【新日本】TAKESHITAがIWGP視野に宣言「夏だけじゃねえ。すべてかっさらってやる」 G1・Bブロック会見 2024/7/18

 『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 34』前々日会見が18日、東京・飛行船シアターで行われ、出場全20選手が出席。真夏の祭典へ向けた意気込みを語った。

 辻陽太、成田蓮、上村優也と新世代勢が名を連ねたBブロックではDDT&AEW2団体所属のKONOSUKE TAKESHITAが初出場を果たす。壇上のBブロック出場選手を見回して「世界最高峰のプロレスラー、素晴らしいレスラーたちがここに集まってるんだろ? 認めるよ。テクニック、スキル、マイクパフォーマンス、どれをとっても一流のレスラーたちが今年は集まってんだ」と評したTAKESHITAだが、「でもよ、強ぇヤツいるか? プロレスはな、強ぇヤツこそ正義なんだ」と疑問符をつけつつ断言。「このG1 CLIMAX、圧倒的な強さでこの俺がストロングスタイルのメシア(救世主)になってやる」と予告した。

 その言葉は新日本の現状を否定するものとも受け取れるが、TAKESHITAは新日本での戦いをG1で終わらせるつもりはない。「G1 CLIMAXの次にはIWGP待ってんだろ? この夏だけじゃねえ。その先もすべてこの俺がかっさらってやる」と言い切ったTAKESHITAは今からG1制覇後のIWGP世界ヘビー獲りに狙いを定めた。

 これを受けて新日本の新世代勢も黙ってはいない。春のNEW JAPAN CUP覇者でもある辻は「俺がここで言いたいことは3つ。まず一つ、このG1、俺が史上初の春夏連覇を達成するということ。2つ目、この新日本プロレスのリングが世界でナンバー1、そのことを証明するために俺が勝つ。そして3つ目、俺はこのBブロックを突破して決勝戦にいき優勝する」と宣言。開幕戦の7・20大阪大会でいきなり当たるTAKESHITAに「お前のことは認めてるよ。俺に匹敵するぐらいの身体能力、そしてさらには俺よりも大きい体」と一目を置きつつ、「この試合が俺にとってのこのG1どうなるかキーポイントになる。お互い全力を尽くそうぜ」と呼びかけた。

 上村は「僕なりのストロングスタイルでこのG1勝ち上がりたいと思います。この夏、俺が最強になりたいと思います」と誓った。自身がこだわる“ストロングスタイル"を口にしたTAKESHITAに対抗意識をむき出しに「たぶん世界一厳しい道場で僕たち鍛えられてデビューしてるんで、そう簡単に僕のストロングスタイルがやられるわけはない」と豪語してみせた。

【会見の模様】

▼後藤洋央紀「17年連続17回目の出場。これが最後になるかもしれないという覚悟を持って、そして今回出られなかった仲間たちの思いを背負って、全身全霊戦います。世代交代はこの俺が阻止します」

※辻が指を鳴らすとスタッフが各選手にマーロウのプリンを配布。フィンレーはプリンを払いのける

▼辻「フィンレー、お父さんに食べ物は大事にしろって教わっただろ? あれはな、マーロウのプリンなんだよ。わかるか? 俺がここで言いたいことは3つ。まず一つ、このG1、俺が史上初の春夏連覇を達成するということ。2つ目、この新日本プロレスのリングが世界でナンバー1、そのことを証明するために俺が勝つ。そして3つ目、俺はこのBブロックを突破して決勝戦にいき優勝する。でもこのBブロックのみんなにはベストコンディションで俺に挑んできてほしい。ベストコンディションの彼らを倒して、決勝戦へ行き、俺は優勝する。だからみんなマーロウのプリンを食べて力をつけてくれ。食べないの?」

▼後藤「節制中なんだよ」

▼辻「とにかく俺は史上初の春夏連覇を達成する。覚悟はいいか?」

▼ボルチン・オレッグ「皆さん、お疲れ様です。ボルチン・オレッグです。私、G1出るとか、優勝するのはずっと夢だったけど、これからG1、熱い戦いでもっと強くなって、G1優勝して自分の名前をプロレスの世界に入れて頑張りたいと思うので、よろしくお願いします」

▼エル・ファンタズモ「みんなはG1、このELPの活躍を期待していると思うが、これまでいろいろなことが起こった。ヒクレオが何のあいさつもなくいなくなった。ジェイもジュースも何のあいさつもなかった。そういったことすべて含めて、今の俺はテンションが低い。アイム・ソーリー。ゴメンナサイ」

▼上村「辻、あとでプリン、ゆっくりいただくわ。このG1 CLIMAX、他団体の選手だったり、いろんなスタイルの選手がエントリーされています。その中で僕はあえて言います。僕は僕なりのストロングスタイルでこのG1勝ち上がりたいと思います。この夏、俺が最強になりたいと思います」

▼ジェフ・コブ「またG1の季節がやってきた。俺が出場するのは確か6回目だったか。何度もこの壇上に立ち、俺が勝つと言ってきたが、日本語、英語、マオリ、いろんな言葉で20回ぐらい言ってきたかもしれない。みんなもそれぐらい聞いているかもしれないが、今年のG1 CLIMAXは新世代がテーマだって聞いた。それは誰が作ったんだ? 社長か? それとも上の人間か? ニュージェネレーションなんかクソ食らえだ。俺がここに立っている意味をみんな分かった方がいい。そんなクソみたいなこと全部終わらせてやる。若いヤツら、ダサい髪形して、いい加減にしろよ。G1 CLIMAX、ここ2年はみんなの願いをかなえてあげようファウンデーションでやっていたかもしれない。だが、そういったつまらないものはすべて取っ払って、もともとのG1の良さをここで戻していきたいと思う。昨年のジェフ・コブは8勝0敗。ゴールデンボーイに負けたりもしたが、あいつはもうここにはいない。俺はここに残って新日本プロレスのステージに立ち続ける。今年の俺は8勝0敗どころか、9勝0敗にしたい。そしてその次、10勝、11勝と勝ち上がる。それは東京ドームを意味している。WRESTLE KINGDOMに行くとしたら、負けなしで、この顔がベルトをもって駅で広告になって飾られることになるから楽しみにしていてほしい。この顔を覚えておいてくれ」

▼デビッド・フィンレー「(テーブル上のプリンを上村の前にぶちまけてから)2年前に初めてG1 CLIMAX出場が決まり、この壇上で『自分に期待してほしい』と言った。それから2年間、俺が何を成し遂げたかは言うまでもない。NEW JAPAN CUPファイナリスト、NEVER無差別級のベルト、そして元チャンピオンたちに勝ち、BULLET CLUBを乗っ取り、WAR DOGSを作り、ドッグパウンドケージマッチを作り、一夜にして二人のチャンピオンを撃破してIWGP GLOBALのベルトも獲得した。みんなG1で自分が新しいゴールデンボーイになるために、何を言うために練習してここに来たかもしれないが、サベージキングのみが勝ち上がれる。凶暴さ、恐怖の中で勝ち残った者のみが勝者として残れる。ひざまずいてスポンサーや上司にお願いしたところで勝たないと意味がないことをみんな理解すべきだ。このG1で優勝するのは誰なのか、今後、新日本プロレスを支えるエースは誰なのか。答えは決まっている。この俺こそがもうすでにエースの座についているのは間違いない。IWGP GLOBALのベルトも獲ったが、今年はG1 CLIMAXチャンピオンになり、本物のエースであることを知らしめよう」

▼HENARE「昨年のG1、新たな自分自身の姿を見せた。今年はNEVER無差別級王者としてG1に挑むことになった。マオリ初のプロレスラー、マオリとしてG1初出場。マオリ史上初の優勝者になり、WRESTLE KINGDOMのメインイベントに立つ男、それが俺だ。後藤、お前のことはリスペクトしているよ。戦士だと思っている。辻、プリンありがとう。俺は君をリスペクトしているし、自分たちの生まれ育った文化で食べ物を断るのは侮辱に値するから、ありがたくいただくことにする」


▼成田「(マイクに向かって息を吹いて無言で退席)」

▼TAKESHITA「証明するのが今から楽しみだよ。なぜ俺がアメリカのリングでジ・アルファと呼ばれているか見せてやるからよ。世界最高峰のプロレスラー、素晴らしいレスラーたちがここに集まってるんだろ? 認めるよ。テクニック、スキル、マイクパフォーマンス、どれをとっても一流のレスラーたちが今年は集まってんだ。でもよ、強ぇヤツいるか? プロレスはな、強ぇヤツこそ正義なんだ。安心しろ。このG1 CLIMAX、圧倒的な強さでこの俺がストロングスタイルのメシアになってやる。G1 CLIMAXの次にはIWGP待ってんだろ? この夏だけじゃねえ。その先もすべてこの俺がかっさらってやる」

――開幕戦で当たる辻については?

▼TAKESHITA「俺自身、対辻陽太。その一戦も俺が最強なんだ。それを証明する一戦にすぎないけども、プロレス関係者だけじゃなくて、新日本プロレスも、ここにいるファンの人たちも一番注目してるカードというのはビシビシ伝わってくるんで。それだけ注目度が高い中で、竹下幸之介の、この俺自身のプロレス見せつけたいと思います」

▼辻「日体大バーベルクラブのKONOSUKE TAKESHITA選手、トレーニング前にプリン食ってエネルギーつけた方がいいんじゃねえか。その話は置いといて、KONOSUKE TAKESHITA、俺はいつでも新日本プロレスが世界一だと思ってる。新日本プロレスのこのリングの上こそが世界一だと思ってる。でも、お前のことは認めてるよ。俺に匹敵するぐらいの身体能力、そしてさらには俺よりも大きい体。この試合が俺にとってのこのG1どうなるかキーポイントになる。お互い全力を尽くそうぜ。(途中退席した)フィンレー、お前には心底ガッカリだよ。俺はさ、お前のことをレスラーとして尊敬してる部分もある。たださ、こういうことをするんじゃ、お前の人間としての器はどうなんだ? みんなそう思っちまうよ。俺も今そう思ってる。本当はここであいつと勝負してやりたいけど、俺はプロレスラーだ。だからリングの上で決着をつけてやる。覚悟しとけ」

――初出場となるが最も楽しみな相手は?

▼オレッグ「Bブロックの中で私はもともとアマチュアレスリングの選手だから、一番楽しみな選手はコブさんです。なぜっていうのは戦ってるときはレスリングの自信あるんですけど、レスリング強いし、パワーもあるから、プロレスで楽しい、熱い戦いになると思う。それで楽しみにしてます」

――TAKESHITA選手の「ストロングスタイルのメシアになる」発言を聞いて?

▼上村「ちょっと僕、頭が悪いので、メシアというのがわからなくて。あ、救世主? あの、僕、新日本プロレスでデビューして、新日本プロレスの道場でも、たぶん世界一厳しい道場で僕たち鍛えられてデビューしてるんで、そう簡単に僕のストロングスタイルがやられるわけはないと思います。香川でのメインイベント、TAKESHITA選手と。もちろん僕が勝ちます」