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6/30【DDT】両国KO-D無差別戦へMAOがThe37KAMIINAからの“家出"を宣言

 『What are you doing 2024』が30日、東京・後楽園ホールで行われ、7・21両国大会でKO-D無差別級王者・上野勇希に挑戦するMAOがThe37KAMIINAからの“家出"を宣言した。

 この日、KO-D王座戦へ向けた前哨戦が幕開け。王者・上野が勝俣、挑戦者・MAOがTo-yとそれぞれ組んで激突するThe37KAMIINA同門対決となった。

 MAOは上野を意識し、序盤からレスリング勝負を展開。イスを使ったラフ殺法も見せた。MAOとTo-yが同時に場外ダイブを敢行すれば、上野と勝俣も同時にトペ・コンヒーロを発射して譲らず。上野のWR狙いを阻止したMAOはスタナー、掌底の波状攻撃に出る。ラリアットが相打ちとなっても、居合いキックを叩き込んだ。

 両軍とも譲らない白熱の攻防が続く中、勝俣のトラースキックをしのいだMAOが旋風脚を一閃。To-yが勝俣にコジマインパクトを決めてアシストすると、MAOは居合いキック、みちのくドライバーIIとたたみかけて3カウントを奪った。

 KO-D前哨戦第1ラウンドはMAOが制した。「上野勇希ってすげぇヤツなんだって、対角に立ったから知ることができた。3、4年、The37KAMIINAやってきて、ほとんど対角に立つことなくて。やっぱ上野勇希の対角に立ってやるプロレスは面白いわ。組んでたら見えなかったこともよく分かった」と充実感をにじませたMAOは「今までと違うアプローチで対角に立って、上野勇希としっかり向き合いたい。俺は上野勇希との両国のメインイベントに向けて、The37KAMIINAから家出します!」と宣言した。

 突然の意思表示だったが、上野は「MAOちゃん、覚悟をもって言ってるのも知ってる。俺たちのユニットをやめて飼ってくれる人のところに行くのか、俺には分からないけど。俺たちThe37KAMIINAはどのユニットに行っても、MAOちゃんのこと輝かせられるから。行ってらっしゃい!」と受け入れた。

 「どんな形であれ、対角に立ってみせる。拒絶されても無理やりにでも組んでもらって。どのユニットにでもねじ込んでもらって。最悪一人でもいいよ。ハンディキャップマッチでもいいよ。上野勇希の対角に立って向き合って最高のDDTのメインイベントにしたいんだ」。MAOの強い希望を受けて7・5上野、7・7小田原両大会のカードが変更に。MAOは一夜限りでDAMNATION T.A、D・O・Aにそれぞれ加入することになった。また、7・10新宿大会ではSCHADENFREUDE Internationalとの共闘も決まった。

 「これが俺の覚悟ですよ。The37KAMIINA、俺にとってのホームだ。上野勇希の対角に立たないと甘えちゃう。非情になって心を鬼にしないと見えてこない上野勇希の強さを体感しました。だから家出という形を取らしていただく」と言い切ったMAOは「両国まで何大会もある。The37KAMIINAで組みながらやっても、本気の上野勇希を引き出せない。上野勇希と俺のモチベーションが120%、200%に上がっていく最高の選択だと思ってる」と確信するように強調した。

 「少なくとも両国までは家出する。その先は分かんない。グレちゃうかもしれないし。でも最終的に帰りたいなって思ってます」との意向を示したMAOは不退転の覚悟で両国決戦に臨む。

【上野の話】「家出したらどうなるか分からない。家出する重みは分かるけど、さびしいよ。でも両国に向けて、MAOちゃんが動いてくれて向き合える。喜んで受け入れるよ。でも対戦相手として楽しみだけじゃない。家出するってなめんじゃねぇ! このベルトは守るから。俺がDDTの一番やから」

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