プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

6/9【新日本】モクスリーがEVIL返り討ちでIWGP世界ヘビーV4 内藤名乗りで2ヵ月ぶりリマッチへ

『レック Presents DOMINION 6.9 in OSAKA-JO HALL〜BEST OF THE SUPER Jr.31 決勝戦〜』大阪城ホール(2024年6月9日)
IWGP世界ヘビー級選手権試合 ○ジョン・モクスリーvsEVIL×

 モクスリーがHOUSE OF TORTUREの悪行に有刺鉄線バットで対抗してEVILを返り討ちにし、IWGP世界ヘビー級王座V4に成功。前王者・内藤哲也が名乗りを上げ、6・30『AEW x NJPW: Forbidden Door』でのリマッチが浮上した。

 モクスリーが5・11オンタリオ大会で海野翔太を破って3度目の防衛を果たした試合後、EVILがベルトを黒く染める暴挙で挑戦を表明。この日のタイトルマッチが決まった。EVILの要求を受けて試合形式はランバージャックデスマッチ。場外に転落した選手をセコンド勢がリングに押し戻すもので、モクスリーには海野、天山、永田、真壁、タイガー、EVILには成田、裕二郎、SHO、金丸、東郷がついた。

 拷問軍は入場時、リングサイドにいた木谷高明オーナーを捕まえ、EVILが顔面に黒いスプレーを噴射する暴挙に出た。そして「てめえは二度と口出しするんじゃねえ。この会社は俺のものだ」と言い放った。場内は大ブーイング。モクスリーは襲撃してきた拷問軍のメンバーを蹴散らし、EVILに襲いかかる。両軍のセコンドも乱闘を繰り広げた。

 大荒れの幕開けとなった中、モクスリーがエルボーとサッカーボールキックを交互に連打し、スライディングラリアットを叩き込むと、腕ひしぎ逆十字で捕らえる。逃れたEVILが場外に叩き落としても、モクスリーは拷問軍の面々をなで斬り。EVILを椅子に座らせてエルボースタンプを連打し、足4の字固めで捕らえた。

 逃れたEVILがモクスリーを場外に叩き落とすと、拷問軍が総出のストンピングを連発し、EVILはTシャツを利してのチョーク攻撃に出ると、敬礼ポーズで永田を挑発してからナガタロックIで絞め上げる。モクスリーも雪崩式ブレーンバスターを阻止し、逆水平合戦に競り勝つ。串刺しラリアットを叩き込み、EVILがローリングラリアットで反撃しても、カウンターのラリアットで吹き飛ばした。

 なおもモクスリーが攻勢を続け、パイルドライバーで突き刺した。EVILは場外に逃れてもトペスイシーダで突進。革ベルトで鞭打ちにし、リングサイドにテーブルを設置。パワーボムを狙ったが、東郷がパウダー攻撃で妨害。EVILはモクスリーの首にイスを引っかけてフルスイングした。

 この一撃でモクスリーの動きが完全に止まった。すかさずEVILはトップロープからの雪崩式ブレーンバスターで追い討ちをかけ、天山ばりのアナコンダバイスで絞め上げる。切り抜けたモクスリーもブルドッグチョークで絡みついたが、ジャーマンはEVILがレフェリーをつかんで阻止。注意しようとしたレフェリーの手がモクスリーに激突してしまう。すかさずEVILがダークネスフォールズで叩きつけ、ラリアットを連打した。

 倒れないモクスリーはロープの反動を利しての高速ジャーマンで反撃ののろし。永田ばりのナガタロックIIで絞め上げる。成田が乱入しても真壁がスピアーで返り討ち。永田も金丸にミドルキックを連打したが、金丸はレフェリーへの誤爆を誘って無法地帯を作る。すかさず東郷がスポイラーズチョーカーでモクスリーを絞首刑に。ならばと海野がSTF、永田がナガタロックII、天山がアナコンダバイス、真壁がグラウンドヘッドロックで拷問軍を分断。タイガーが東郷にトペスイシーダで突っ込んだ。

 すかさずモクスリーがデスライダーを爆発させたが、成田が改造プッシュアップバーで殴打。EVILは成田&SHOとの合体パワーボムでモクスリーをテーブル葬にしてからリングに戻し、掟破りの逆デスライダーで突き刺した。

 モクスリーは3カウントを許さない。EVILを阻止して掟破りの逆EVILで逆襲だ。拷問軍が持参した凶器を次々に投げ捨てると、リング下から有刺鉄線バットを持ち出し、拷問軍を次々に蹴散らした。EVILを有刺鉄線バットでめった打ちにすると、カーブストンプで追い討ち。有刺鉄線バット上にデスライダーを敢行して3カウントを奪った。

 モクスリーが死闘の末にEVILを返り討ちにし、IWGP世界ヘビー4度目の防衛を果たした。試合後、マイクを手にすると「俺はいつでもどこでも戦う。次に挑戦したいヤツがいたら、今すぐ出てこい」と募った。これに呼応して現れたのは前王者・内藤。「誰も出てこないから、俺が出てきてやったぜ」と切り出すと、「このベルトを流出させてしまったのは俺なわけで、じゃあ俺が獲り返そっかな」と宣言。「フォービゥン・ドアで対戦しようぜ。内藤vsモクスリー、IWGPワールドヘビーウェイトチャンピオンシップ・アット・ザ・フォービドゥン・ドア。OK?」と新日本とAEWの合同興行となる6・30ロングアイランド大会での挑戦を表明した。

 4・12シカゴ大会でモクスリーに敗れて陥落した内藤は「モクスリー、また会おうぜ。カブロン!」と通告。2ヵ月ぶりの再戦で頂点返り咲きに乗り出す構えだ。対するモクスリーは「ナイトー、お前がどこかに潜んでいて、来るとわかっていたぞ。なぜなら、お前ほど多くを費やして遠くまで進んでいる男はニュージャパンにはいないからだ。ジョン・モクスリーが潜る深海を進むほど、ニュージャパンプロレスリングを理解しているのは、お前と俺以外にいない! 崖っぷちに立っているのは、ナイトー、お前と俺だけなんだ!」とキッパリ。「今回は約束しよう。『Forbidden Door』で残っている仕事を全て終わらせる。お前を棺桶に送ってやる。土の下に埋めてやる。火を放ち、埋めてやる。テツヤ・ナイトー、『Forbidden Door』でお前は死人となるのだ」と返り討ちを予告した。

【試合後のモクスリー、海野、天山、真壁、タイガー】

▼天山「(拍手しながら)おめでとう!」

▼モクスリー「(日本語で)アリガトウゴザイマス」

▼天山「チャンピオンね(とモクスリーの背中に手を触れる)」

▼モクスリー「(英語に戻して)友よ。世界中のヤツらが、なぜ彼らを選んだのかと聞くかもしれない。ナガタサン、マカベ、テンザン、タイガーマスクを仲間として選んだのかと。その理由は、彼らはあらゆる場所を訪れ、あらゆることを成した。全てを見てきた。バカな相手に時間を費やす暇はないが、バカなヤツは山ほどいる。今夜、俺の言った通り、HOUSE OF TORTUREは倒れた。ナイトー、お前がどこかに潜んでいて、来るとわかっていたぞ。なぜなら、お前ほど多くを費やして遠くまで進んでいる男はニュージャパンにはいないからだ。ジョン・モクスリーが潜る深海を進むほど、ニュージャパンプロレスリングを理解しているのは、お前と俺以外にいない! 崖っぷちに立っているのは、ナイトー、お前と俺だけなんだ! 今回は約束しよう。『Forbidden Door』で残っている仕事を全て終わらせる。お前を棺桶に送ってやる。土の下に埋めてやる。火を放ち、埋めてやる。テツヤ・ナイトー、『Forbidden Door』でお前は死人となるのだ。(セコンド陣に向かって)ありがとうございます。ヨシ(と先に引き上げる)」

▼海野「(モクスリーを見送った後で、天山たちに向かって)ありがとうございました。本当にありがとうございました」
▼天山「本当に強いよな。誰も倒せないよ。うん、モクスリー。あんな強いヤツ見たことない」

▼タイガー「試合の中であれだけ新日愛が出て、(自分たちを指差し)自分たちの技を全て出して、凄いよね」

▼真壁「勢いが凄いですよ。いいんじゃない? (海野に向かって)お前もそれに負けねえぐらい行けよ!」

▼海野「絶対負けないです」

▼真壁「OK!」

▼タイガー「OK!(※拍手)」

▼天山「はい、おめでとう、はい!」

※EVILはノーコメント


【内藤の話】「6日後、北海道立総合体育センターにて行なわれる、『ALL TOGETHER』のメインイベントで対戦するジェイク・リー選手、悔しくないの? この状況、自分で言うのもなんだけど、『二兎を追う者は一兎をも得ず』、まさにそんな状況でしょう。自分でもそう思いますよ。でも、そもそも流出させてしまったのは俺なわけで、なら俺が取り返すしかないでしょう。なんか、『ALL TOGETHER』でのジェイク・リー選手とのシングルマッチの興味がなくなっちゃった? なんかジェイク・リー戦が、モスクリー戦のステップのようなそんな試合になってしまったけど、悔しいでしょ? ジェイク・リー、悔しいだろ? まだ時間はあるよ。動いてみろよ。口か? それとも足か? わからないけど、自分の体を使って、この状況を変えてみろよ。カブロン!」

プロ格 情報局