プロレス/格闘技DX

　『Summer Vacation 2021』東京・後楽園ホール大会が15日、行われ、DDT EXTREME王者・青木真也がハードコア柔道ルールでMAOを下して初防衛に成功。9・12博多大会で平田一喜を迎え撃つV2戦が決まった。

　この日のEXTREME王座戦は1本目が柔道ルール、2本目がハードコアルール、3本目がハードコア柔道ルールとなる3本勝負で争われた。1本目はMAOが内股を仕掛けたところで青木も足を掛けて応戦。ほぼ同時にマットにつき、主審と副審が協議した結果、MAOの勝利が宣せられた。2本目はプラスチックケース、ラダーが飛び交う乱戦となったが、最後は青木がヨーロピアンクラッチで押さえ込んで3カウントが入った。

　1-1で迎えた決勝の3本目。戦前から謎に包まれていた3本目のハードコア柔道は、凶器を使用しての一本、またはテーブルクラッシュで決着がつくルール。両者ともにイスを駆使して一本を狙うが、なかなか決まらず。両者がテーブルをセットすると、青木がセカンドロープから肩車のような形でMAOを投げてテーブルクラッシュに成功し、勝利をつかんだ。

　青木がハードコア柔道3本勝負を2-1で制し、EXTREME王座初防衛を果たした。試合後、平田が現れ、「勝つか負けるか分からない強敵たちとスリルのある闘いに勝ったのは最高だと思うんです。しかし、もっと最高になる方法があるんです。それは絶対に勝てる相手に負けるかもしれない状況で闘うことです」と主張。「そのベルトは特殊なルールで試合ができるルールですよね。本来ルールを決めるのはチャンピオンですが、挑戦者の僕がルールを考える。まさに弱者が勝つかもしれない、スリル満点の最高の試合になると思うんですよ」と自分本位な言い分で挑戦を表明した。

　当初は拒んでいた青木だったが、平田の執ような挑戦要求に折れて渋々承諾。今林久弥GMが9・12福岡大会を舞台に指定し、両者によるEXTREME王座戦が決まった。「痛い! 難しかったけどワチャワチャして楽しかった」と振り返った青木は平田迎撃へ向けて「元気にいきたい」と宣言。対する平田は「変な奴と弱者相手なのに負けてしまうようなスリル満点なルールを考えているので。青木さん覚悟してくださいね。平田は1カウント、青木真也は20カウントじゃないと勝てないとか。ギブアップなしとかだったら勝てるでしょ」とさっそく自らに有利なルールを思案していた。