【新日本】ザックとハイレベル死闘 オスプレイがNJC2回戦“流血”突破で「最高英国人レスラー」宣言 2021/3/15
『NEW JAPAN CUP 2021』兵庫・ベイコム総合体育館(尼崎市/2021年3月14日) 2回戦 ○ウィル・オスプレイvsザック・セイバーJr.× オスプレイが大流血の末にザックとの英国対決を制してNJC2回戦を突破。“英国対決"でさらにハイレベルとなった死闘を繰り広げ、NJC制覇&「歴代最高のイギリス人レスラー」宣言を放った。 同じ英国人レスラーでもまったくタイプの違う両雄だが、日英に限らず世界じゅうで幾度となくハイレベルな激闘をつむいできた。 今年の“至高・英国対決"はNJC2回戦、尼崎大会のメインイベントを舞台に実現。のっけから手の内を知り尽くす目まぐるしくもフルスロットルな展開となった。 ゴングと同時に鋭いドロップキックを放ったオスプレイがプランチャで先制してみせたものの、ザックもオスカッターを避けてヨーロピアンクラッチで丸め込むスリリングな滑り出し。ザックがテクニカルな腕攻めに持ち込めば、オスプレイも立体的な動きで巻き返し、エプロンサイドやリング上で危険なニードロップを落とすと、その後も逆水平などの打撃で手厳しく押し込んだ。 やはりザックも巧みに絡みついての絞め技や関節技で応戦。動き回るオスプレイをアリ地獄のように関節地獄へと吸い込むと、脇固めやアームブリーカー、逆十字固め…と得意の腕攻めで猛攻を仕掛けた。 乗り切ったオスプレイも胴締めスリーパーをコーナーに押し付けて逃れるや、起死回生のオスカッター発射に成功。ならばと巧みな丸め込みを連発してくるザックを強烈なローリングエルボーで黙らせにかかった。 ところがザックも続くパワーボムをフロントネックロックで切り返すや、腕へのオーバーヘッドキック、ラ・ミスティカや三角絞めで譲らず。攻防のさなかで大量の鼻血に見舞われたオスプレイも、ザックの三角絞めを赤鬼と化しながら持ち上げるや、そのままコーナーに上がったものの、ザックも雪崩式ストームブレーカー狙いは許さず。逆に雪崩式逆十字固めを敢行し、そのままクラーキー・キャット(変型羽折り固め)に移行してギブアップを奪いにかかった。 万事休すかと思われたオスプレイだったが、かろうじてロープへ。ならばと鬼のザックは張り手やフロントハイキックで流血するオスプレイの鼻っ柱を容赦なく撃ち抜いていったものの、屈さぬオスプレイも卍固めで飛びついてきた相手を担ぎ上げるや、開脚式のフェイスバスターで逆転。続く壮絶な先の読み合いもドンピシャリなトラースキックで競り勝ったオスプレイは、スーパーオスカッターを避けられても、逆にザックドライバーは着地。と同時に後頭部を強烈なエルボーで撃ち抜くや、必殺のストームブレイカー発射に成功して、3カウントをもぎ取った。 2021年のNJC2回戦を舞台とした至高・英国対決はオスプレイに軍配。尼崎の観衆がハイレベルな死闘に酔いしれるなか、オスプレイは血がにじむ止血用タオルで顔を覆いながら、ガッツポーズで勝利をアピールした。 マイクを握ったオスプレイは「今、自分こそが歴代最高のイギリス人レスラーだと、胸を張ってそう言える! もう誰一人として俺の力を疑うことはできない」と断言。「教えてやる、この『NEW JAPAN CUP』、本当の優勝候補は俺だ。一番強い相手と闘いたい。だけど、これだけは忘れるな。ウィル・オスプレイはレベルが違うってことをな!」と続け、NJC制覇と最高英国人レスラー宣言を同時に放った。 バックステージでも「ブリティッシュ・ブルドッグ(デイビーボーイ・スミス)、ダイナマイト・キッド、ウィリアム・リーガル、ドリュー・マッキンタイア……といった素晴らしいレスラーがイギリスから生まれてきた。だけど、そのトップに立っているのがこの俺だ!」と誇らしげに強調したオスプレイ。華麗さとパワーに、荒々しさも加わった帝国の雄は、続く準々決勝(3・18静岡)でSANADAと激突する。 【オスプレイの話】「(※血をぬぐったタオルを口の周りに巻き付けて引き揚げてくる。そのままの状態でコメントし始める)俺はレスラーを夢見る子どもたちが目標とする存在だが、残念ながら俺ほどすごいレスラーになれる人間は全世界見渡してもほかにいない。歴史を振り返るとブリティッシュ・ブルドッグ(デイビーボーイ・スミス)、ダイナマイト・キッド、ウィリアム・リーガル、ドリュー・マッキンタイア……といった素晴らしいレスラーがイギリスから生まれてきた。だけど、そのトップに立っているのがこの俺だ! 今日の勝利をもって、間違いなく自分が歴代最高のイギリス人レスラーだと確信した。鼻が骨折してなければいいが……彼女は俺の鼻の形が好きって言ってくれるから、できれば手術はしたくない。とにかく、俺は優勝だけを見てる。次の相手はSANADAか。これまたキツそうだ。だが、そうはならない!」 【試合後のザック&タイチ】 ▼ザック「(※ふらふらの足取りでコメントスペースにやって来て大の字になる。そのまま無言。タイチが寄り添って)……」 ▼タイチ「ザック、大丈夫か? 死んじまうよ、こいつら。こんなにもすげえの見せられて……。勝った負けたじゃねえぞ、もう。結果はよ、俺たち負けちまったかもしんねえけどよ、こんなの勝った負けたより大きなもの得たよ。ザックだって俺だってよ。トーナメント終わったかもしんねえけどよ、(※ザックに向かって)またやり直そうぜ、2人で、ザック。2人でまたやり直そう……」 ▼ザック「(※上半身を起こして)わかりました」 ▼タイチ「もう1回やろう、2人で。もう1回いこう」 ▼ザック「オネガイシマス」 ▼タイチ「今日はゆっくり休もう」 ▼ザック「スイマセン」 ▼タイチ「俺もザックも終わんねえから。またやってやるよ、俺ら2人で」 ▼ザック「(※タイチに抱き起され、そのまま支えられて控室に向かいながら)オスプレイのヤロー。テメエ、これで終わったと思うなよ……」 ▼タイチ「オイ、いってやるからな、俺ら2人で。終わんねえからな。(俺たちの『NEW JAPAN CUP』は)終わったけど、コノヤロー……」
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『NEW JAPAN CUP 2021』兵庫・ベイコム総合体育館(尼崎市/2021年3月14日)
2回戦 ○ウィル・オスプレイvsザック・セイバーJr.×
オスプレイが大流血の末にザックとの英国対決を制してNJC2回戦を突破。“英国対決"でさらにハイレベルとなった死闘を繰り広げ、NJC制覇&「歴代最高のイギリス人レスラー」宣言を放った。
同じ英国人レスラーでもまったくタイプの違う両雄だが、日英に限らず世界じゅうで幾度となくハイレベルな激闘をつむいできた。
今年の“至高・英国対決"はNJC2回戦、尼崎大会のメインイベントを舞台に実現。のっけから手の内を知り尽くす目まぐるしくもフルスロットルな展開となった。
ゴングと同時に鋭いドロップキックを放ったオスプレイがプランチャで先制してみせたものの、ザックもオスカッターを避けてヨーロピアンクラッチで丸め込むスリリングな滑り出し。ザックがテクニカルな腕攻めに持ち込めば、オスプレイも立体的な動きで巻き返し、エプロンサイドやリング上で危険なニードロップを落とすと、その後も逆水平などの打撃で手厳しく押し込んだ。
やはりザックも巧みに絡みついての絞め技や関節技で応戦。動き回るオスプレイをアリ地獄のように関節地獄へと吸い込むと、脇固めやアームブリーカー、逆十字固め…と得意の腕攻めで猛攻を仕掛けた。
乗り切ったオスプレイも胴締めスリーパーをコーナーに押し付けて逃れるや、起死回生のオスカッター発射に成功。ならばと巧みな丸め込みを連発してくるザックを強烈なローリングエルボーで黙らせにかかった。
ところがザックも続くパワーボムをフロントネックロックで切り返すや、腕へのオーバーヘッドキック、ラ・ミスティカや三角絞めで譲らず。攻防のさなかで大量の鼻血に見舞われたオスプレイも、ザックの三角絞めを赤鬼と化しながら持ち上げるや、そのままコーナーに上がったものの、ザックも雪崩式ストームブレーカー狙いは許さず。逆に雪崩式逆十字固めを敢行し、そのままクラーキー・キャット(変型羽折り固め)に移行してギブアップを奪いにかかった。
万事休すかと思われたオスプレイだったが、かろうじてロープへ。ならばと鬼のザックは張り手やフロントハイキックで流血するオスプレイの鼻っ柱を容赦なく撃ち抜いていったものの、屈さぬオスプレイも卍固めで飛びついてきた相手を担ぎ上げるや、開脚式のフェイスバスターで逆転。続く壮絶な先の読み合いもドンピシャリなトラースキックで競り勝ったオスプレイは、スーパーオスカッターを避けられても、逆にザックドライバーは着地。と同時に後頭部を強烈なエルボーで撃ち抜くや、必殺のストームブレイカー発射に成功して、3カウントをもぎ取った。
2021年のNJC2回戦を舞台とした至高・英国対決はオスプレイに軍配。尼崎の観衆がハイレベルな死闘に酔いしれるなか、オスプレイは血がにじむ止血用タオルで顔を覆いながら、ガッツポーズで勝利をアピールした。
マイクを握ったオスプレイは「今、自分こそが歴代最高のイギリス人レスラーだと、胸を張ってそう言える! もう誰一人として俺の力を疑うことはできない」と断言。「教えてやる、この『NEW JAPAN CUP』、本当の優勝候補は俺だ。一番強い相手と闘いたい。だけど、これだけは忘れるな。ウィル・オスプレイはレベルが違うってことをな!」と続け、NJC制覇と最高英国人レスラー宣言を同時に放った。
バックステージでも「ブリティッシュ・ブルドッグ(デイビーボーイ・スミス)、ダイナマイト・キッド、ウィリアム・リーガル、ドリュー・マッキンタイア……といった素晴らしいレスラーがイギリスから生まれてきた。だけど、そのトップに立っているのがこの俺だ!」と誇らしげに強調したオスプレイ。華麗さとパワーに、荒々しさも加わった帝国の雄は、続く準々決勝(3・18静岡)でSANADAと激突する。
【オスプレイの話】「(※血をぬぐったタオルを口の周りに巻き付けて引き揚げてくる。そのままの状態でコメントし始める)俺はレスラーを夢見る子どもたちが目標とする存在だが、残念ながら俺ほどすごいレスラーになれる人間は全世界見渡してもほかにいない。歴史を振り返るとブリティッシュ・ブルドッグ(デイビーボーイ・スミス)、ダイナマイト・キッド、ウィリアム・リーガル、ドリュー・マッキンタイア……といった素晴らしいレスラーがイギリスから生まれてきた。だけど、そのトップに立っているのがこの俺だ! 今日の勝利をもって、間違いなく自分が歴代最高のイギリス人レスラーだと確信した。鼻が骨折してなければいいが……彼女は俺の鼻の形が好きって言ってくれるから、できれば手術はしたくない。とにかく、俺は優勝だけを見てる。次の相手はSANADAか。これまたキツそうだ。だが、そうはならない!」
【試合後のザック&タイチ】
▼ザック「(※ふらふらの足取りでコメントスペースにやって来て大の字になる。そのまま無言。タイチが寄り添って)……」
▼タイチ「ザック、大丈夫か? 死んじまうよ、こいつら。こんなにもすげえの見せられて……。勝った負けたじゃねえぞ、もう。結果はよ、俺たち負けちまったかもしんねえけどよ、こんなの勝った負けたより大きなもの得たよ。ザックだって俺だってよ。トーナメント終わったかもしんねえけどよ、(※ザックに向かって)またやり直そうぜ、2人で、ザック。2人でまたやり直そう……」
▼ザック「(※上半身を起こして)わかりました」
▼タイチ「もう1回やろう、2人で。もう1回いこう」
▼ザック「オネガイシマス」
▼タイチ「今日はゆっくり休もう」
▼ザック「スイマセン」
▼タイチ「俺もザックも終わんねえから。またやってやるよ、俺ら2人で」
▼ザック「(※タイチに抱き起され、そのまま支えられて控室に向かいながら)オスプレイのヤロー。テメエ、これで終わったと思うなよ……」
▼タイチ「オイ、いってやるからな、俺ら2人で。終わんねえからな。(俺たちの『NEW JAPAN CUP』は)終わったけど、コノヤロー……」
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