7/9【全日本】7・14後楽園で6ヶ月ぶり復帰 諏訪魔の詳細コメント
9日、神奈川・横浜市の全日本道場で取材を受けた諏訪魔の詳細コメントは以下の通り。
【諏訪魔の話】
――復帰戦が迫っている今の心境は?
▼諏訪魔「早く復帰したい、リングに立ちたいという気持ちと、本当に大丈夫だろうかという気持ちが日々、入れ替わってる感じだね。不安になったりもするし、でもやりてぇなって思うし、焦る自分も出てくるからね」
――不安というのは試合勘だったり?
▼諏訪魔「今日も野村を呼び出して、実戦的な練習、そういうものもやったよ。最近、あえて受身を取るようにしてるんだけど、体が慣れてきたなと思ってきてる。ただ実戦的な体への衝撃とか、半年のブランクはでかいなって感じますね。アバラにきたり、みぞおちにきたり、プロレスって難しいなと思いますね」
――プロレスラーは試合してナンボだと?
▼諏訪魔「やっぱりプロレスラーって凄いなって思うよ。フロントスープレックスだとか、持ち上げたり担いだりとか、マット敷いて人を投げる作業を最近やってるんだけど、右足にも負担が結構きてるんだなって感じるんだよね。俺、左足が軸で立つから、投げる時に何で右足が切れたんだろう?と不思議に思ったけど、今思うと右にも負担がきてるんだっていうのに気づいた。そういうのを考えずにやってきたからね、今まで」
――投げる練習をやってみて右足への違和感は?
▼諏訪魔「違和感は全くないですね。順調といえば順調なんだけど、いかんせん体の全体的な部分でまだ慣れないものがあるね。リング上でレスリング的な動きをしても、息が上がるの早いし、ストンピングするにしてもパンチするにしても疲れるなって。また実戦になったら動きが悪くなるのか、お客さんからパワーもらって動けるのか、上がってみないとわからないんだけど」
――日々、試合を続けてきた中で気づかなかったきつさだったと?
▼諏訪魔「プロレスへの考え方が全て変わりましたよ。練習というものは物凄く大事だなと思うんだよね。特にコンディションの管理とか重要ですね。それがプロだよね。プロとは何ぞやというのを見つめ直した感じですね、この休みの期間というのは」
――足を動かせない頃は上半身を強化したと?
▼諏訪魔「初めは寝たきりですよ。手術して1月は寝たきり。ギブスはめて横になって、ただテレビ見て、青空見て『天気いいな』って思いながら。あとトイレまで這いつくばって行く。それだけですよ(苦笑)」
――では、相当フラストレーションがたまったのでは?
▼諏訪魔「いやぁ溜まりましたね。あとでじわじわくるね。大ケガしたんだなって。何だかんだ言って2、3ヶ月で治ると思ってたけど、全く治らなかったね。骨を折るのと腱を切るのは違うんだなと(苦笑)」
――リングでの実戦的な練習はいつ頃から再開した?
▼諏訪魔「6月末ぐらいかな。きつかったよ。今もきついんだけど、最初はこんなきついんだってぐらい。ホント新人ですよ、もう。新人の頃にボディスラムされて、みぞおちを殴られたみたいな感じで立てなくなったような、ああいう感覚だったな。復帰しても今度は巡業の大変さというのをまたやらなきゃいけないし、乗り越えられるかなって。やっぱり大変だよ。旅しながら回るというのは。連戦になるとケガもするし。だから巡業でもどうやってコンディションをキープするか、今までとはやり方を変えていきたいと思ってる。若いと元気で勢いある方に流されちゃうというか、イケイケになっちゃうんだけどね。飲まなきゃやってらんねぇってふうにもなっちゃうから。でもコンディション作りが第一ですよ」
――フラストレーションを抱きながら欠場期間を過ごしたと。その間は全日本を客観的に見られたのでは?
▼諏訪魔「初めは見る気しないというかね。見たくなかった。身動き取れないからテレビ見るしかできないんだけど、あえてプロレスからは遠ざかってた。だから毎週、日記を書くのがつらかったよ。週一回は日記があるからね。初めて見たのがチャンピオン・カーニバルの開幕戦。ゲスト解説をしたんだけど、その映像を見たのが初めて。それで今の全日本の雰囲気もわかったし、若いのが頑張ってるのも十分わかったよ。(6・15後楽園で)あいさつした時に初めて会場に行ったけど、別世界みたいな感じだったね(苦笑)」
――欠場中は宮原が三冠王者として活躍してきたが?
▼諏訪魔「周りから頑張ってるっていう声は耳に入ってきたよ。俺も復帰するまではあえてそこはつつくのをやめようかななんて思ってんだけどね。とにかく復帰してから物事言えよっていうタイミングだと思うんでね、今は。いつかは交わる相手だろうなというのが今の心境ですね。そこは復帰してからだね」
――復帰後の一番の目標は三冠に返り咲くこと?
▼諏訪魔「そこまでまだ考えてなかったな。考えられないというかね。まずは無事に復帰できるかどうかというのがあるからね。三冠ってものをまた考えさせられる時間でもあったけどね」
――宮原はタイトルマッチで内容を残し、結果を出し、興行を締めてきたが、どう評価している?
▼諏訪魔「いいじゃない。でも、そこに文句言う奴がいないんでしょ。やっぱりプロレスは文句言う奴が一番面白いんだよ。もめてナンボなんだよ(笑)」
――欠場中は他団体勢が活躍していたが?
▼諏訪魔「新しいメニューがいっぱい増えた。それは当然、一回は行ってみようかなって、そういう戦略なのかわからないけどさ。それで新たなお客さんを呼んでる。それはそれでいいと思うし、いつか交わる日はあるだろうから、そこは楽しみでもあるよ。俺の好みの味なのか、そうじゃないのかわからないけどね」
――チャンピオン・カーニバルを関本に持っていかれて面白くない部分もあったのでは?
▼諏訪魔「三冠は宮原が勝ったんでしょ。普通に考えたら一大事なんだけど、今は全日本プロレスの風景も新たに変わってるんでね。果たしてそこで『俺が全日本だ』って感覚でいくのもちょっと違うかなというのも思う。復帰のあいさつでも挑戦させてもらうみたいなことを言ったんだけど、どこまでかき回してやろうかな、喧嘩売ってやろうかなと。それが挑戦なのかもしれない」
――欠場中はEvolutionを青木&佐藤が引っ張り、野村が伸びてきているが?
▼諏訪魔「ジョー(・ドーリング)がああいう状況になってね。当然、俺もジョーの帰ってくる場所を作っておかないといけないし。青木と佐藤には物凄く負担をかけたなと。そこはよく持ちこたえてくれたなと。ありがたいよね。そこはねぎらうしかない。青木は相当、大変だったと思うし、言いたいことはたくさんあっただろうし、よく我慢してやってくれたなと思うよ。佐藤は俺の見てねぇとこでチャンピオンになってんじゃねぇって。ベルトを巻かせる会を立ち上げたのに、俺のいない時に獲るって、そんなの認められないよ」
――佐藤を認めるところもあるのでは?
▼諏訪魔「あいつなんか認めたらダメだよ。鼻どんどん伸びていっちゃうよ。でもEvolutionの存在感、支持率、そういうものに関しては横ばいになってる。上がったって感じは俺の中でしてないからね。そこはもっと話題を振りまき、問題を起こし、『めんどくせぇなEvolution』っていうふうに言わせたいよね。その目的はあるんで、Evolution興行の(7・18)横浜で再スタートしたいなと思うんだけどね。厄介な奴らでいいんじゃないの。今の全日本はめんどくせぇ奴いないもん。波紋を起こせるようにやり直していくよ」
――復帰戦のカードについては?
▼諏訪魔「3人とも因縁あるよね。ゼウスは相変わらずバカみてぇに元気でくるだろうし、石川は石川で、でかくて、いろんなところで活躍してるみたいだから、全日本で好き勝手やらせるわけにはいかないしね。スーパー・タイガーは俺とやりにきたら俺がいなくなっちゃうしっていう(苦笑)。俺と戦いてぇのか、よくわからないから、そこは改めて確認したい。やるならやってやるし。復帰戦だし、今後を占うような内容を残したいというのはあるね。とにかくガムシャラにいくしかないよね。何が生まれるかな、楽しみだよ」
――一番は復帰戦でどれだけ復活をアピールできるか?
▼諏訪魔「とにかくイライラをぶちまける。周りにどんどん迷惑かけてやる。それしかないね。『Evolutionとやるのめんどくせぇ』ってならないとダメだと思う。相当めんどくせぇ人は今までいっぱいいたし、俺もめんどくさくなる時期なんだと最近思うんだよね。上にも下にも外敵にも全方位にね。四面楚歌になっちまうけど」
――そうなれば自ずと全日本の中心になると?
▼諏訪魔「やっぱりそういう形にもっていきたいよね。リング上もリングを降りてもね。まずそこかな、第一の目的は。本当にど真ん中に立つ。若い奴も本隊の奴も外敵も周りにウロチョロして、リングの真ん中でドシっと構えたいね」
――復帰戦を乗り越えれば不安も一掃できるのでは?
▼諏訪魔「とにかく後楽園のリングっていうのは緊張感ありますからね。文句ある奴はぶん殴る、それぐらいの気持ちでやりますよ」