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6/5【DRAGONGATE】箕浦が覚悟の剃髪…激勝・YAMATOはDG王者・Ben-Kに宣戦布告 7・21神戸で挑戦決定

『RAINBOW GATE 2024』東京・後楽園ホール(2024年6月5日)
敗者髪切りマッチ ○YAMATOvs箕浦康太×

 YAMATOが髪切りマッチで激勝。敗れた箕浦は自らバリカンで剃髪した。試合後、YAMATOはドリームゲート王者・Ben-Kに挑戦表明。年間最大のビッグマッチとなる7・21神戸ワールド記念ホール大会での挑戦が電撃決定した。

 ここ最近はスランプが続き、YAMATOに何度も敗北してきた箕浦だったが、5・6『ALL TOGETHER』日本武道館大会での10人タッグマッチにおいてYAMATOを料理。復活の手応えを掴んだ。そして、箕浦は一騎打ちを要求。当初は聞く耳を持たなかったYAMATOだったが、箕浦は「髪の毛を懸けてやる」と猛アピールし、「この今の現状を変えたい。自分自身を変えたい」と熱い思いをぶつけた。YAMATOもついに受諾し、後楽園ホール2連戦・2日目のメインで両雄が対戦することになった。

 序盤戦からYAMATOペースで進み、ドラゴンスクリューから足攻めも開始。苦しい展開が続いた箕浦だったが、足を押さえながらも水車落としでぶん投げて反撃に出る。コーナーで左右のエルボーを猛連打すると、ダブルアームスープレックス、ボンベロ(アックスボンバー式エルボー)と攻め立てた。YAMATOは再び足を攻めて足4の字固めに捕獲したものの、耐え抜いた箕浦は旋回式スクラップバスター、変型ネックブリーカードロップで再び攻勢。ジャンピングニーからR-301で突き刺した。

 YAMATOはカウント1でキックアウト。箕浦はガングで追い討ちするが、それでもYAMATOは沈まない。ならばと箕浦はGolden Roseの構えに。背後に着地したYAMATOはスリーパースープレックスで投げたが、即座に立ち上がった箕浦はジャンピングニーを叩き込んだ。

 しかし、YAMATOは追撃を全知全能のフラケンシュタイナーで切り返すと、延髄斬り3連発から垂直落下式ブレーンバスターで突き刺す。そして、ギャラリアを仕掛けるが、体勢を入れ換えた箕浦が反対に掟破りの逆ギャラリアで逆転。両者大の字になると、歓声がさらに大きくなった。

 2人は死力を振り絞ってエルボーを打ち合うと、YAMATOは必死に立ち上がる箕浦にラリアットを3連続でぶち込む。そして、今度こそギャラリアで勝負に。箕浦がギリギリでフォールを返すと、後楽園は沸騰するが、YAMATOは奥の手のラグナロクでダメ押し。箕浦を葬った。

 YAMATOがカベジェラ戦で箕浦を返り討ち。前日の後楽園大会から新ユニット『PARADOX』を始動させており、勢いがさらに加速する結果に。一方、箕浦はこの試合でスランプを払拭し、完全復活を印象付けようとしていたが、再び奈落の底に突き落とされた。

 試合後、リング中央にパイプイスが設置されると、箕浦は這うようにしてそこに座る。YAMATOは「無様なもんだな。いや、無様すぎる。自ら望んで、髪の毛を懸け、敗れ、そして髪の毛を失う。今の気分はどうだ?」と投げかけると、「この俺の猛攻によく耐えたな。まあ、認めたくはないが、一応まだ令和新世代の一員であるその実力、俺には1ミリだけ感じるところがあったぞ」と一定の評価を示し、「俺はもともとこいつの髪の毛なんか興味ねえんだよ。別にお前の髪の毛はいらん。こいつの髪切りはなしだ」と通告した。

 場内からは称賛と批判の声が同時に起きるが、箕浦は自らバリカンを手にして髪を刈り、覚悟を見せる。「バカなヤツだぜ」とこぼしたYAMATOは、「今がどん底か。ここから俺のところまで這い上がってこい。そうしたら、もう1回、俺が1対1でやってやる。その時はな、髪の毛を懸ける必要はないぞ」とエールにも似た言葉を送った。

 箕浦が去っていくと、YAMATOは「今日、なんで髪の毛を懸けるのかと言ったら、そのリスクを味わいたかったんだ、俺は。ドリームゲートを巻いている時は、重圧はこんなもんじゃなかった」と髪切りマッチを受諾した真意を告白した。

 令和新世代を「あいつら、こんなこと言ったら何だけど、メッチャ頼もしいんですよ。見ててこんな面白いプロレス、他にマネできるのかって俺は思います」と評価しつつも、「だけど、俺らが最前線に立った5年前か6年前は、楽しいけど、こんな空席だらけじゃなかった。なんだ? 何が足りないんだろう? 今、DRAGONGATEに何が足りないんだろうって」と自問自答する。そして、「わかった。YAMATOが足りないんだって」と断言。場内は大歓声に包まれた。

 YAMATOは「今日はこの髪切りマッチ、昨日がドリームゲート。なぜドリームゲートのほうが2日目じゃないのか。俺はこれで会社の意図を察した。わかったよ。マンテとBen-Kの勝者に箕浦を丸坊主にしたらYAMATOが挑戦しろ? そういうことだろ」と大胆に解釈し、新王者となったばかりのBen-Kをリングに呼び出した。

 「Ben-K、今のマイク聞いてたよな? 俺は5タイムズドリームゲートチャンピオンだ」と豪語したYAMATOに対し、Ben-Kは真っ向からマイクで反論する。「令和新世代をゴチャゴチャ言うんじゃねえ。こっちは必死にやってんだ。みんな体張ってやってんだよ。あんな言い方ないだろ。箕浦康太の覚悟、気持ちを背負って、てめえとやってやるよ」と対戦を受諾。「いや、YAMATO、立場が違うぞ。ドリームゲートチャンピオンのこの俺が相手してやるよ。おい、ここまで這い上がってこいよ。おい、ぶっ倒す? いいや、再び締め落としてやるよ」とあえてYAMATOの発言を真似して宣戦布告した。2人は額をつけてにらみ合う。YAMATOとBen-Kのアピールを受けて、斎藤了GMは即断。年間最大のビッグマッチとなる7・21神戸ワールド記念ホール大会でのタイトル戦が電撃決定した。

 Ben-Kがリングを去っていくと、最後に締めたのはYAMATOだ。「必死に戦ってる? まさにそのためにPARADOXを組んだんだよ。俺らのほうが何倍も長い間、体を張ってきただろうが! まだまだ俺たちが足りない。まだまだDRAGONGATEには俺たちが足りねえんだよ。あいつらの前にデカい壁として俺たちが立ちはだかってやるんだよ!」とプライドをあらわに。「俺はまたこの後楽園を超満員に戻したいんだよ。今の若いヤツら…令和新世代のヤツらよりもっと下になるけど、超満員の後楽園を味わわせてやりたいんだよ。そのためには俺の腰にもう一度ドリームゲートが必要だ」と後楽園ホールを超満員にすることも目標に掲げ、2年半ぶり6度目の戴冠を誓った。

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