほしいって言うんやったら、いくらでも貸してあげたいと思っているんで。IWGP、なかなか難しいかもしれないけど、俺たちは後ろで支えてバックアップすれば、しっかりとベルト獲れるちゃうかなと。まぁモクスリーもいますけど、やっぱりね……チャンピオンは誰なの?」

──モクスリーです。

▼天山「モクスリーだよね。なんかあいつ、なんでベルト持ってんだって、EVIL。あれは偽物?」

──あれはレプリカです。

▼天山「レプリカでしょ? ビックリした。なんで持ってるんだって。まぁまぁモクスリーがチャンピオンやからね、翔太の師匠やからね、しっかりと。なんでもサポートしますよ。(海野に向かって)翔太!」

▼海野「はい!」

▼天山「(海野の手を握りながら)頼むで」

▼海野「ありがとうございます」

▼天山「俺はもうなんでも翔太のためやったらやってやるから」

▼海野「よろしくお願いします」

▼天山「いつでも支えるから」

▼海野「ありがとうございます」

▼天山「OK! 頑張れ、OK!(と先に退出)」

▼海野「素直に嬉しいな。先輩からも信頼を置いていただいて。いつでも来てくれるって言葉をかけていただいて嬉しい限りです。リング上でも言った通り、レベルが違うんだ。この団体を愛する気持ちも、今までIWGPという名をかけて闘ってきた歴史も、お前らみたいな薄っぺらい軍団とわけが違うんだよ。真っ黒に塗られた、暗闇に落ちたIWGP世界ヘビー。おい、IWGPってのはな、新日本プロレスの象徴だぞ。お前らに塗られた闇をもう一度光り輝くベルトにして、その輝きを取り戻すためには偉人の先輩たちが必要なんだ。世界のビッグネームでもない、スーパースターでもない。新日本プロレスを愛し、ずっと信じて、つらい時も苦しい時も、しんどい時も悲しい時も全てを知って、つらい全てを知って、それでも立ち上がってきた、新日本プロレスを守ってきた先輩たちが必要だ。全力で大阪、挑んでやる。覚悟しとけ!」

【永田の話】「3ヵ月ぶりか、新日本プロレスのリングに上がったのは。なんかいつの間にか、このリングの中心であるIWGP戦線が非常に汚く荒れ果てた状態になっているのは、やっぱり見て見ぬふりをすることはできませんでしたよ。この約3ヵ月、いったいなぜこのIWGP戦線、特にHOUSE OF TORTURE、あのへんが巻き込むようになって、だから今、新日本プロレスは危機的状況なんじゃないですか? コロナが明けてスカッとした新日本らしい試合をしていれば、お客さんは必ず戻ってくるはず。なのになかなか戻らないのは、あいつらのせいだよ、HOUSE OF TORTURE。リング上でグダグダグダグダ言いやがって、あの野郎。EVIL、SHO、裕二郎、元々は俺の元を離れていった元付き人だよ。いったい、いつからあんなことになってしまったんだよ。そういう悪には俺が“青義"の鉄槌を食らわせてやるよ。いろいろ難癖言ってくるかもしれない。そんなヤツらに一言言ってやる。(TVカメラに向かって)黙れ、チ〇ポ野郎!」

【真壁の話】「おい、海野も言うようになったな、この野郎! この先輩方を出させて、この野郎! 面白いじゃねえかよ。第三世代、それと俺様? おい、ちっと暇してたからよ、いいんじゃねえの。おい、今日の試合見たろ? 正直、こんなもんだ」

【タイガーの話】「まぁリングの上で翔太があれだけリスペクトしてくれているっていうことは、俺たちがまだまだやることがある。俺たちは試合も少なく、なかなか全国を回る機会がなくなっているかもしれないけど、こういう重要な場面で必要とされている。なぜか? 俺たちが新日本プロレスを守ってきて、俺たちの上の世代もそう、新日本プロレスを作ってきた。絶対あいつらには譲らない!」


【EVILの話】「オウオウオウオウ、あんなよぉ、クソみてえなゴミども連れてきてよ、いったい何ができるっつーんだ、この野郎! 俺らトップチームとあいつらじゃよぉ、ルェエエベルが違うんだ、この野郎! モクスリー、モクスリー、おめえは選択ミスしたな、バカ野郎が! 大阪城ホールではよぉ、おめえら全員木っ端微塵にしてやるから、わかったか、よく覚えとけ!」

【裕二郎の話】「あの老いぼれの老害が。あいつらよぉ、第三世代。ただの老害だよ、老害。あいつらがランバージャックやるのか? あいつらよぉ、絶対にランバージャックとしては機能しねえよ。つまりよ、まだまだハンディキャップ、ランバージャック・“デスマッチ"は継続ってことだ!」

【SHOの話】「誰連れてくるかと思ったらあんなヤツらかよ。俺たちHOUSE OF TORTUREと比べたら格が違うんだよ! おい、それからよ、今日までのBEST OF THE SUPER Jr.の全リーグ戦見てもよぉ、誰が“ベスト"かわかるやろが、おい! 全部見返してみいや、試合。(IWGPジュニアのベルトを叩いて)誰が“ベスト"か、この俺以外おらんやろうが! ということは今日の準決勝も、9日の決勝も意味がねえんだよ。やる意味がねえってことはやらなくていいんじゃねえか? おい、社長も言ってるぞ。やめる方針で行くか? この野郎。じゃあよぉ、どうせならよぉ、“ワースト"でも決めろや、おい! ハッシュタグは『#WOSJ31』じゃ、このクソッタレが。おい、格が違うんだ、おら!」

※成田、金丸、東郷はノーコメント

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