5/9【ドラディション】藤波がデビュー52周年記念日に新プロジェクト『DRAGON STADIUM』を発足 若手育成、活躍の場に
藤波辰爾が9日、東京・巣鴨の闘道館で会見し、新プロジェクト『DRAGON STADIUM』の発足を発表。プロレス界の活性化に一役買うべく若手レスラー育成、活躍の場を用意することになった。
この日は藤波にとってデビュー52周年記念日。長いキャリアの中で温めてきた構想を発表した。その名もDRAGON STADIUMだ。若手レスラーの育成、活躍の場を作るのが第一の目的で、年に3回のペースで実施。各団体からデビュー4、5年未満の若手選手を集めて試合を行い、各々が個性を発揮する機会とする。勝利した選手はドラディション本戦への出場権を獲得。今夏、第1弾を開催予定で、これから各団体に若手選手の参加を呼びかけることになる。
「僕もいろんな先輩、いろんな方々に教えを受けて今日(こんにち)がある」という藤波は、「みんなそれぞれが良さを持ってますので。みんなそれぞれ基礎を学び、その中でプロレスラーとしての心構えだったり、いろんな部分を伝えていければ」と今の若い選手たちにその教えを伝承していくつもり。「別に自分自身がこうじゃなきゃいけないと押しつけることはしたくはない」と強調し、「自分の活躍の場、自分の表現というのか、このリングに立つことによって自分作りというのかな。自分の団体に持ち帰って羽ばたいてもらいたい」ときっかけの場となることを希望した。
そのためにも協力は惜しまない。若手から希望があれば「練習風景を見ることもあるでしょうし、その中にもし必要であれば僕もどうしても一言二言、または手取り足取りという場面はあるかもしれません」と直接指導にも前向きで、「どんどん若手がこれから伸びていけるように。プロレスを好きになってもらう。そういうことをこれからやっていきたい」と意気込んでいる。
新たなファン層の開拓も目的の一つ。大会は会場での観戦に加え、YouTubeで動画を無料配信する予定だ。選手たちに金銭面でも還元すべく、応援組織として「ドラゴンファミリー」を立ち上げ、会員を募集。現地観戦権、会員限定イベントなどの各種特典が用意される。会員限定イベントは食事会、旅行、農業などが検討されており、藤波は「プロレスを応援するファンと一緒にドラゴン村が作れれば楽しい」と描いた。
また、団体の新ロゴもお披露目。藤波の象徴であるドラゴンが描かれ、藤波のポリシーである「NEVER GIVE UP」の文字が書かれた。古巣である新日本のライオンマークをほうふつとさせるデザインで、藤波は「これから自分の気持ちと一緒にファンの皆さんにこのロゴマークを愛していただければ」と話した。
DRAGON STADIUMの詳細はドラディションホームページに掲載される予定。
【会見の模様】
▼藤波「本日はお忙しいところ、ありがとうございます。ドラディション旗揚げ15周年にして、どうでしょうか? この新しいロゴマーク。形を変えましたけど、自分自身がデビュー50周年を過ぎまして、ドラディションとしてまた新たなスタートという15周年。自分自身のキャッチフレーズのネバーギブアップがドーンと入ってますけど、その中でこれから自分の気持ちと一緒にファンの皆さんにこのロゴマークを愛していただければと思います」
――DRAGON STADIUMについて
▼藤波「DRAGON STADIUM、これはどういうものか。自分自身がデビュー50周年の節目を終えて、さぁ、これからアフター50周年、どうするかって中で、自分自身とにかく僕だけじゃなく継続する中で何か一つ目標を掲げなきゃいけない。またそういうものを常に糧としてずっとやってきた部分があるんで。第一線はみんな一生懸命、頑張ってますけど、自分が現役としてやっていく中で、プロレス界に携わる以上、何か一つ目標を掲げた時に、自分が若手の頃にいろんな若手と切磋琢磨した、将来の夢を見ながら明日のメインイベンター、自分がどれだけのスター選手として活躍できるかと。そういう部分でDRAGON STADIUM、若手に注目してみたいなと。自分自身の気持ちというのかな。ある程度、伝えられる部分を伝えていきたい。僕もいろんな先輩、いろんな方々に教えを受けて今日(こんにち)があるんだけど、プロレスラーとしての心構えだったり、みんなそれぞれが良さを持ってますので。みんなそれぞれ基礎を学び、その中でプラス自分の若手にいろんな部分を伝えていければなと。別に自分自身がこうじゃなきゃいけないと押しつけることはしたくはないんで。どんどん若手がこれから伸びていけるように。プロレスを好きになってもらう。そういうことをこれからやっていきたいと思ってますので、よろしくお願いします。本当に自分自身がこれから先どうするか、ずっと思いを一つ一つ積み重ねて、いろんなものをまとめたものが今回やっとスタートできる。特に我々が若手の頃、若手を中心にした試合をわざわざ見ようというお客さんが会場に早めに詰めかけてくれた。そういう若手のエネルギーを見てもらいたい。エネルギーを届けられる若手を育てたい。選手のいいところをもっと伸ばしてあげたい。また僕らがアドバイスできれば、そういうものをプラスにして自分の団体で羽ばたいてほしい、ひいては未来のスターになってもらいたい。それが自分の最大の希望です」
――デビュー何年までなど若手の基準はある?
▼藤波「4、5年でしょうかね。ある程度基礎をしっかりしてもらって、各団体が育てた選手。今、自分も時折いろんな団体に出させてもらって、若い選手を見てると、本当に夢を持って、控室からリングに走って上がっていく。あれは昔の我々を思い出すというかね。凄くいい目をしてるんですよ。それを我々が汲んで夢を持たせてあげたい。それが我々の希望ですね」
――直接、練習を教える機会はある?
▼藤波「希望があれば。僕も当然、これからいろんな各団体にもそういう趣旨をお伝えしないといけないですし。そういう練習風景もみられれば幸いですし、そういったことを考えてます」
――長年の夢とのことだが、いつ頃から構想して温めてきた?
▼藤波「温めてきたというより、未だにいろんなことを自分で思いつくんですけど、それを自分の中に書きためてるんだけど、どうしてもまとめる中で日々の動きもあるんで、ここ何年でしょうね。新日本の若手の頃から海外に行き、全盛期の時は時間も余裕もなかったんだけど、何年前かな。自分のプロレスを見つめ直す中で、10数年、いろんな思いで思ってきたことなんですけど、アフター50周年という中で、これを目標ということで掲げてみようと」
――新しい人材を育てる?
▼藤波「もちろん各団体の所属選手がいるわけだから、DRAGON STADIUMで自分の活躍の場、自分の表現というのか、このリングに立つことによって自分作りというのかな。自分の団体に持ち帰って羽ばたいてもらう。入口というか闘龍門ですよね。その場を作りたいですね」
――藤波選手が若手と戦って直接伝える機会はある?
▼藤波「練習風景を見ることもあるでしょうし、その中にもし必要であれば僕もどうしても一言二言、または手取り足取りという場面はあるかもしれません。自分がずっと見てる中で、どうしても体が動いてしまう部分がレスラーである以上はありうることなんで。DRAGON STADIUM、YouTubeであったり、いろんな形で自由に見れる、入ってこれる。そういう部分で関心を持ってもらいたいなと思いますね。よろしくお願いします」