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6/9【新日本】オーカーンが執念のKOPW奪回で「地方再生」に意欲 上村をキャッチルールで撃破

『レック Presents DOMINION 6.9 in OSAKA-JO HALL〜BEST OF THE SUPER Jr.31 決勝戦〜』大阪城ホール(2024年6月9日)
『KOPW 2024』争奪戦 ストームキャッチルール ○グレート-O-カーンvs上村優也×

 オーカーンが執念のKOPW王座奪回。キャッチルールで上村の腕攻めに苦しんだものの、最後は両腕エリミネーターで3カウントを奪うと、「地方再生」に改めて意欲を見せた。

 上村は4・27広島大会でオーカーンを下し、KOPW王座初戴冠。納得のいかないオーカーンがリマッチを要求し、今大会で再戦が行われることになった。前回はオーカーンが提案した「地方再生マッチ〜広島編〜」ルールで対戦したが、今回は上村考案の「ストームキャッチ」ルールに決定。あらゆる打撃が禁止となり、絞め技、関節技、投げ技のみが有効で、ロープエスケープが2回まで許されるキャッチルールで対決した。

 上村はゴングと同時に飛びつくと、左腕攻めを展開。バックドロップを挟んで腕ひしぎ十字固めに持ち込み、早くもロープエスケープを奪った。一方、オーカーンはなりふり構わず、腕に噛みついて流れを変えると、肩固めに絡め取り、上村をロープエスケープに追い込む。

 上村は左腕攻めを再開。足を引っかけてのアームブリーカーや腕へのドラゴンスクリュー、ハンマーロック式ボディスラムなどテクニシャンぶりを発揮した。オーカーンはまたも噛みつき攻撃でペースを乱すが、負けじと上村も耳に噛みついて引かない。オーカーンの払い腰に対し、上村もロープ際でのフロントスープレックスでやり返す。オーカーンは場外に転落し、エスケープと見なされてあとがない状況に。上村はなおも腕攻めを仕掛けた。

 オーカーンはスタンディングの肩固めから裏投げの要領でぶん投げると、背後からの肩固めへ。しつこく絞め上げると、エリミネーターの構えに。動きを読んだ上村は腕ひしぎ十字固めに捕獲。長時間苦しんだオーカーンがブリッジで何とか逃れると、カンヌキスープレックスの体勢に入った。

 しかし、逆にオーカーンが背後にぶん投げると、再びエリミネーターの構え。腕のダメージから顔を掴みきれず、上村にまたもカンヌキスープレックスを狙われたが、FGO(変型スリーパースープレックス)で引っこ抜くと、執念の両腕式エリミネーターから3カウントを奪った。

 前回は早食いやタイヤの積み上げなども含む変則的なルールだったが、今回はプロレスラーの強さをぶつけ合うような熱戦の末にオーカーンが執念のKOPW奪回。ベルトを腰に巻いて勝ち誇ると、上村は悔しさを爆発させた。

 「この2ヵ月、だいぶ楽しませてもらったよ。愉快だったから、特別にだ、貴様と何度だって戦ってやる。光栄に思え。KOPWじゃなくていい。NEVERでも、STRONGでも、IWGP世界ヘビーでも、いつでも上で待っててやるよ」と上村にメッセージを送ったオーカーンは、改めて「地方再生」に意欲。「浜松、広島でやったとはいえ、まだまだ条件が足りない。本来の余の構想は、前哨戦と呼ばれる、タイトルマッチの行われない会場で、配信もない大会で、できうる限りその地方の関係あるレスラー、関係あるルールで、毎日! 毎日! 毎日やることだ」とぶち上げると、「上村の言ってた『強い新日本』、その意志も余が背負って、強い新日本プロレスにするために、新日本プロレスの地方興行を再生していく」と誓いを立てていた。

【オーカーンの話】「上村、お膳立てご苦労様。少しの期間はいい夢見れたか? 貴様がこの余にキャッチルールで勝てるわけがねえって、それは貴様が一番よくわかってんだろ? それでもだ。あの頃よりはだいぶ楽しめるようになったじゃねえか。レモン食ったりタイヤ積んだりキャッチレスリングやったり、この2ヵ月、だいぶ楽しませてもらったよ。愉快だったから特別にだ、貴様と何度だって戦ってやる。光栄に思え。KOPWじゃなくていい。NEVERでも、STRONGでも、IWGP世界ヘビーでも、いつでも上で待っててやるよ。とりあえずはだ、このKOPWでやりたいことが山ほどあるんだよ。浜松、広島でやったとはいえ、まだまだ条件が足りない。本来の余の構想は、前哨戦と呼ばれる、タイトルマッチの行われない会場で、配信もない大会で、できうる限りその地方の関係あるレスラー、関係あるルールで、毎日! 毎日! 毎日やることだ。まだまだ2回だ。これから毎日、全市町村でやっていくぞ。このKOPWの地方再生を望んでる帝国民もたくさんいるんだ。それにもう一個加えるとしたら、上村の言ってた『強い新日本』、その意志も余が背負って、強い新日本プロレスにするために、新日本プロレスの地方興行を再生していく。(しばしベルトに額を押しつけて)こういうことを言ったら、『アントニオ猪木が泣いてる』ってよぉ、ウジ虫どもが湧くんだがよぉ、レモン食ったり餃子食ったりすることで泣くような弱虫、余がスパーリングでボコボコにして道場から叩き出してやるよ。ああ、そうか。アントニオ猪木はもう棚橋弘至社長の“脱ストロングスタイル"で道場から叩き出されたんだったな、確か。それにしてもだ、アントニオ猪木を泣かせるだなんて、逆に偉業じゃねえか。いいか、人生一度きりだ。余は余のやりたいこと、そして余を支持する帝国民のために戦う。プロレスラーってのは普通のことじゃない、超人的なこと、バカみたいなことをやるんだ。(立ち上がり)年に100何試合あって、1日に8試合も10試合もあるんだ。1試合、バカになって人生楽しまなきゃ、客も楽しまねえだろ。ということで(後ろを向いてトランクスの尻の広告を示す)この約束された勝利のパンツに同盟してくれた『Fate/Grand Order』、ジーストア、キュアメイドカフェ、COSPA、上田功二、上田健心、K.YUKO、HAKA、(振り返る)感謝、特別な感謝申し上げる。他にも余と同盟してくれる企業、個人を募集しておる。7月14日、仙台で、祝勝会でBBQを行う。 帝国民よ、集まって余と一緒に騒ごうじゃねえか。ひれ伏せ、愚民ども」

【上村の話】「(インタビュースペースに着くと前のめりに倒れ、床に頭をつける)クソー、悔しい。(体を起こして座り込む)クソッ、絶対負けたくなかった。悔しいけど、終わったことはしょうがねえよ。今回、KOPWを懸けてオーカーンと2回戦ったけど、俺もなんか気持ち的に成長というか、進化を感じられる戦いでした。今の新日本のスタイルと真逆、このキャッチレスリングルールで俺がやりたかったことは、もちろん“地域再生"、あとは柴田、あんたとやること。そして、今の新日本プロレスへの挑戦状だ。次はプロレスルールでオーカーン、お前からまた勝ってやるよ。それまでもっともっとお互い強くなって、プロレス盛り上げよう。俺ももっと頑張らないと。次は絶対勝ってやるからな、オーカーン!」

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