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6/4【DRAGONGATE】マンテ陥落…Ben-Kが4年半ぶり歓喜のドリームゲート戴冠 「誰にも負ける気しない」

『RAINBOW GATE 2024』東京・後楽園ホール(2024年6月4日)
オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合 ○Ben-Kvsルイス・マンテ×

 Ben-Kがこん身のスピアーでマンテを下し、4年半ぶりに歓喜のドリームゲート王座戴冠。「皆さんの熱い声援をもらって、今の私なら誰にも負ける気がしません」と力強く宣言した。

 ドリームゲート王者・マンテは5・5名古屋大会でギアニー・ヴァレッタとの外国人対決を制し、3度目の防衛に成功。安定政権を築きつつある状態だった。そんなチャンピオンに挑戦状を叩きつけたのは元王者のBen-K。GOLD CLASSの盟友・箕浦康太がYAMATOとの髪切りマッチに挑むことに刺激を受け、「7・21神戸ワールドホール大会ではドリームゲートチャンピオンとしてリングに立つ」と予告。4年半ぶり2度目の戴冠を狙ってマンテに挑んだ。

 マンテがトペスイシーダで先制。動きの鈍ったBen-Kを打撃戦でも圧倒していく。起死回生を狙ったBen-Kの串刺しスピアーも回避して鉄柱への自爆を誘い、さらなるダメージを与えた。マンテは珍しい飛びつき腕十字などで右腕を集中的に攻めて、じっくりとBen-Kを追い込んでいく。

 10分経過までBen-Kの劣勢が続いたが、客席から「Ben-K」コールが発生すると、闘志に火が灯る。マンテの挑発的なビンタを受けると、懸命にエルボーを放って抵抗。反撃はことごとく封じられたものの、ブレーンバスターでぶん投げてようやく逆襲へ。ショルダータックルで何度も突っ込むと、エプロンに退避したマンテめがけて捨て身のスピアーを一閃。フロントスープレックス、バックドロップと連続して投げ飛ばした。マンテが再び腕攻めを仕掛けても、Ben-Kは左腕でラリアットを振り抜く。

 しかし、打撃戦からペースを奪ったマンテが変型アルゼンチンバックブリーカー、ハリケーンドライバーと大技ラッシュでアクセルを踏んだ。雪崩式カナディアンフェイスバスターも敢行。Ben-Kがなんとか肩を上げると、ラリアットをぶち込み、総仕上げとばかりにヴェルタフィナーレの構えに。

 それでも引かないBen-Kは不時着してショートレンジのスピアーを一閃。距離を取って再度スピアーを繰り出すと、ジャーマンスープレックス、ドラゴンスープレックスでマンテをあと一歩のところまで追い詰めた。粘るマンテがカウンターで顔面ドロップキックを放ってもBen-Kは倒れず。2人は追撃を狙って同時にロープに走るが、一瞬先に踏み込んだBen-Kがこん身のスピアーを突き刺して、マンテを沈めた。

 逆転勝利でBen-Kが4年半ぶりに2度目のドリームゲート王座を戴冠。この期間、3度挑戦しながらも返り討ちにあってきたが、ようやく王座に返り咲いた。武骨なパワーファイターから陽気なラッパーに変貌し、マイクアピールでも支持を集めるようになっていたが、大歓声を浴びると、ラップではなく熱い言葉で喜びをあらわにする。

 「ありがとうマンテ。皆さん、マンテに大きな拍手をお願いします」とマンテに感謝のメッセージを送ると、「改めてドリームのベルトを獲ったぞ!」と咆哮。「令和新世代となってから、ハッキリ言ってなかなか結果は残せてなかったのが現実でしたが、つらいこともあったけど、諦めずにベルトを懸けて間違いはなかった。皆さんのおかげです。ありがとうございます。少しでも熱い試合がしたいと強く思っていました」と思いの丈を口にし、「皆さん今日の試合はいかがだったでしょうか?」と問いかけると、後楽園ホールは大きな拍手に包まれた。

 Ben-Kの熱いマイクアピールは続く。「この2連戦、ミノリータが9ヵ月ぶりに復帰しました。お帰りミノリータ。やはりGOLD CLASSはミノリータなしでは始まらねえよ。どうもありがとう」と今大会で復帰した盟友・ミノリータを祝福すると、「今日、俺はドリームのベルトを手にすることができた。明日の箕浦康太対YAMATOの髪切りマッチに、俺たちでいいバトンを渡せたと思う。箕浦、明日は頼んだぞ。誰よりも覚悟を決めているのは隣にいる俺が一番わかってんだ。明日はYAMATOをぶっ倒してやれよ」と明日(5日)の後楽園大会で髪切りマッチを控える仲間の箕浦を激励した。

 「再びチャンピオンになりました。もちろんわかってます。ここからがさらに厳しい戦いの始まりだということも十分にわかってます」と王者としての覚悟を語ったBen-Kは「ただ、今、試合を終えて、皆さんの熱い声援をもらって、今の私なら誰にも負ける気がしません」と断言。再び歓声に包まれると、「明日も後楽園ホール、盛り沢山で皆さんに夢と感動をお届けします」と約束し、最後に「魂の叫びを聞いてくれ。後楽園ホール、DRAGONGATE NETWORK、俺がドリームゲートチャンピオンのBen-Kじゃ!」と叫んで、後楽園2連戦初日をハッピーエンドで締めくくった。

 今宵のベルト奪取を受けて、Ben-Kが予告通りに王者として7・21神戸ワールド大会を迎えることが決定的に。4年半ぶりに至宝を腰に巻いたBen-Kは、DRAGONGATE最大のビッグマッチでどんな戦いを見せてくれるのだろうか。

プロ格 情報局