【DRAGON GATE】KING OF GATE決勝は「Ben-KvsEita」の無敗対決に KAI、Kzyは無念の敗退 2019/6/6 23:59

 後楽園ホール大会が6日、開催され、『KING OF GATE 2019』決勝トーナメント1回戦が行われた。Ben-KがKzyを、EitaがKAIをそれぞれ撃破。6・8福岡の決勝戦は「Ben-KvsEita」の無敗対決となった。

 『KING OF GATE』はDRAGON GATE最強の男を決める毎年恒例のリーグ戦。今年は24選手参加し、6名ずつ4ブロックでリーグ戦を行い、ブロック優勝者が今大会で行われる決勝トーナメント1回戦に駒を進めてきた。

 セミファイナルで激突したのはBブロック代表のEitaとDブロック代表のKAIだ。全勝でブロックを突破してきたEitaは試合開始前に行われた組み合わせ抽選会の場で「助っ人のお前がKING OF GATE優勝なんて顔じゃねえんだよ」とフリーのKAIを挑発していた。

 KAIが先制すべく放ったトペスイシーダをジャンピングハイキックで撃墜したEitaは、体格差が響いてしばらく守勢を強いられたものの、レフェリーの死角を突いて急所蹴りをグサリ。動きの鈍ったKAIを場外でいたぶった。リングサイドにパイプイスを敷き詰めると、そこにブレーンバスターをお見舞い。さらに、パイプイスで痛打すると、KAIは額から流血した。

 しかし、逆にこれで闘志に火がついたKAIはドロップキックで逆襲し、トペスイシーダを一閃。傷口を攻められるとさすがに表情を歪めるが、ジャンピングハイキックで挽回すると、垂直落下式ブレーンバスターを敢行した。一気にメテオインパクトを狙うも、Eitaは抵抗。カウンターのImperial Uno(トラースキック)で勝機をたぐり寄せる。連発は阻まれ、ジャンピングハイキック、トラースキック、ラリアット…とKAIの波状攻撃に攻め込まれ、サンダーファイヤーパワーボムももらってしまうがギリギリでキックアウト。KAIが再びメテオインパクトを仕掛けてきたところで、ビブリアで丸め込み、逆転の3カウントで、決勝への切符を手にした。

 メインではCブロック代表のBen-KとAブロック代表のKzyが対戦。5・6名古屋でREDから追放されたBen-Kは意地の全勝でCブロックを制覇。一方、Kzyは第2試合で行われたブロック代表者決定戦でKAZMA SAKAMOTOを速攻勝負で丸め込んでのメイン出場となり、1日2試合という不利な状況だった。

 Kzyはエルボーをこれでもかと乱射してリズムを掴んだかに見えたが、Ben-Kは雪崩式ブレーンバスターを阻止し、ダイブ式スピアーをグサリ。そこからベアハッグなどを駆使して腰と脇腹に集中砲火を浴びせていく。KzyはバックドロップをDDTで切り返すと、串刺しエルボースマッシュ、ノーザンライトスープレックスなどで反攻するが、Ben-Kはフロントスープレックス、バックドロップなどで投げまくって鎮圧した。

 変型フルネルソンに捕まり、悲鳴をあげたKzyだったが、陥落寸前で何とかロープにエスケープ。投げ捨てドラゴンスープレックスを食らってしまったものの、ジャーマンは丸め込んで切り返し、横殴り式のエルボーで反撃に転じた。エルボースマッシュ、変型スパインボムと畳みかけると、コーナー上でのエルボー合戦を制し、スワントーンボムをズバリ。一気にKZ.Timeへ。

 これを自爆させたBen-Kはコーナーめがけて投げ捨てジャーマンを強行。さらに、投げ捨てジャーマンを2連続で繰り出した。粘るKzyはヒジを唸らせ、エルボー合戦に持ち込むと、ワンツーエルボーで前に出たが、ロープに飛ぼう背を見せた瞬間、Ben-Kは高速ジャーマンで奇襲。なおもKzyはスカイデ・スクールボーイやエルボーなどで最後まで奮闘したものの、Ben-Kは頭突きやスピアーといったパワフルな技で畳みかけると、最後はBen-Kボムで接戦をものにした。

 この結果を受けて、6・8福岡で行われる決勝のカードは「Ben-KvsKzy」に。どちらが勝っても全勝優勝、しかも初優勝という顔合わせになった。

 試合後、2人は舌戦を展開。Eitaは「決勝の舞台で俺と戦うなんて顔じゃねえんだよ。俺がDRAGON GATEナンバーワンだろ?」と吠えると、「俺が優勝したらあることを考えてんだ。お前ら知りたいか? こんな反応じゃお前らに教えねえよ! 俺が優勝した時にそれを発表させてもらう」と煽ってブーイングを浴びた。

 これまでマイクアピールをほとんどしてこなかったBen-Kも「KOG優勝するのは俺だ!」と決意の雄叫び。「REDを追放されたことは忘れちゃいねえからな」と言い放つと、「後楽園ホールの皆さん、今日はKzyから3カウント取ったぞ! KOG優勝してここに帰ってきます。俺が! Ben-Kだ!」と絶叫してみせた。