【WWE】ゲイブルがストローマンに完敗で戸澤に八つ当たり、オーティス反旗でアルファ・アカデミー空中分解 2024/6/18

 ロウが現地時間17日、テキサス州コーパスクリスティで行われ、IC王座再挑戦を狙うチャド・ゲイブルがブラウン・ストローマンに完敗。試合後、自身が率いるアルファ・アカデミーの一員である戸澤陽に八つ当たりすると、堪忍袋の緒が切れたオーティスが反旗を翻した。

 ゲイブルは4・15ロウで王者・ゼインからのIC王座獲りに失敗して以来、暴君化。アルファ・アカデミーのメンバーである戸澤、オーティスらにパワハラを繰り返してきた。が、5・25『キング&クイーン・オブ・ザ・リング』でゼイン、ブロンソン・リードとのIC王座トリプルスレット戦に敗れ、6・15スコットランド大会『クラッシュ・アット・ザ・キャッスル』でも王者・ゼインに敗北。IC王座戴冠を果たせぬままだ。

 この日、アルファ・アカデミーのメンバーとともにアダム・ピアースGMを訪れたゲイブルはスコットランド大会に不在だった戸澤を「給料泥棒」呼ばわり。「本当なら俺は今ごろIC王者だ。だからサミとの再戦を組んでくれ」と再挑戦を訴えたものの、ピアースGMは「ここはいったん初心に戻って他の選手たちと同じように、またイチからタイトルを目指せばいいじゃないか」と提案。戸澤の胸ぐらをつかんで発狂したゲイブルだったが、「俺は冷静になれる人間だから受けて立とう。俺にふさわしい相手を見つけてくれ」と要望した。

 ピアースGMが用意した相手は巨獣・ストローマンだった。体格差をものともせずジャーマンを仕掛けたゲイブルだが、投げられず。フロントハイキックでねじ伏せられてしまう。ぶら下がり式首4の字固めで反撃しても場外に叩き落とされた。その後もストローマンのパワーに圧倒されたゲイブルは戸澤を盾に追撃を阻んだものの、最後は旋回式アバランシュホールドで叩きつけられて3カウントを聞いた。

 ストローマンに勝利してIC王座再挑戦への足がかりを作りたいところだったが、結果は完敗。試合後、険しい表情を見せたゲイブルはアルファ・アカデミーの面々を次々に指差し、「ここに来い」と戸澤を呼びつけた。戸澤の耳をつかんで詰め寄ると、割って入ろうとしたマキシン・デュプリを追い払い、戸澤に張り手を見舞った。

 八つ当たり以外の何物でもない。これにオーティスの堪忍袋の緒が切れた。ゲイブルをにらみつけると両手で突き飛ばし、着ていたアルファ・アカデミーのタンクトップを引き裂いた。場内は「オーティス!」チャントの大合唱で支持。ついに反旗を翻したオーティスはゲイブルを置き去りにし、戸澤とマキシンに肩を貸して花道を下がった。

 バックステージでゲイブルが「なぜ俺に手を上げた?」と問い詰めたが、オーティスは荷物をまとめると「帰る。もう終わりだ」と決別を宣言。戸澤、マキシンとともに会場を後にした。これにはゲイブルも激怒。「終わりだと? 終わるのはお前らだ! お前ら全員クビだ!」と言い放った。

 アルファ・アカデミーは空中分解。IC王座再挑戦から遠ざかったゲイブルは、自業自得とはいえオーティスらにも去られた。それでもゲイブルは気を取り直し、「大きいことをやってやる。マネー・イン・ザ・バンク戦で優勝してやる。キャッシュインして世界王者になってやる」と次なる青写真を描き、次週ストローマン、ブロンソン・リードとのトリプルスレット戦によるMITB予選が決まった。

 今回のロウの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。