【全日本】初出場・大谷が“CC博士"ぶり発揮で「楽しみたい」 宮原2年ぶりV2へ不退転の覚悟「エースを名乗るのやめます」 CC会見 2021/4/1
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『2021 Champion Carnival』へ向けた会見が1日、東京・新宿のBLACK BOXで行われ、リーグ戦出場全10選手が出席。初出場となる大谷晋二郎は宮原健斗から「老けた」、青柳優馬から「ネタ枠」と口撃されながらも“チャンピオン・カーニバル博士"ぶりを発揮し、「大谷盛り上げてくれっていう意味で選抜されたと思ってたんで。でもネタ枠みたいなんで凄く気持ちが楽になってリングに上がれますね。楽しみたい」と意気込むばかり。2年ぶり2度目の優勝を狙う宮原は全日本の現状を「弱肉強食の時代」と表現し、危機感とともに「このチャンピオン・カーニバル開幕戦から全日本プロレスのエースを名乗るのはやめます」と不退転の覚悟で春の祭典に臨む構えをみせた。 2年ぶりの恒例春開催となる今年のカーニバルは全10選手が出場しての総当たりリーグ戦。開幕を8日後に控えたこの日、全選手が出席しての会見が行われた。 中でも注目はZERO1の大谷。2002年の世界最強タッグ決定リーグ戦に田中将斗との炎武連夢で出場し、2003年9月には三冠王座挑戦経験もあるが、全日マット参戦は久しぶり。しかも春の祭典初出場を果たすことになった。 「歴史のあるチャンピオン・カーニバルに出場できることを本当にうれしく思います。このチャンピオン・カーニバルに大谷晋二郎の名を残せるように一生懸命頑張りたい」と伝統ある春の祭典に敬意を表して意気込んだ大谷は「チャンピオン・カーニバル、確か73年スタートじゃないですかね。ジャイアント馬場さんが優勝されて」、「ジャイアント馬場さん、アブドーラ・ザ・ブッチャー、ジャンボ鶴田さん、ブルーザー・ブロディ…数々の名選手がチャンピオン・カーニバルで熱い戦いを繰り広げてきました。確か80年代、ちょっと数年間なかった時期があったんですけど、90年代に入って、91年、ジャンボ鶴田さんが優勝されて、それから四天王時代ですね」とチャンピオン・カーニバル博士ぶりを発揮。「どうですか? 詳しいでしょ? めちゃめちゃチャンピオン・カーニバル大好きですからね」と胸を張った大谷は第1回大会が開催された前年の72年生まれ。「この中でおそらくプロレスラーでありながら僕は断トツでプロレスファンだと思うんで、そういった勝負もしていきたい」と初出場ながらもファン時代を含めた思い入れの強さは負けないつもりだ。 会見では青柳から「ネタ枠」呼ばわりされ、宮原からは「10年ぐらい前にタッグマッチで戦って会ったことあるんですけど、今画面でみたらだいぶ老けましたね」と外見を揶揄された。世界タッグ王者からの口撃にさらされた形となったが、大谷は動じず「今年のチャンピオン・カーニバル、大谷盛り上げてくれっていう意味で選抜されたと思ってたんで。でもネタ枠みたいなんで凄く気持ちが楽になってリングに上がれますね。楽しみたい」とプラスに受け止めた。そして「プンプン匂うんですよ、熱い匂いが。このチャンピオン・カーニバル終わった時、ホットジャパンを名乗る選手が全日本プロレスから出てくるんじゃないかな。今のところおそらく二人から匂ってます。もっと増えるかもしれない。楽しみです」とZERO1で活動している激熱越境ユニット「ホットジャパン」の新メンバー候補をスカウトする場にする構えもみせた。 エース・宮原は史上7人目となる三冠王者の優勝を成し遂げた2019年以来2年ぶり2度目の制覇を狙う。現在、青柳と世界タッグ王座を保持しているが、昨年3月の三冠王座陥落以来、シングル戦線で勲章を手にできていない。「この1年、マスコミへの露出も減り、非常に僕自身、ちょっと忘れ去られてるし。全日本プロレスのエースという地位にちょっと落ち着いてる」と現状を自己分析した最高男は「このチャンピオン・カーニバル開幕戦から全日本プロレスのエースを名乗るのはやめます」と宣言した。 全日本を盛り上げるべく、これまでエースとして粉骨砕身してきたが、「ここ最近の全日本プロレスの動きを見てたら、その時代は終わった」と考えているからだ。全日マットの現状を「大きく変化してる時」とした宮原は「全日本プロレス弱肉強食の時代がやってきたと思ってる」と実感。「このチャンピオン・カーニバルで横一線になっちゃう可能性が大だと思うんですよ。だからこそ僕がエースを名乗っていてもたぶんファンには響かないかもしれない」との危機感もあって、自らエースの称号を取っ払って「ここからまたイチから」との覚悟を決めた。宮原は今年のカーニバルを「全日本プロレスの立ち位置が決まる」舞台と考えており、2年ぶりの栄冠を手にし、エースの座に返り咲くつもりだ。 ☆『2021 Champion Carnival』 [出場選手] ◆諏訪魔(5年連続16度目の出場/2008年優勝/2006.2012.2015年準優勝/現三冠ヘビー級王者) ◆ゼウス(8年連続8度目の出場/2016年準優勝/2020年優勝/現アジアタッグ王者) ◆宮原健斗(8年連続8度目の出場/2018.2020年準優勝/2019年優勝/現世界タッグ王者) ◆石川修司(5年連続5度目の出場/2017年優勝/現GAORA TVチャンピオン) ◆ジェイク・リー(3年連続5度目の出場/2019年準優勝) ◆青柳優馬(3年連続3度目の出場/現世界タッグ王者) ◆芦野祥太郎(2年連続2度目の出場) ◆土肥こうじ(初出場) ◆佐藤耕平(初出場) ◆大谷晋二郎(初出場/現インターコンチネンタルタッグ王者) [試合形式及び、得点方法] ◆2021 Champion Carnivalは、参加全10選手が4月9日大阪大会〜5月3日後楽園大会までの総当りリーグ戦、全45戦で得点を争い、最多得点者が優勝となる。 ◆最多得点者が多数の場合は、5月3日後楽園大会にて優勝決定戦を行う ◆公式戦は全て、PWFルールによる30分1本勝負 ※優勝決定戦は時間無制限1本勝負で行う ◆勝ち=2点、負け=0点、時間切れ引分け=1点、両者反則・両者リングアウト・無効試合=0点 [公式戦日程] ◆4/9(金)大阪 諏訪魔vs耕平 ゼウスvs宮原 青柳vs大谷 石川vs土肥 ジェイクvs芦野 ◆4/10(土)名古屋 諏訪魔vsジェイク ゼウスvs石川 宮原vs大谷 青柳vs芦野 耕平vs土肥 ◆4/11(日)新潟 諏訪魔vsゼウス 宮原vs芦野 ジェイクvs土肥 石川vs青柳 ◆4/17(土)新木場 諏訪魔vs土肥 ゼウスvs青柳 ジェイクvs大谷 芦野vs耕平 ◆4/18(日)千葉 ゼウスvs耕平 ジェイクvs青柳 石川vs大谷 宮原vs土肥 ◆4/24(土)新木場 諏訪魔vs青柳 宮原vs耕平 石川vs芦野 土肥vs大谷 ◆4/25(日)後楽園 諏訪魔vs宮原 ゼウスvsジェイク 石川vs耕平 芦野vs大谷 ◆4/28(水)横浜 諏訪魔vs大谷 ゼウスvs芦野 宮原vs石川 ジェイクvs耕平 青柳vs土肥 ◆4/29(木・祝)後楽園 諏訪魔vs芦野 ゼウスvs土肥 宮原vs青柳 石川vsジェイク 耕平vs大谷 ◆5/3(月・祝)後楽園 諏訪魔vs石川 ゼウスvs大谷 宮原vsジェイク 青柳vs耕平 芦野vs土肥 【会見の模様】 ▼土肥「チャンピオン・カーニバル初出場。でも俺が今までやってきたことが通用しないとか、そういうのは微塵も思わないから。一つ一つやっていくだけだ。もちろん手段は選ばない」 ▼芦野「Enfants Terriblesの芦野祥太郎です。2020年もチャンピオン・カーニバル出させていただいたんですけど、結果が伴わず。必ず今年は結果というところにこだわって挑みたいなと思っております」 ▼青柳「青柳優馬です。世界タッグチャンピオンとしてこのチャンピオン・カーニバルに出場しますので、世界タッグチャンピオンの名に恥じないような戦いをして、優勝したいと思います。とにかくお客さんには青柳優馬には期待していただかないようにお願いします」 ▼石川「葛西純からこのベルトを獲ったGAORA TVチャンピオンとして、GAORA TVチャンピオンがチャンピオン・カーニバル優勝したら面白くなるし、このベルトの地位を上げることが全日本プロレスを面白くすると思うんで、優勝して帰ってきたいなと思います」 ▼諏訪魔「今年のチャンピオン・カーニバル、三冠王者として優勝をしたいですね。完全制覇したいですよ。個人的に優勝も2008年からないということなんで、久々に優勝したいなと思いますね。頑張らせていただきます」 ▼耕平「今回、初出場なんですが、それ以上にシングルで初の選手がほとんどなんで楽しみです」 ▼大谷「ZERO1、そしてホットジャパンの大谷晋二郎です。歴史のあるチャンピオン・カーニバルに出場できることを本当にうれしく思います。このチャンピオン・カーニバルに大谷晋二郎の名を残せるように一生懸命頑張りたいと思います」 ▼ジェイク「やることは一つ。優勝だけです」 ▼宮原「宮原健斗です。今回のチャンピオン・カーニバルはですね、僕自身のテーマをずっと考えてたんですけど、ここ1年、三冠ベルトから遠ざかってまして、自分自身に問いただしたところ、この1年、マスコミへの露出も減り、非常に僕自身、ちょっと忘れ去られてるし。全日本プロレスのエースという地位にちょっと落ち着いてるなと僕自身感じたので、ここ数年、全日本プロレスが盛り上がればいいかなと僕自身の気持ちの中であったんですけど、ここ最近の全日本プロレスの動きを見てたら、その時代は終わったなと。全日本プロレス弱肉強食の時代がやってきたと思ってるんで、本気で僕はこのチャンピオン・カーニバル、まずは全日本プロレスのエースというものを名乗るのを今回でやめようと思います。このチャンピオン・カーニバル終わる頃にファンの皆様がまたエースと呼んでくれるのであれば、それはそれでいいでしょう。ただ、このチャンピオン・カーニバル開幕戦から全日本プロレスのエースを名乗るのはやめます」 ▼ゼウス「皆さん、こんばんは。ゼウスです。昨年度は優勝したんですけど、今年もまた新たな気持ちで。こういう時にこのような濃いメンツでチャンピオン・カーニバルできるのがホントに楽しみですね。今年は去年と違ってリーグが一つということで、9試合あるんで、皆さんと当たれるのが凄く楽しみなんでね。1戦1勝の気持ちで臨みたいと思います」 ――出場メンバーの中で気になる選手は? ▼土肥「シングルで初めて戦うっていう人間が多いから全員だけど、あとは前列に座ってる全日本プロレスの顔と呼ばれるような奴らと戦って、手段を選ばず勝つ」 ▼芦野「シングルで初めてやる選手はたくさんいますので、まずはそこのところが自分の中でもヤマ場になってくるのかなと思うんですけど。あとはやはり諏訪魔さんですね。三冠2回挑戦して2回とも完敗してるので、今回はシングル、三冠戦ではありませんが、やりますので、雪辱を果たしたいなと強く思っています」 ▼青柳「4月9日の開幕で当たる大谷晋二郎さんが気になるかなと。最近、後楽園ホールの会場で出場選手がバーンと発表されるじゃないですか。その時に最後の最後に大谷晋二郎って出た時、マジかよと思いましたよ正直。全日本プロレスもついにチャンピオン・カーニバルにネタ枠を呼んだんだなと。初戦がネタ枠なので逆にもらったかなという感じなんで、ありがたいですね」 ▼石川「初対戦の人も多いんですけど、佐藤耕平選手とツインタワーズでずっと組んだりしてきて、まだ1回もシングルマッチやったことがないんで非常に楽しみです。どっちが破壊力があるか決めたいと思います」 ▼諏訪魔「気になる選手っていうのはほとんど全員になってる。特に気になるのが大谷選手ですね。この間、佐藤耕平選手との三冠戦があったんですけど、そこから何か気になるものがあるんですよね。その先にまた大谷さんの匂いというかね、感じるんですよね。そこは戦ってみて確かめてみたいなと思います。何か自分にとってプラスになるものがあるのかもしれない。そういう気持ちでいます」 ▼耕平「まぁ、ほとんどが初なんで、全員気になるんですけど、強いて挙げるとすればジェイク戦ですね」 ▼大谷「チャンピオン・カーニバル、ネタ枠の大谷晋二郎です。みんなが言う通り初めて当たる選手がほとんどなんで、みんなと言えばみんななんですけど、先ほどから皆さんのコメントを聞いてると冷静な選手が多いんだなと。ギャーギャー騒ぐ人いないのかなっていう気持ちと同時に、僕ね、匂うんですね。プンプン匂うんですよ、熱い匂いが。その冷静な顔の中からプンプン匂ってくるんですね。このチャンピオン・カーニバル終わった時、ホットジャパンを名乗る選手が全日本プロレスから出てくるんじゃないかなと。そう思います。匂うんですね。今のところおそらく二人から匂ってます。もっと増えるかもしれない。楽しみです」 ▼ジェイク「特にいません。以上です」 ▼宮原「やはりですね、僕ね、チャンピオン・カーニバル開幕戦で記憶の中では勝ったことないんじゃないかなと。優勝候補は開幕戦で負けるっていうジンクスがあるんで。隣にいる、大阪と言えばゼウス。開幕戦でゼウス。間違いなく身の削り合いのような試合になるのは今までの戦いを見てわかると思うんですけど、大阪、ゼウス、開幕戦。この3つを取っても僕が負ける要素プンプンするので、ここがポイントになるでしょうね。ファンの皆様もこれを見て、誰と誰が戦うのが楽しいとかSNSで盛り上がっていったのを見て、僕も開幕まで楽しもうかなと思いますけどね」 ▼ゼウス「今回出場の選手皆さんそれぞれに実は思い入れがある選手ばかりなので、すべての試合が凄く楽しみで、一つ一つ課題を持ってやろうと思ってるんですけども。隣で健斗さんが熱い思いで語ってくれたんで、自分も熱い思いを申し上げると、初戦、開幕戦、この宮原健斗と全力で試合をして、最高の試合をして、必ず勝ちたいと思います。いつも宮原健斗選手とは熱い試合ができるんでね。その中でもベストだといわれるような試合をして勝ちたいと思います」 ――大谷選手は今の全日本、チャンピオン・カーニバルにどんな思いがある? ▼大谷「僕はファンの時代から大のプロレスファンですから。チャンピオン・カーニバル、確か73年スタートじゃないですかね。ジャイアント馬場さんが優勝されて。間違ってたら申し訳ないですけど、チャンピオン・カーニバルが始まった年が73年。僕、72年生まれなので、チャンピオン・カーニバルが始まった年にこの世に生まれてるのは僕だけじゃないですかね、この中で。それほど僕の中で勝手に思い入れを持ってます。ジャイアント馬場さん、アブドーラ・ザ・ブッチャー、ジャンボ鶴田さん、ブルーザー・ブロディ…数々の名選手がチャンピオン・カーニバルで熱い戦いを繰り広げてきました。確か80年代、ちょっと数年間なかった時期があったんですけど、90年代に入って、91年、ジャンボ鶴田さんが優勝されて、それから四天王時代ですね。どうですか? 詳しいでしょ? めちゃめちゃチャンピオン・カーニバル大好きですからね。この中でおそらくプロレスラーでありながら僕は断トツでプロレスファンだと思うんで、そういった勝負もしていきたいなと思います」 ――今の全日本の選手の評判など伝わってきている? ▼大谷「もちろん、これは強がってもしょうがない。皆さんの意見とか聞いたら、本当に熱い試合を毎日してる。だからこそ全日本のリングが盛り上がってる。そのことは重々承知しております。ということはプロレスファンの気持ちでチャンピオン・カーニバルに出るんですから、四天王がいて、ジャンボ鶴田さんがいて、スタン・ハンセンがいて、ブルーザー・ブロディがいて、ジャック・ブリスコがいて…そういった名レスラーがひしめき合っているリングに上がるんだと、そういった気持ちで僕はリングに上がりたいと思います。プロレスファンのままチャンピオン・カーニバルに突入していきたいと思います」 ――ゼウス選手は連覇がかかるが、調整はこれまで通りなのか、それとも特別なメニューに取り組んでいるのか? ▼ゼウス「まず連覇ということは正直、僕の中で意識せずと言ったらおかしいですけどね。今年のチャンピオン・カーニバルを優勝するぞと。去年優勝したとか、そういうことは頭から一つ離して、今年また新たなるチャンピオン・カーニバルに挑む。そういう気持ちでやってきてるんで。毎年1月にだいたいタイトルマッチが終わるとチャンピオン・カーニバルに向けて準備は進めるんですけど、これまでやってきたとおりの努力を欠かさずやっていきたい。それで結果を出したいと思います」 ――宮原選手はエースを名乗らないと発言されたが、何が今、全日本を弱肉強食にさせていると思う? ▼宮原「全日本プロレスが変化していく中で、僕は客観的に見てても、やっぱり全日本プロレスの歴史をみた中で大きく変化してる時だと思うんですよ。最近の流れを見てても、わかりやすく言えば、ポスターに宮原健斗、諏訪魔が大きく載っているとか、もしかしたらこのチャンピオン・カーニバルでその当たり前の景色が変わっちゃうんじゃないかっていう危機感は僕ここ数年感じてるんですね。当たり前が変わる。だから僕はこのチャンピオン・カーニバルで横一線になっちゃう可能性が大だと思うんですよ。だからこそ僕がエースを名乗っていてもたぶんファンには響かないかもしれない。そういう意味で僕はまずエースという名を取って、ここからまたイチからのつもりで。さっき言った弱肉強食というのは、ここで一番は優勝すればポスターに一番でかく載るだろうし、大田区でチャンピオンシップに挑戦できるだろうし。全日本プロレスの立ち位置が決まるんですね。あとね、大谷晋二郎さん、たぶん僕10年ぐらい前にタッグマッチで戦って会ったことあるんですけど、今画面でみたらだいぶ老けましたね。そのへんびっくりしてますね。(4・10)名古屋で当たるんですけどね」 ――宮原選手から「老けている」と言われ、青柳選手から「ネタ枠」と言われたが? ▼大谷「メチャメチャ気持ちが楽になったというか。僕がこの全日本プロレスのそうそうたるメンバーの中にちょっと浮いてますよね。僕と耕平ぐらいじゃないですかね。というのは今年のチャンピオン・カーニバル、大谷盛り上げてくれっていう意味で選抜されたと思ってたんで。でもネタ枠みたいなんで凄く気持ちが楽になってリングに上がれますね。楽しみたいと思います」 ――土肥選手、耕平選手も初出場になるが? ▼土肥「チャンピオン・カーニバルは子供の頃から見てたしな。俺、キャリア10年で、10年やってきたことを全てぶつけるという意味で自分のプロレス人生の中でかなり大きい転機になるかなと思ってる」 ▼耕平「リーグ戦って基本的にはしんどい戦いだとは思うんですけど、その中でも結構きついというか、そういう戦いになるかなと思ってます」 ――青柳選手は唯一20代で、優勝すれば最年少記録更新になるが? ▼青柳「今、記者の方から25歳と聞かされてうれしい限りですね。見た目が老けてるんで、いつも若く見られないんですよ。それが悩みです。でも唯一の20代、チャンピオン・カーニバルの歴史を塗り替えることができるのは僕一人ということになりますので。それも今、言われたんで後付けになっちゃいますけど、意識しちゃいましたね。25歳で優勝して記録塗り替えたいですね」 ――諏訪魔選手、三冠王者の優勝は過去にあまりないが? ▼諏訪魔「三冠チャンピオンでチャンピオン・カーニバル優勝するって自分自身、高い目標を設定したいですね。それがモチベーションですよね。常に追われる立場なんで、大きい目標に向かっていって、それをモチベーションの一つにしたいです」 ――宮原選手はエースを名乗らないということは、これからなんと表記すればいい? ▼宮原「まず東京スポーツに関しても僕の記事の扱い方が小さい。チャンピオンを降りてから。そういうところで追い詰められて、エースというものを名乗るのが自分自身、心苦しくなってきた。あなたたちのせいでもあるんですよ。各マスコミの皆さんも、やはりSNSをエゴサーチしてもいろいろ言われるし、マスコミの皆さんの扱いも小さいし、凄いいい試合したのにと思うこともあったしね。そういう部分で、このチャンピオン・カーニバルで久しぶりの感覚なんですよね。ハングリーな感じですね。大きく紙面に載りたい。そういう感じ」 ――大谷選手と耕平選手は全日本のチャンピオン・カーニバルという舞台で戦うことに思うところはある? ▼大谷「耕平がZERO1を離れて、僕もいつかまた戦う時が来ると。これはわかってたんですけど、こんなに早く来たのかという気持ちはありますね。もしかしたら耕平はZERO1の時の大谷晋二郎は優しいイメージかもしれないですけど、次ここで戦う時はお前の知ってる優しい大谷晋二郎じゃないよという気持ちで前に立ちたいと思います」 ▼耕平「大谷さんと同じで、まさかこんな早くまた試合をすると思ってなかったんですけど、会見の時とかにこうやって言われたあとの大谷さんって結構おっかないんで気をつけます」 ――耕平選手は石川選手とのツインタワーズ対決も実現するが? ▼耕平「強さだとかはもう十分わかってるんで楽しみです」 ――諏訪魔選手は優勝したら5・16大田区大会での挑戦者を指名すると宣言していたが、候補は浮かんでいる? ▼諏訪魔「自分の中ではありますよ。イメージ、バッチシあるんです。ただ、この場ではまだ言えないな。内緒です」 ――ゼウス選手は大阪で開幕ということで勢いづくところはある? ▼ゼウス「大阪で開幕っていうのは凄くゲンがいいことでね、正直、大阪で宮原健斗。次の日、名古屋、石川修司、次、新潟、諏訪魔。この3つがしょっぱなのヤマ場になるんかなと。こうやって集まるだけで気持ちがふつふつとみなぎってくるんですけどね。自分の大好きな場所なんでね。その場所でこんな時期でも応援しにきてくださる皆さんに対して恩義が返せるように、必ず熱い試合をして勝ちたいと思います」
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『2021 Champion Carnival』へ向けた会見が1日、東京・新宿のBLACK BOXで行われ、リーグ戦出場全10選手が出席。初出場となる大谷晋二郎は宮原健斗から「老けた」、青柳優馬から「ネタ枠」と口撃されながらも“チャンピオン・カーニバル博士"ぶりを発揮し、「大谷盛り上げてくれっていう意味で選抜されたと思ってたんで。でもネタ枠みたいなんで凄く気持ちが楽になってリングに上がれますね。楽しみたい」と意気込むばかり。2年ぶり2度目の優勝を狙う宮原は全日本の現状を「弱肉強食の時代」と表現し、危機感とともに「このチャンピオン・カーニバル開幕戦から全日本プロレスのエースを名乗るのはやめます」と不退転の覚悟で春の祭典に臨む構えをみせた。
2年ぶりの恒例春開催となる今年のカーニバルは全10選手が出場しての総当たりリーグ戦。開幕を8日後に控えたこの日、全選手が出席しての会見が行われた。
中でも注目はZERO1の大谷。2002年の世界最強タッグ決定リーグ戦に田中将斗との炎武連夢で出場し、2003年9月には三冠王座挑戦経験もあるが、全日マット参戦は久しぶり。しかも春の祭典初出場を果たすことになった。
「歴史のあるチャンピオン・カーニバルに出場できることを本当にうれしく思います。このチャンピオン・カーニバルに大谷晋二郎の名を残せるように一生懸命頑張りたい」と伝統ある春の祭典に敬意を表して意気込んだ大谷は「チャンピオン・カーニバル、確か73年スタートじゃないですかね。ジャイアント馬場さんが優勝されて」、「ジャイアント馬場さん、アブドーラ・ザ・ブッチャー、ジャンボ鶴田さん、ブルーザー・ブロディ…数々の名選手がチャンピオン・カーニバルで熱い戦いを繰り広げてきました。確か80年代、ちょっと数年間なかった時期があったんですけど、90年代に入って、91年、ジャンボ鶴田さんが優勝されて、それから四天王時代ですね」とチャンピオン・カーニバル博士ぶりを発揮。「どうですか? 詳しいでしょ? めちゃめちゃチャンピオン・カーニバル大好きですからね」と胸を張った大谷は第1回大会が開催された前年の72年生まれ。「この中でおそらくプロレスラーでありながら僕は断トツでプロレスファンだと思うんで、そういった勝負もしていきたい」と初出場ながらもファン時代を含めた思い入れの強さは負けないつもりだ。
会見では青柳から「ネタ枠」呼ばわりされ、宮原からは「10年ぐらい前にタッグマッチで戦って会ったことあるんですけど、今画面でみたらだいぶ老けましたね」と外見を揶揄された。世界タッグ王者からの口撃にさらされた形となったが、大谷は動じず「今年のチャンピオン・カーニバル、大谷盛り上げてくれっていう意味で選抜されたと思ってたんで。でもネタ枠みたいなんで凄く気持ちが楽になってリングに上がれますね。楽しみたい」とプラスに受け止めた。そして「プンプン匂うんですよ、熱い匂いが。このチャンピオン・カーニバル終わった時、ホットジャパンを名乗る選手が全日本プロレスから出てくるんじゃないかな。今のところおそらく二人から匂ってます。もっと増えるかもしれない。楽しみです」とZERO1で活動している激熱越境ユニット「ホットジャパン」の新メンバー候補をスカウトする場にする構えもみせた。
エース・宮原は史上7人目となる三冠王者の優勝を成し遂げた2019年以来2年ぶり2度目の制覇を狙う。現在、青柳と世界タッグ王座を保持しているが、昨年3月の三冠王座陥落以来、シングル戦線で勲章を手にできていない。「この1年、マスコミへの露出も減り、非常に僕自身、ちょっと忘れ去られてるし。全日本プロレスのエースという地位にちょっと落ち着いてる」と現状を自己分析した最高男は「このチャンピオン・カーニバル開幕戦から全日本プロレスのエースを名乗るのはやめます」と宣言した。
全日本を盛り上げるべく、これまでエースとして粉骨砕身してきたが、「ここ最近の全日本プロレスの動きを見てたら、その時代は終わった」と考えているからだ。全日マットの現状を「大きく変化してる時」とした宮原は「全日本プロレス弱肉強食の時代がやってきたと思ってる」と実感。「このチャンピオン・カーニバルで横一線になっちゃう可能性が大だと思うんですよ。だからこそ僕がエースを名乗っていてもたぶんファンには響かないかもしれない」との危機感もあって、自らエースの称号を取っ払って「ここからまたイチから」との覚悟を決めた。宮原は今年のカーニバルを「全日本プロレスの立ち位置が決まる」舞台と考えており、2年ぶりの栄冠を手にし、エースの座に返り咲くつもりだ。
☆『2021 Champion Carnival』
[出場選手]
◆諏訪魔(5年連続16度目の出場/2008年優勝/2006.2012.2015年準優勝/現三冠ヘビー級王者)
◆ゼウス(8年連続8度目の出場/2016年準優勝/2020年優勝/現アジアタッグ王者)
◆宮原健斗(8年連続8度目の出場/2018.2020年準優勝/2019年優勝/現世界タッグ王者)
◆石川修司(5年連続5度目の出場/2017年優勝/現GAORA TVチャンピオン)
◆ジェイク・リー(3年連続5度目の出場/2019年準優勝)
◆青柳優馬(3年連続3度目の出場/現世界タッグ王者)
◆芦野祥太郎(2年連続2度目の出場)
◆土肥こうじ(初出場)
◆佐藤耕平(初出場)
◆大谷晋二郎(初出場/現インターコンチネンタルタッグ王者)
[試合形式及び、得点方法]
◆2021 Champion Carnivalは、参加全10選手が4月9日大阪大会〜5月3日後楽園大会までの総当りリーグ戦、全45戦で得点を争い、最多得点者が優勝となる。
◆最多得点者が多数の場合は、5月3日後楽園大会にて優勝決定戦を行う
◆公式戦は全て、PWFルールによる30分1本勝負
※優勝決定戦は時間無制限1本勝負で行う
◆勝ち=2点、負け=0点、時間切れ引分け=1点、両者反則・両者リングアウト・無効試合=0点
[公式戦日程]
◆4/9(金)大阪
諏訪魔vs耕平
ゼウスvs宮原
青柳vs大谷
石川vs土肥
ジェイクvs芦野
◆4/10(土)名古屋
諏訪魔vsジェイク
ゼウスvs石川
宮原vs大谷
青柳vs芦野
耕平vs土肥
◆4/11(日)新潟
諏訪魔vsゼウス
宮原vs芦野
ジェイクvs土肥
石川vs青柳
◆4/17(土)新木場
諏訪魔vs土肥
ゼウスvs青柳
ジェイクvs大谷
芦野vs耕平
◆4/18(日)千葉
ゼウスvs耕平
ジェイクvs青柳
石川vs大谷
宮原vs土肥
◆4/24(土)新木場
諏訪魔vs青柳
宮原vs耕平
石川vs芦野
土肥vs大谷
◆4/25(日)後楽園
諏訪魔vs宮原
ゼウスvsジェイク
石川vs耕平
芦野vs大谷
◆4/28(水)横浜
諏訪魔vs大谷
ゼウスvs芦野
宮原vs石川
ジェイクvs耕平
青柳vs土肥
◆4/29(木・祝)後楽園
諏訪魔vs芦野
ゼウスvs土肥
宮原vs青柳
石川vsジェイク
耕平vs大谷
◆5/3(月・祝)後楽園
諏訪魔vs石川
ゼウスvs大谷
宮原vsジェイク
青柳vs耕平
芦野vs土肥
【会見の模様】
▼土肥「チャンピオン・カーニバル初出場。でも俺が今までやってきたことが通用しないとか、そういうのは微塵も思わないから。一つ一つやっていくだけだ。もちろん手段は選ばない」
▼芦野「Enfants Terriblesの芦野祥太郎です。2020年もチャンピオン・カーニバル出させていただいたんですけど、結果が伴わず。必ず今年は結果というところにこだわって挑みたいなと思っております」
▼青柳「青柳優馬です。世界タッグチャンピオンとしてこのチャンピオン・カーニバルに出場しますので、世界タッグチャンピオンの名に恥じないような戦いをして、優勝したいと思います。とにかくお客さんには青柳優馬には期待していただかないようにお願いします」
▼石川「葛西純からこのベルトを獲ったGAORA TVチャンピオンとして、GAORA TVチャンピオンがチャンピオン・カーニバル優勝したら面白くなるし、このベルトの地位を上げることが全日本プロレスを面白くすると思うんで、優勝して帰ってきたいなと思います」
▼諏訪魔「今年のチャンピオン・カーニバル、三冠王者として優勝をしたいですね。完全制覇したいですよ。個人的に優勝も2008年からないということなんで、久々に優勝したいなと思いますね。頑張らせていただきます」
▼耕平「今回、初出場なんですが、それ以上にシングルで初の選手がほとんどなんで楽しみです」
▼大谷「ZERO1、そしてホットジャパンの大谷晋二郎です。歴史のあるチャンピオン・カーニバルに出場できることを本当にうれしく思います。このチャンピオン・カーニバルに大谷晋二郎の名を残せるように一生懸命頑張りたいと思います」
▼ジェイク「やることは一つ。優勝だけです」
▼宮原「宮原健斗です。今回のチャンピオン・カーニバルはですね、僕自身のテーマをずっと考えてたんですけど、ここ1年、三冠ベルトから遠ざかってまして、自分自身に問いただしたところ、この1年、マスコミへの露出も減り、非常に僕自身、ちょっと忘れ去られてるし。全日本プロレスのエースという地位にちょっと落ち着いてるなと僕自身感じたので、ここ数年、全日本プロレスが盛り上がればいいかなと僕自身の気持ちの中であったんですけど、ここ最近の全日本プロレスの動きを見てたら、その時代は終わったなと。全日本プロレス弱肉強食の時代がやってきたと思ってるんで、本気で僕はこのチャンピオン・カーニバル、まずは全日本プロレスのエースというものを名乗るのを今回でやめようと思います。このチャンピオン・カーニバル終わる頃にファンの皆様がまたエースと呼んでくれるのであれば、それはそれでいいでしょう。ただ、このチャンピオン・カーニバル開幕戦から全日本プロレスのエースを名乗るのはやめます」
▼ゼウス「皆さん、こんばんは。ゼウスです。昨年度は優勝したんですけど、今年もまた新たな気持ちで。こういう時にこのような濃いメンツでチャンピオン・カーニバルできるのがホントに楽しみですね。今年は去年と違ってリーグが一つということで、9試合あるんで、皆さんと当たれるのが凄く楽しみなんでね。1戦1勝の気持ちで臨みたいと思います」
――出場メンバーの中で気になる選手は?
▼土肥「シングルで初めて戦うっていう人間が多いから全員だけど、あとは前列に座ってる全日本プロレスの顔と呼ばれるような奴らと戦って、手段を選ばず勝つ」
▼芦野「シングルで初めてやる選手はたくさんいますので、まずはそこのところが自分の中でもヤマ場になってくるのかなと思うんですけど。あとはやはり諏訪魔さんですね。三冠2回挑戦して2回とも完敗してるので、今回はシングル、三冠戦ではありませんが、やりますので、雪辱を果たしたいなと強く思っています」
▼青柳「4月9日の開幕で当たる大谷晋二郎さんが気になるかなと。最近、後楽園ホールの会場で出場選手がバーンと発表されるじゃないですか。その時に最後の最後に大谷晋二郎って出た時、マジかよと思いましたよ正直。全日本プロレスもついにチャンピオン・カーニバルにネタ枠を呼んだんだなと。初戦がネタ枠なので逆にもらったかなという感じなんで、ありがたいですね」
▼石川「初対戦の人も多いんですけど、佐藤耕平選手とツインタワーズでずっと組んだりしてきて、まだ1回もシングルマッチやったことがないんで非常に楽しみです。どっちが破壊力があるか決めたいと思います」
▼諏訪魔「気になる選手っていうのはほとんど全員になってる。特に気になるのが大谷選手ですね。この間、佐藤耕平選手との三冠戦があったんですけど、そこから何か気になるものがあるんですよね。その先にまた大谷さんの匂いというかね、感じるんですよね。そこは戦ってみて確かめてみたいなと思います。何か自分にとってプラスになるものがあるのかもしれない。そういう気持ちでいます」
▼耕平「まぁ、ほとんどが初なんで、全員気になるんですけど、強いて挙げるとすればジェイク戦ですね」
▼大谷「チャンピオン・カーニバル、ネタ枠の大谷晋二郎です。みんなが言う通り初めて当たる選手がほとんどなんで、みんなと言えばみんななんですけど、先ほどから皆さんのコメントを聞いてると冷静な選手が多いんだなと。ギャーギャー騒ぐ人いないのかなっていう気持ちと同時に、僕ね、匂うんですね。プンプン匂うんですよ、熱い匂いが。その冷静な顔の中からプンプン匂ってくるんですね。このチャンピオン・カーニバル終わった時、ホットジャパンを名乗る選手が全日本プロレスから出てくるんじゃないかなと。そう思います。匂うんですね。今のところおそらく二人から匂ってます。もっと増えるかもしれない。楽しみです」
▼ジェイク「特にいません。以上です」
▼宮原「やはりですね、僕ね、チャンピオン・カーニバル開幕戦で記憶の中では勝ったことないんじゃないかなと。優勝候補は開幕戦で負けるっていうジンクスがあるんで。隣にいる、大阪と言えばゼウス。開幕戦でゼウス。間違いなく身の削り合いのような試合になるのは今までの戦いを見てわかると思うんですけど、大阪、ゼウス、開幕戦。この3つを取っても僕が負ける要素プンプンするので、ここがポイントになるでしょうね。ファンの皆様もこれを見て、誰と誰が戦うのが楽しいとかSNSで盛り上がっていったのを見て、僕も開幕まで楽しもうかなと思いますけどね」
▼ゼウス「今回出場の選手皆さんそれぞれに実は思い入れがある選手ばかりなので、すべての試合が凄く楽しみで、一つ一つ課題を持ってやろうと思ってるんですけども。隣で健斗さんが熱い思いで語ってくれたんで、自分も熱い思いを申し上げると、初戦、開幕戦、この宮原健斗と全力で試合をして、最高の試合をして、必ず勝ちたいと思います。いつも宮原健斗選手とは熱い試合ができるんでね。その中でもベストだといわれるような試合をして勝ちたいと思います」
――大谷選手は今の全日本、チャンピオン・カーニバルにどんな思いがある?
▼大谷「僕はファンの時代から大のプロレスファンですから。チャンピオン・カーニバル、確か73年スタートじゃないですかね。ジャイアント馬場さんが優勝されて。間違ってたら申し訳ないですけど、チャンピオン・カーニバルが始まった年が73年。僕、72年生まれなので、チャンピオン・カーニバルが始まった年にこの世に生まれてるのは僕だけじゃないですかね、この中で。それほど僕の中で勝手に思い入れを持ってます。ジャイアント馬場さん、アブドーラ・ザ・ブッチャー、ジャンボ鶴田さん、ブルーザー・ブロディ…数々の名選手がチャンピオン・カーニバルで熱い戦いを繰り広げてきました。確か80年代、ちょっと数年間なかった時期があったんですけど、90年代に入って、91年、ジャンボ鶴田さんが優勝されて、それから四天王時代ですね。どうですか? 詳しいでしょ? めちゃめちゃチャンピオン・カーニバル大好きですからね。この中でおそらくプロレスラーでありながら僕は断トツでプロレスファンだと思うんで、そういった勝負もしていきたいなと思います」
――今の全日本の選手の評判など伝わってきている?
▼大谷「もちろん、これは強がってもしょうがない。皆さんの意見とか聞いたら、本当に熱い試合を毎日してる。だからこそ全日本のリングが盛り上がってる。そのことは重々承知しております。ということはプロレスファンの気持ちでチャンピオン・カーニバルに出るんですから、四天王がいて、ジャンボ鶴田さんがいて、スタン・ハンセンがいて、ブルーザー・ブロディがいて、ジャック・ブリスコがいて…そういった名レスラーがひしめき合っているリングに上がるんだと、そういった気持ちで僕はリングに上がりたいと思います。プロレスファンのままチャンピオン・カーニバルに突入していきたいと思います」
――ゼウス選手は連覇がかかるが、調整はこれまで通りなのか、それとも特別なメニューに取り組んでいるのか?
▼ゼウス「まず連覇ということは正直、僕の中で意識せずと言ったらおかしいですけどね。今年のチャンピオン・カーニバルを優勝するぞと。去年優勝したとか、そういうことは頭から一つ離して、今年また新たなるチャンピオン・カーニバルに挑む。そういう気持ちでやってきてるんで。毎年1月にだいたいタイトルマッチが終わるとチャンピオン・カーニバルに向けて準備は進めるんですけど、これまでやってきたとおりの努力を欠かさずやっていきたい。それで結果を出したいと思います」
――宮原選手はエースを名乗らないと発言されたが、何が今、全日本を弱肉強食にさせていると思う?
▼宮原「全日本プロレスが変化していく中で、僕は客観的に見てても、やっぱり全日本プロレスの歴史をみた中で大きく変化してる時だと思うんですよ。最近の流れを見てても、わかりやすく言えば、ポスターに宮原健斗、諏訪魔が大きく載っているとか、もしかしたらこのチャンピオン・カーニバルでその当たり前の景色が変わっちゃうんじゃないかっていう危機感は僕ここ数年感じてるんですね。当たり前が変わる。だから僕はこのチャンピオン・カーニバルで横一線になっちゃう可能性が大だと思うんですよ。だからこそ僕がエースを名乗っていてもたぶんファンには響かないかもしれない。そういう意味で僕はまずエースという名を取って、ここからまたイチからのつもりで。さっき言った弱肉強食というのは、ここで一番は優勝すればポスターに一番でかく載るだろうし、大田区でチャンピオンシップに挑戦できるだろうし。全日本プロレスの立ち位置が決まるんですね。あとね、大谷晋二郎さん、たぶん僕10年ぐらい前にタッグマッチで戦って会ったことあるんですけど、今画面でみたらだいぶ老けましたね。そのへんびっくりしてますね。(4・10)名古屋で当たるんですけどね」
――宮原選手から「老けている」と言われ、青柳選手から「ネタ枠」と言われたが?
▼大谷「メチャメチャ気持ちが楽になったというか。僕がこの全日本プロレスのそうそうたるメンバーの中にちょっと浮いてますよね。僕と耕平ぐらいじゃないですかね。というのは今年のチャンピオン・カーニバル、大谷盛り上げてくれっていう意味で選抜されたと思ってたんで。でもネタ枠みたいなんで凄く気持ちが楽になってリングに上がれますね。楽しみたいと思います」
――土肥選手、耕平選手も初出場になるが?
▼土肥「チャンピオン・カーニバルは子供の頃から見てたしな。俺、キャリア10年で、10年やってきたことを全てぶつけるという意味で自分のプロレス人生の中でかなり大きい転機になるかなと思ってる」
▼耕平「リーグ戦って基本的にはしんどい戦いだとは思うんですけど、その中でも結構きついというか、そういう戦いになるかなと思ってます」
――青柳選手は唯一20代で、優勝すれば最年少記録更新になるが?
▼青柳「今、記者の方から25歳と聞かされてうれしい限りですね。見た目が老けてるんで、いつも若く見られないんですよ。それが悩みです。でも唯一の20代、チャンピオン・カーニバルの歴史を塗り替えることができるのは僕一人ということになりますので。それも今、言われたんで後付けになっちゃいますけど、意識しちゃいましたね。25歳で優勝して記録塗り替えたいですね」
――諏訪魔選手、三冠王者の優勝は過去にあまりないが?
▼諏訪魔「三冠チャンピオンでチャンピオン・カーニバル優勝するって自分自身、高い目標を設定したいですね。それがモチベーションですよね。常に追われる立場なんで、大きい目標に向かっていって、それをモチベーションの一つにしたいです」
――宮原選手はエースを名乗らないということは、これからなんと表記すればいい?
▼宮原「まず東京スポーツに関しても僕の記事の扱い方が小さい。チャンピオンを降りてから。そういうところで追い詰められて、エースというものを名乗るのが自分自身、心苦しくなってきた。あなたたちのせいでもあるんですよ。各マスコミの皆さんも、やはりSNSをエゴサーチしてもいろいろ言われるし、マスコミの皆さんの扱いも小さいし、凄いいい試合したのにと思うこともあったしね。そういう部分で、このチャンピオン・カーニバルで久しぶりの感覚なんですよね。ハングリーな感じですね。大きく紙面に載りたい。そういう感じ」
――大谷選手と耕平選手は全日本のチャンピオン・カーニバルという舞台で戦うことに思うところはある?
▼大谷「耕平がZERO1を離れて、僕もいつかまた戦う時が来ると。これはわかってたんですけど、こんなに早く来たのかという気持ちはありますね。もしかしたら耕平はZERO1の時の大谷晋二郎は優しいイメージかもしれないですけど、次ここで戦う時はお前の知ってる優しい大谷晋二郎じゃないよという気持ちで前に立ちたいと思います」
▼耕平「大谷さんと同じで、まさかこんな早くまた試合をすると思ってなかったんですけど、会見の時とかにこうやって言われたあとの大谷さんって結構おっかないんで気をつけます」
――耕平選手は石川選手とのツインタワーズ対決も実現するが?
▼耕平「強さだとかはもう十分わかってるんで楽しみです」
――諏訪魔選手は優勝したら5・16大田区大会での挑戦者を指名すると宣言していたが、候補は浮かんでいる?
▼諏訪魔「自分の中ではありますよ。イメージ、バッチシあるんです。ただ、この場ではまだ言えないな。内緒です」
――ゼウス選手は大阪で開幕ということで勢いづくところはある?
▼ゼウス「大阪で開幕っていうのは凄くゲンがいいことでね、正直、大阪で宮原健斗。次の日、名古屋、石川修司、次、新潟、諏訪魔。この3つがしょっぱなのヤマ場になるんかなと。こうやって集まるだけで気持ちがふつふつとみなぎってくるんですけどね。自分の大好きな場所なんでね。その場所でこんな時期でも応援しにきてくださる皆さんに対して恩義が返せるように、必ず熱い試合をして勝ちたいと思います」
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