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6/9【新日本】TMDKがIWGPタッグ初戴冠 4WAY戦制してタッグ2冠王に

『レック Presents DOMINION 6.9 in OSAKA-JO HALL〜BEST OF THE SUPER Jr.31 決勝戦〜』大阪城ホール(2024年6月9日)
IWGPタッグ&STRONG無差別級タッグ選手権試合 4WAYトルネードイリミネーションマッチ ○マイキー・ニコルス&シェイン・ヘイストvsKENTA&チェーズ・オーエンズvsヒクレオ&エル・ファンタズモvs後藤洋央紀&YOSHI-HASHI×

 ニコルス&ヘイストのTMDKが4WAY戦を制し、タッグ2冠王に。IWGPタッグ初戴冠を果たした。

 4チームはここ数ヵ月でIWGPタッグ王座、STRONGタッグ王座を巡り激しい抗争を繰り広げてきた。ニコルス&ヘイストは4・27広島大会でヒクレオ&ファンタズモを破り、STRONGタッグ王座初戴冠。KENTA&オーエンズは5・4福岡大会で後藤&YOSHI-HASHIを下し、3ヵ月ぶりにIWGPタッグ王座に返り咲きを果たすと、そこにニコルス&ヘイスト、ヒクレオ&ファンタズモまで現れて、リング上は大混乱に。

 さらに、5・11カルフォルニア大会でヒクレオ&ファンタズモがSTRONGタッグ王座奪回に成功すると、IWGPタッグ王座獲りにも意欲。そこで、タッグ2冠を懸けて、4チームによるノータッチ形式の勝ち残り戦が行われることになった。

 序盤から3チームが連係を駆使したせめぎ合いを展開。ファンタズモがケブラーダで突っ込んでGoDがヘイストを孤立させると、サドンデスを打ち込んだが、ヒクレオのゴッドセンドは決められず。サドンデスをヒクレオに誤爆させると、TMDKが合体技タンクバスターを爆発させてヒクレオから3カウントを奪取。STRONG王者・GoDが敗退となった。

 今度はKENTA&オーエンズが主導権。二人同時のスクールボーイでTMDKを丸め込み、KENTAがミドルキック、オーエンズがトラースキック、KENTAがDDTの波状攻撃でニコルスを攻め込む。さらにKENTAが串刺しドロップキック、ダイビングフットスタンプと攻勢。YOSHI-HASHIが飛び込んでも掟破りの逆暴れ太鼓で蹴散らす。後藤が飛び込んでKENTAにラリアットを叩き込んでも、オーエンズがパッケージドライバーを仕掛けた。

 阻止した後藤はCトリガーをキャッチし、YOSHI-HASHIとの合体ネックブリーカーで逆襲。KENTAには激烈一閃を決め、オーエンズに消灯を爆発させて3カウントを奪った。

 IWGPタッグ王者のKENTA&オーエンズも敗退となり、これでタッグ2冠争いは毘沙門とTMDKに絞られた。両軍は激しいエルボー合戦を展開。後藤が村正、バックドロップの連続攻撃でヘイストを攻め立て、YOSHI-HASHIも串刺しラリアットで援護射撃。合体技を狙って後藤がコーナーに上がった。

 するとニコルスがヘイストをパワーボム状態で抱え上げ、雪崩式ブレーンバスター状態で後藤を叩き落とした。ならばとYOSHI-HASHIがニコルスに得意の逆水平を連発し、ヘイストをトラースキックで撃退。ニコルスを押さえつけると、後藤が延髄ラリアットを叩き込み、消灯の構えに入った。

 これはヘイストがフロントハイキックで阻止。ならばと後藤はノーモーション頭突きをぶち込んだが、ヘイストはドロップキックで顔面を射抜いてやり返す。パワーボムとロックボトムの合体技で後藤を叩きつけた。YOSHI-HASHIが二人を相手取ってもTMDKはタンクバスターで返り討ち。ダイブ式タンクバスターでダメ押ししてYOSHI-HASHIを仕留めた。

 TMDKがタッグ2冠王に君臨。IWGPタッグ王座は初戴冠となった。試合後、「ここにあるベルトは世界で最も重要なタッグ王座だ。これらの王座の歴史は比類なきものだ。そして今、俺とシェインがこのベルトを持っている」と胸を張ったニコルスは「前にも言ったが、今もう一度言うぞ。俺たちは世界最高のタッグだ。これらのベルトが俺たちが世界最高のタッグチームであることを意味している」と豪語。挑戦者を募り、TMDKメンバーとともに祝杯を上げ、挑戦者チームを募っていた。

【試合後のニコルス&ヘイスト】

▼ヘイスト「俺はチャンピオンだ、チャンピオンが床に座ってるぞ。(用意されたイスに座り直して)マイケル」

▼ニコルス「シェイン」

▼ヘイスト「このテーブルにつくにはたくさんの理由がある。たくさんの理由だ」

▼ニコルス「ここにあるベルトは世界で最も重要なタッグ王座だ。これらの王座の歴史は比類なきものだ。そして今、俺とシェインがこのベルトを持っている。これについては間違いない。前にも言ったが、今、もう一度言うぞ。俺たちは世界最高のタッグだ。これらの王座が、これらのベルトが俺たちが世界最高のタッグチームであることを意味している。だから挑戦してみたいヤツは誰でも、お願いだから来てくれ。俺たちはお前たちのためにここにいる。俺たちはしばらくの間ここでやっているから、ここに来て手に入れようとするだろう。この王座を手に入れるのに20年かかった。簡単に手放すつもりはないと思っているだろうな。アァ、クソっ、ビールがいるぞ」

▼ヘイスト「乾杯しよう」

▼TMDK全員「カンパイ・チアーズ!」

▼ザック「今年もいよいよ始まりだ」

▼ヘイスト「だな。(ビールを飲んで)オオ、イエス! 勝利の甘い味! 甘くて暖かいビール! マイキーが言った通り、人々は俺たちを疑っていた。他のタッグチームが自分らを世界最高たと言っていた。だが俺たちがベルトを持っている。俺たちがベストだ。お前たちは、この業界で最も強い2人のペガーによってペグをノックダウンされたということだ。お前たちは俺たちがどうやって、アイツら全員を下へペグしたのを見届けた」

▼ニコルス「シェイン、シェイン」

▼ヘイスト「なんだ?」

▼ニコルス「お前が作ったんじゃなくて良かったよ」

▼ヘイスト「理に適ってるぞ?」

▼ニコルス「大声で言ってみよう」

▼ヘイスト「誰かをノックダウンしたら、ペグだ。言葉の言い回しだ。動詞。動く言葉だ」

▼ニコルス「語呂合わせの類は気をつけてるんだ」

▼ヘイスト「言葉の王様、言葉の王様だ! マイケル、お前は正しい。これらのベルトは素晴らしい。2回、NJPW STRONG。君たちは俺たちをアメリカ、アメリカで見ることになる。ヘイ、アメリカ。ベルトが欲しいか? アメリカ。アァ、アメリカにはFilthyのトム・ローラーやフレッド(・ロッサー)がいるな」

▼ザック「汚い野郎だ」

▼ヘイスト「俺たちを見てみろよ。俺たちもいろんな意味で汚いぞ。West Coast Wrecking Crew、お前らともやろう。アメリカには他に誰がいる? あのディビジョンには誰がいる? たくさん知ってるんだ。Divine Brothersもいるな。アイツらもだ。Krusty Crewはどこだ? LAのレスラーについて話してるだけだ。話をでっちあげてるわけじゃないぞ。世界中でツアーをやるんだ。ベガス、次はどこだ?」

▼ザック「ノーティーカベッジは?」

▼ヘイスト「ノーティーカベッジ? 俺たちはWindow Boysだ。ボートの窓のドアから入って来るんだ。グウィネス・パルトロウは俺たちのことをグウィネス・パルトロウと呼んでいる。グープしてやるぞ!」

▼ザック「ハハハハハ!」

▼ニコルス「あの映画見たことあるか? 終わりの方で頭部が切られて……。本当にお前っぽいんだよ。あの映画、『セブン』だっけ?」

▼ヘイスト「『セブン』? ああ。俺たちはシックスで止まらないぞ、ベイビー。俺たちはセブンまで行くんだ。セブン! だって最後のは俺だから! リファレンスをもらったんだからな。『セブン』は見たぞ!」

▼ニコルス「シェインのトークを中断させてくれ。あれは2013年のことだ。東京スポーツによって、俺たちは日本で最も優れたタッグチームに選ばれた」

▼ヘイスト「最も正当なメディアソースだぞ」

▼ニコルス「俺たちが日本で最高のタッグチームであるということは、つまり世界で最高のタッグチームであるということだ。俺たちは世界で最高のタックチームだ。クソを投げつけられたり、指を差されたり、お前らは“十分じゃない"だなんて何年も言われ続けると、それを信じ始めてしまうんだ。だがここにあるもの。これが何だかわかるか? (IWGPタッグのベルトを掲げ)これが“十分"というものだ。(STRONGタッグのベルトを掲げ)これが才能というものだ。(ヘイストを指して)あれはなんだかわからない。だが、こいつは俺の後ろにいる」

▼ヘイスト「ミャッ、ミャッ、ミャッ」

▼ザック「シェインをペグでノックダウンして、連れて行った方がいいかもな」

▼ニコルス「ペグしないでくれ」

▼ザック「OK!」

▼ニコルス「俺はただビールを楽しみたいだけだ」

▼ヘイスト「アァ、楽しみに行こうか?」

▼ニコルス「新しいタッグパートナーを見つけるとするか?」

▼ヘイスト「アハハハ! 既に交換済みだ。TMDKはどんどん上がっていくぞ。他のヤツらもだ。TMDKが今年の終わりまでに保持するゴールドはこれだけじゃない」

▼ザック「そうだそうだ」

▼ヘイスト「(イーグルスに向かって)お前は既にゴールドを持ってるだろ」

▼イーグルス「これはインターナショナルだけどな」

▼ニコルス「一言いいか!? スポットライトは俺に当たってるんだぞ! 俺たちには仲間がいて、仲間はそこに俺たちと共にいる。なぜならTMDKは単に完璧なる安定さを指すものじゃない。TMDKはファミリーだ。TMDKはレガシーだ。この場に欠けてるのはバッド・デュード(・ティト)だな」

▼ザック&ニコルス「ビッグ・ティトに(とビールを掲げる)」

▼ヘイスト「コロナの代わりにサッポロを飲んでる。俺たちはちょうど自分たちの人生を1/4マイル費やしたところだ」

▼ニコルス「1/4マイル。その意味もわかってないのか、クソ!」

▼ヘイスト「俺は10しか数がわからない」

▼ザック「10分くらいかかったかもな」

▼ヘイスト「ハイライトを編集できるぞ」

▼ニコルス「いや、要点を言おう」

▼ヘイスト「要点、要点」

▼ニコルス「これらは世界で最も重要なタッグ王座だ。俺たちは、日本で最高のタッグチームだ。俺たちは、世界で最高のタッグチームだ。数えてみろ、140文字に収まるだろ(と帰り支度を始めるが、タイツに入れようとした缶ビールを落としてしまう)。やっちまった!」

▼ザック「アァ、マイケル」

▼イーグルス「タクシー!」

▼ザック「タクシー、お1人様! (引き上げながら)TMDKの夏がここで始まった!」

▼TMDK全員「イエーイ」


【試合後のヒクレオ&ファンタズモ】

▼ファンタズモ「(ヒクレオの元に駆け寄って)レオ! 違うんだ。レオ、悪かった。ごめんよ、わざとじゃないんだ。あんな風になるとは……」

▼邪道「(英語で)大丈夫か?」

▼ファンタズモ「……俺はこうしようと思って……」

▼ヒクレオ「いいよ(※とファンタズモを抱き寄せる)」

▼ファンタズモ「やってしまった……ごめんよ」

▼ヒクレオ「(元気がなさそうに)大丈夫だ」

▼ファンタズモ「頼む(と頭を下げる)」

▼邪道「(英語で)レオ、家族だろ?」

▼ヒクレオ「(小さくうなずいて)永遠に(と3人で抱き合う)」

▼邪道「(英語で)俺たちは家族だ」

▼ファンタズモ「アァ、皆を愛してるよ。当てようと思ってなかった。アァ、すまない」

▼ヒクレオ「……愛してるよ」

▼ファンタズモ「……俺も愛してるよ」

▼ヒクレオ「……(ファンタズモの言葉を聞いた後、元気のない表情のまま先に控室へ)」

▼邪道「オイ!」

▼ファンタズモ「どこへ行くんだ?」

▼邪道「オイ!」

▼ファンタズモ「レオ!」

▼邪道「オイ! レオ! オイ(と追いかける)」

▼ファンタズモ「そんな……。(その場にうずくまり)どうすれば……レオレオレオレオレオ!(と叫びながら立ち上がってヒクレオを追いかける)」

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