【WWE】5日後世界ヘビー戦へ王者ダミアンがロリンズKOも ジャッジメント・デーの盟友ベイラーが不信感 2024/7/2

 ロウが現地時間1日、マサチューセッツ州ボストンで行われ、世界ヘビー級王者ダミアン・プリーストが5日後の王座戦へ向けて挑戦者セス“フリーキン"ロリンズをKO。先週、“負けたらジャッジメント・デー脱退"の条件をのんだことで、盟友フィン・ベイラーが不信感をのぞかせた。

 7・6トロント大会『マネー・イン・ザ・バンク』での世界ヘビー級王座戦が5日後に迫った。先週、ロリンズの提案をダミアンが受諾し、条件付きマッチに。ダミアンが負ければジャッジメント・デーを脱退し、ロリンズが負ければダミアンが王者でいる限り同王座に挑戦することができなくなる。

 この決定によってジャッジメント・デーに亀裂が入りかねない状況となった。試合前のバックステージでベイラーが「お前がジャッジメント・デーを危機にさらしてるんじゃないか? 先週、セスに何て言った? 俺らにはお前が必要だが、お前にとっては不要だって? まるで取り巻きみたいに言いやがって」と不満をぶつけると、ダミアンも「俺らはお互いに必要としている。俺には自信があるから条件を選んだ。『マネー・イン・ザ・バンク』ではセス・ロリンズを倒す。問題はない」と反論。納得できないベイラーは「俺らはいつでも味方だ。そんな兄弟だから正直に言うが、お前は世界王座を勝ち取ってから変わっちまったよ」と不信感をむき出しにした。

 その後、挑戦者のロリンズがリングに登場し、「俺がダミアン・プリーストに負ければ、あいつが王者である限り、俺はもう挑戦できない。そして俺自身を見つめ直さないといけない。俺のキャリアをな。だが、俺という人間はプレッシャーがあればあるほど、絶好調になるんだ」と豪語。そこへベイラーが現れ、「最近、いろいろ変わってきてるよな。ジャッジメント・デーも変わったし、ダミアン・プリーストも変わった。セス、全部お前のせいだぞ」と詰め寄った。

 ロリンズにすれば言いがかり以外の何物でもない。「あいつが決めたことで、俺が決めたわけじゃない。お前はヤツに嫉妬しているだけだ。ダミアンはお前が手に入れられなかった世界ヘビー級王座を持っているからな」と言い返した。するとダミアンが登場。1対2の状況にロリンズが「ジャッジメント・デーのやり方だな。味方同士でいられるのはあと1週間だ。せいぜい楽しめ。やってやるぜ」と警戒しつつ臨戦態勢に。ダミアンは「勘違いするな。別に罠を仕掛けたわけじゃない」と反論し、ベイラーに向かって「これは俺の問題だ。誰にも邪魔させない」と強調した。

 「今週末まで待つ必要ねえな。今ここでやってやろうじゃねえか」(ロリンズ)、「ああ、やってやるよ」(ダミアン)と両者が一触即発となった中、ベイラーがロリンズを襲撃。馬乗りになってパンチを連打したが、ダミアンが止めに入った。二人が向き合って不穏な空気が流れると、ロリンズがダミアンにトラースキックをさく裂。ベイラーにカーブストンプを叩き込んだ。が、次の瞬間、ダミアンがサウス・オブ・ヘブンでロリンズを叩きつけてKOした。

 ダミアンはベイラーに肩を貸して花道を下がったが、ベイラーは不満顔。ジャッジメント・デーに生じた不協和音が5日後の世界ヘビー戦に何らかの影響を及ぼすことになるかもしれない。

 今回のロウの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。