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6/4【WWE】ゲイブルのIC王座挑戦決定も 戸澤らアルファ・アカデミーとの溝深まる

 ロウが現地時間3日、ペンシルベニア州ハーシーで行われ、チャド・ゲイブルが6・15スコットランド大会『クラッシュ・アット・ザ・キャッスル』でIC王者サミ・ゼインに挑戦することが決定。一方で戸澤陽らアルファ・アカデミーのメンバーとの間に生じている不協和音がさらに深まった。

 アルファ・アカデミーを率いるゲイブルはIC王者ゼインからのベルト獲りに失敗して以来、精神的に不安定な状況に。自分が結果を出せない苛立ちを戸澤らメンバーにぶつけ、パワーハラスメントを繰り返してきた。

 これを見かねたゼインがこの日、「チャド、お前は今まで人のせいにしてきた。だが、これは俺とお前の問題だ。そろそろケリをつけたい。そこで一つ提案だ。チャド、今すぐ一人で出てこい。そして今ここで終わらせようぜ」とゲイブルと完全決着をつけるべく呼び出した。

 すると現れたのはオーティス、戸澤、マキシン・デュプリのアルファ・アカデミーの面々。ゲイブルから預かったというメッセージをマキシンが読み上げた。内容はゼインを罵倒するもので「俺もお前にはうんざりなんだ。終わらせたいなら俺にIC王座に挑戦させろ」と要求してきた。

 これにはゼインも「俺もケリをつけたい。クラッシュ・アット・ザ・キャッスルでこのIC王座を防衛してやる」と6・15スコットランド大会での迎撃を宣言した。一方でゼインは戸澤らに向かって「なぜあんなヤツの言うことを聞くんだ? 毎週毎週あいつに屈辱を与えられてつらくないのか?」と疑問符を連発。「お前たちにあいつは必要ない。お前たちをこんなふうに扱う資格はあいつにない! 勇気を出してチャド・ゲイブルから解放されろ!」とゲイブルとの決別を呼びかけた。

 すると背後から現れたゲイブルがゼインを襲撃。馬乗りになって殴りまくったゲイブルはジャーマンでぶん投げ、オーティスに攻撃を指令した。が、オーティスは応じない。するとゲイブルはオーティスの顔面を張った。戸澤が険しい表情で止めに入ったものの、ゲイブルに詰め寄られて引き下がってしまう。

 するとオーティスがゲイブルの前に立ちはだかった。場内は「オーティス!」チャントの大合唱で後押ししたが、割って入ったゼインがゲイブルにパンチを連打。反撃に転じたゲイブルは背中を見せたオーティスにゼインを激突させてしまう。オーティスと正面衝突した戸澤とマキシンは場外に転落。ゲイブルが「こいつがやったんだ!」とゼインに罪を擦りつけると、オーティスは悩みに悩んだ末、アバランシュホールドでゼインを叩きつけてKO。ゲイブルは大の字となったゼインの眼前でICベルトを掲げて勝ち誇った。

 そしてバックステージに引き揚げてきたゲイブルは普段の高圧的な態度が嘘のように上機嫌。「さすが俺のチームだ。特にお前は俺の誇りだ。さすが一番弟子だな」とオーティスを絶賛した。そしてオーティスの頬にキスすると「チーム一丸となってIC王座を勝ち取ろう」と呼びかけたものの、オーティス、戸澤、マキシンの表情には不満の色がありあり。ゲイブルはIC王座再挑戦を決めたものの、アルファ・アカデミーの教え子たちとの溝はさらに深まってしまった。

 今回のロウの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。

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