プロレス/格闘技DX

　『Who's Gonna TOP? 2023』東京・後楽園ホール大会が24日、行われ、マット・カルドナが東京女子の伊藤麻希を退け、DDT UNIVERSAL王座初防衛。元王者のMAOが名乗りを上げ、11・12両国大会での挑戦が決まった。

　カルドナは7・23両国大会で女性マネジャーのステフ・デ・ランダーを巧妙に介入させ、遠藤哲哉からUNIVERSAL王座を強奪。試合後、アメリカでカルドナ&ステフと抗争を繰り広げている伊藤がライブ映像で挑戦を表明し、この日のタイトルマッチが組まれた。

　体格差をものともせず伊藤はDDT、ヘッドバットで攻め込んだ。カルドナもネックブリーカー、ラリアットで反撃し、股間を蹴り上げたが、女子の伊藤には効果なし。逆に伊藤が急所蹴りを見舞った。カルドナのラリアットがレフェリーに誤爆し、無法地帯となったスキにステフがベルト攻撃を狙ったものの、伊藤が回避してカルドナへの誤爆を誘った。

　これでカルドナは大流血。伊藤はステフを台車に乗せて養生テープでグルグル巻きにし、入場ゲート奥に排除。ピザカッターでカルドナの額を切り刻むと、飛びつきDDTで追い討ちをかけたが、養生テープをほどいたステフがイス攻撃で介入。イスの上にフェースバスターで叩きつけた。カルドナがカバーに入ると、ダウンしていたレフェリーをステフが無理やり起こして3カウントが入った。

　手段を選ばず初防衛に成功したカルドナは「俺たちは上がった団体すべてを席巻してきた。俺たちは止まらない。このベルトがすごさの象徴だと認められるまでな。俺たちはすでに、この国のレジェンドだ」と豪語。ステフも「マキ・イトー、何度やったって同じだよ。次にDDTに戻ってくるときは私の試合を組みなさい」と勝ち誇りつつ要求した。

　試合後、MAOがバックステージで11・12両国大会での挑戦を表明。受諾したカルドナと握手を交わした。背中を見せたところでカルドナにベルトで殴打されたものの、「両国でカルドナを倒してUNIVERSALを巻いて、プロレス界のある意味、神になる。次は残念だったな。MAOだよ、ジョーカー引きましたね」と誓っていた。

☆11/12(日)東京・両国国技館『Ultimate Party 2023』12:30開場、14:00開始

▼DDT UNIVERSAL選手権試合
[挑戦者]
MAO
vs
マット・カルドナ with ステフ・デ・ランダー
[第11代王者]
※カルドナ2度目の防衛戦


【伊藤の話】「ステフをもうちょっとグルグル巻きにしておけばよかった。テープをあと100回くらい巻いておけば勝てたかもしれなかったのに。あと一歩だったのに。でも、伊藤はあきらめない。米国でまたカルドナとステフに会うから地獄の底まで追いかけて、いつか一人でも勝てるように頑張りたい」