1/18【プロレス大賞】内藤が3年連続MVP受賞を今から予告、夢は「6大ドームツアー」実現 『2017年度プロレス大賞授賞式』
『2017年度プロレス大賞授賞式』(東京スポーツ新聞社制定)が18日、東京・グランドプリンスホテル高輪で行われ、各賞を受賞した11選手が出席。2年連続でMVPを受賞した内藤哲也は史上3人目となる3年連続にも自信満々で、「6大ドームツアー」という壮大な夢もぶち上げた。
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恒例のプロレス大賞授賞式が今年も盛大に開催された。授賞式にはMVPを2年連続受賞した内藤哲也を筆頭に、年間最高試合賞=オカダ・カズチカ、ケニー・オメガ、最優秀タッグチーム賞=諏訪魔&石川修司、殊勲賞=YAMATO、敢闘賞=柴田勝頼、技能賞=鈴木秀樹、新人賞=青柳優馬、女子プロレス大賞=紫雷イオ、特別賞=松井珠理奈の11人が出席。2017年の顔がズラリと壇上に並んだ。新日本・坂口征二会長による乾杯の音頭が恒例だが、今年は坂口会長の指名を受けて小橋建太氏が担当。特別ゲストとして身長3mのアンドレザ・ジャイアントパンダ(新根室プロレス)も登場し、式に花を添えた。
表彰後、各受賞者が壇上で喜びの弁を口にしたが、中でも熱弁をふるったのはMVP・内藤。「史上5人目となるプロレス大賞2年連続のMVP。特に今回は年間を通じてIWGPヘビー級王座を保持し続けたチャンピオンを抑えてのMVP。内藤哲也はIWGPヘビー級王座の価値を超えた存在である。この言葉が大げさじゃないということを皆様に証明できたんじゃないでしょうか」と豪語。始まったばかりの2018年の戦いを通じて「成功するか失敗するかはわからない。でも何かを変えたいのであればリスクを恐れずに一歩踏み出すことが大切だと思います。俺はプロレスを通じて一歩踏み出す勇気を皆様に与えていきたいなと思います」とのメッセージを発信する構えをみせた。
1・4東京ドーム大会では王者・オカダに敗れ、IWGPヘビー級王座返り咲きはならなかった。が、2018年も内藤、ロス・インゴ旋風が日本マット界に吹き荒れることになるのは間違いなさそう。となればアントニオ猪木、天龍源一郎に次ぐ史上3人目の3年連続MVP受賞も期待される。「このままいったら僕が来年もまたこの授賞式、MVPとして出席していることは間違いないでしょう」と断言した内藤は、当然2019年の東京ドーム大会のメインイベントを張るつもり。「僕から追いかけなくても、IWGPヘビー級王座が僕を追いかけてきますよ。来年の東京ドームのメインイベントに立っている自分の姿が目に浮かびますね」と今から描いた。
そして内藤の脳裏には大きな夢が描かれている。東京、大阪、名古屋、福岡、札幌、西武の6大ドームツアーの実現だ。新日本は97年に4大ドームツアーを敢行しているが、実現できればそれを上回るスケールとなる。「みんながこれだけ海外、海外言うのであれば、俺は国内を独占しようかなと」と宣言した内藤は、「一つ国内での目標としてドームツアーをやりたいですね。今現在、日本には6個のドームがあるので、何なら2ヶ月に1回やれば1年間で全部回れるわけですから。これを10年かけて全部のドームに回りましょう。これじゃ意味がないですから。1年間で日本中のドームを全て回りたいですね」と色気たっぷり。自身がその原動力となるつもりで、「6大ドームツアー、いや厳しいだろうって思うかもしれないけど、そこまで俺、そしてロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンが新日本プロレスを引き上げていきますよ」と自信満々に言い切った。ベルトの有無に関係なく2018年も新日本の主役はやはりこの男となるか。
【受賞者あいさつ】
▼内藤「2017年のプロレス大賞MVP、新日本プロレス、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン、内藤哲也です。このたびは東京スポーツ社制定プロレス大賞MVPに選んでいただき、誠にありがとうございます。内藤哲也、そしてロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの人気は単なるブームであり、勢いはすぐなくなるであろう。そんな言葉をよく耳にしました。が、史上5人目となるプロレス大賞2年連続のMVP。特に今回は年間を通じてIWGPヘビー級王座を保持し続けたチャンピオンを抑えてのMVP。内藤哲也はIWGPヘビー級王座の価値を超えた存在である。この言葉が大げさじゃないということを皆様に証明できたんじゃないでしょうか。最近よく使う言葉があります。思っていることは口に出さなきゃ誰にも何も伝わらない。成功するか失敗するかはわからない。でも何かを変えたいのであればリスクを恐れずに一歩踏み出すことが大切だと思います。俺はプロレスを通じて一歩踏み出す勇気を皆様に与えていきたいなと思います。というわけで、そろそろよろしいでしょうか? 俺はこの授賞式に出るためにわざわざ始発の新幹線に乗って富山から来たわけですよ。つまりカンサード、疲れた、そして眠たいわけですよ。このへんの愚痴をあとで東京スポーツ岡本記者にファミレスで嫌というほど聞いていただこうと思います。岡本記者、よろしいですよね? 今年も内藤哲也、そしてロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンが提供する最高級のプロレスを皆様、存分に堪能してください。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン、内藤哲也でした。アディオス」
▼オカダ「4年連続ベストバウト。MVPも3回獲って、これ8個目のトロフィーになるので、もうそろそろベストバウトから外してもらってもいいのかなと思うんですけど、しっかり2018年も皆さんの心に残るような忘れられないような試合をたくさんしたいと思います。ありがとうございました」
▼オメガ「2017年は相手にトップクラスのオカダや内藤がいて、自分のパフォーマンスができたのは間違いない。来年もこのステージに立ちたい。だから今年も新日本プロレスでベストを尽くしたい。一緒にベストバウトを獲りたい選手も頑張ってほしい」
▼諏訪魔「皆さん、こんにちは。全日本プロレスの諏訪魔です。このたびは最優秀タッグ、名誉ある賞を受賞させていただき、大変うれしく思います。ありがとうございます。2017年は石川選手と暴れ回った、そういう年だったなと思うんですが、組んだりもしたんですが、また戦ったりもして、何回も何回もシングルマッチをやって、その上でタッグを組めたというのは、チームワーク、絆というか、そういうものが築けた上で最強タッグ優勝できたし、名誉ある賞をいただけたのかなと思います。2018年はですね、面白い対戦相手どっかにいるんじゃないかなと、プロレス界に。そういうものをどんどん積極的にみつけにいって、また来年もこういうタッグの賞、名誉ある賞、そこを目指して頑張っていきたいと思います。これからもよろしくお願いします。今日はありがとうございました」
▼石川「石川です。このような賞をいただきまして、関係者の皆様、ファンの皆様、本当にありがとうございます。2017年は全日本さんの方で戦わせてもらって、諏訪魔選手とのタッグでこういった賞をいただいて本当に光栄です。この賞に恥じないような戦いを2018年もしていって、プロレス界で暴れたいと思います。今後ともよろしくお願いします。どうもありがとうございました」
▼YAMATO「みなさん、こんにちは。DRAGON GATEのYAMATOです。殊勲賞いただきました。僕自身ですね、しばらく他団体に出ることがなくて、こういう他団体の選手と顔を合わせる機会はなかなかないんですけど、本当に雑誌で見た人たちだな、テレビで見た人たちだな、凄ぇでけぇなと。おめぇが小さいんだろって話で。僕、公称172cmなんです。この前、高校生ぶりに身長をちゃんと測りました。そしたら171.5cmありました。ということはリングシューズが2cmありますので、僕はリング上では173cmなわけです。今はもっとヒールが高いんで174cmぐらい。だからなんだって話なんですけど、ここからが本題で、今、プロレス界が新日本にあらずはレスラーにあらず。そういう流れがあると思うんですけど、新日本のレスラーがいる前でちょっと失礼かもわかりませんが、僕はその流れに一石を投じたいなと。これから僕、授賞式のあと料理の撮影があるんですけど、そういった違う価値観、違うアプローチで僕は新日本の牙城に挑んでいきたい。2018年、DRAGON GATE、YAMATO、期待して下さい。よろしくお願いします」
▼柴田「ありがとうございます。以上!」
▼鈴木「今回は技能賞受賞ありがとうございます。真面目な方がいいですか? 技能賞を受賞した理由は普段から使っているかち上げのおかげだと思います。今年もかち上げを十分に使って、休まないように頑張りたいと思います。よろしくお願いします」
▼青柳「2017年プロレス大賞の新人賞を受賞することができました全日本プロレスの青柳優馬です。この賞を受賞することができたのは僕のことを応援し、支えてくださった皆さんのおかげだと思っておりますので、その人たちへの感謝の気持ちを込めてこれからも戦っていきたいと思います。本当にこの賞が受賞できてうれしいです。ありがとうございました」
▼イオ「ご紹介に預かりましたスターダムの紫雷イオです。晴れ着が届くかとても心配だったんですけど、しっかりできて、こうして壇上に上がれてうれしく思っています。昨年、2年連続受賞させていただいた際に二度あることは三度あるので3度目の受賞もぜひと言っていた中で、まさにそんなことを壇上で言っていた中で、最速でその言葉が現実になったことを最高にうれしく思っています。去年は2年連続女子プロレス大賞受賞の肩書きのおかげで大手出版社さんから写真集をぜひ出して下さいとオファーが実現したり、飛躍の1年にすることができたので、今年は前人未到の3連覇を引っさげて、芸能界進出を狙っていこうと思ってますので、ぜひぜひご期待下さい。そして女子プロレス全体、紫雷イオ、スターダム、さらなる飛躍させられるようにもっともっと尽力してまいりますので、どうかご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。どうもありがとうございました」
▼珠理奈「このような素晴らしい賞をいただき、本当にありがとうございます。SKE48の松井珠理奈です。ありがとうございます。ドラマでプロレスをやらせていただくことをきっかけに去年2017年の1・4で初めてプロレスを生で観戦したんですけど、その時に選手の皆様が本当に命をかけて戦う姿に感動とパワーをいただきました。そしてこの1年間、ドラマだけでなくドラマを飛び出し、プロレスの聖地である後楽園ホールで試合させていただきました。その時に自分も実際にトレーニングしたり、リングに上がらせていただき、改めて選手の皆様の凄さを実感しました。そんな皆様と、本当に尊敬する皆様と一緒にこのステージに上がらせていただくというのは凄く恐縮だなという気持ちとうれしい気持ちでいっぱいです。この大好きなプロレスを私はこの1年間、もっともっとたくさんの方に知っていただきたいなという気持ちをこめて、いろいろ発信をしてきたのですが、それを少しでも認めていただけたのかなという気持ちに今日はなれたので凄くうれしいなと思っています。そしてたくさん試合を見る中でチャンピオンを目指して、チャンピオンベルトをかけて戦う選手の皆様を見ていると、自分ももっともっと上を目指したいなというパワーをいただきました。本当にアイドルとして活動する中でも、そのプロレスが自分に希望を与えてくれるので、その希望を与えくれるプロレスに2018年も感謝して、そして2018年もこのプロレスを愛していけたらいいなと思っておりますので、これからもよろしくお願いします。本日は本当にこのような素敵な賞をいただき、ありがとうございました」
【授賞式後の内藤】
――2年連続MVP受賞となったが?
▼内藤「誰がどう考えても内藤しかいなかったでしょう。当然のことが当然のように起こっただけですよ」
――1・4東京ドームではオカダに敗れたが、2018年も内藤哲也の年にする?
▼内藤「ベルトに関しては僕は東京ドームで負けましたよ。勝ちたかったですよ。勝ちたかったですけど負けました。非常に悔しいですよ。ただ、今回のMVPみてくださいよ。僕は2017年一度もIWGPに絡んでないですからね。かたや1年間ベルトを保持し続けたにもかかわらずMVPが獲れなかったチャンピオンがいるわけですよ。いつも言ってるように僕はIWGPの価値を超えた存在ですよ。まさにそれを証明する形となった受賞じゃないですかね、今回のMVPは」
――3年連続MVPを成し遂げればオカダを超えることになるが?
▼内藤「僕自身はもう超えてると思いますけどね。数字的に見たらオカダとやっと同列に並んだかその程度なわけですよね。でもこのままいったら僕が来年もまたこの授賞式、MVPとして出席していることは間違いないでしょう。オカダが強いのは認めますよ。僕も負けましたから。プロレスに一番大事なことは強さですよ。それは間違いないと思います。でもそれ以外の部分でやはりオカダには足りない部分がいっぱいあるんじゃないですか。その部分を一番持ってるのは内藤ですよ。このまま彼がチャンピオンでい続けたとしてもMVPは遠いんじゃないですか。早く俺を脅かす存在が出てきてほしいですよ。じゃないと俺MVP3年連続になっちゃいますよ」
――IWGPベルトについては?
▼内藤「やはり東京ドーム大会のメインイベントはIWGPヘビー級王座戦であるべきだと僕は思ってるので。ということは来年の東京ドームのメインイベントを狙うためにはチャンピオンになるか、もしくは挑戦権を持ってなきゃいけないと。それはもちろんわかってますけど、僕から追いかけなくても、IWGPヘビー級王座が僕を追いかけてきますよ。来年の東京ドームのメインイベントに立っている自分の姿が目に浮かびますね」
――次の夢は?
▼内藤「今、新日本プロレス、会社としてもそうですし、選手もみんながみんな海外に目を向けてるような気がして。それは別に悪いことだとは思わないですよ。俺も少なからず海外を視野に入れてますよ。でもみんながこれだけ海外、海外言うのであれば、俺は国内を独占しようかなと。で、一つ国内での目標としてドームツアーをやりたいですね。今現在、日本には6個のドームがあるので、何なら2ヶ月に1回やれば1年間で全部回れるわけですから。これを10年かけて全部のドームに回りましょう。これじゃ意味がないですから。1年間で日本中のドームを全て回りたいですね。もしかしたら数が増えるかもしれない。1個増えるかもしれない、2個増えるかもしれない。でも1年間で日本中のドームを回りたいですね。あとこれは何年かかってもいいですけど、全てのドームで大合唱したいですね。それを日本中の皆様が望んでると思いますよ」
――97年に4大ドームツアーが実現しているが、6大ドームツアーとなれば新たな領域に踏み込むことになるが?
▼内藤「やはり今までの目標っていうのはあくまでも僕が中学3年生の時に立てた目標であって、これからの目標はプロレスラー・内藤哲也が立てた目標ですから。6大ドームツアー、いや厳しいだろうって思うかもしれないけど、そこまで俺、そしてロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンが新日本プロレスを引き上げていきますよ」