プロレス/格闘技DX

　『バトル・オブ・ザ・ベルト XI』が現地時間27日、テキサス州アーリントンで行われ、ロス・フォン・エリック&マーシャル・フォン・エリックがダスティン・ローデスとのトリオでROH世界6人タッグ王者アンディスピューテッド・キングダム(ロデリック・ストロング&マイク・ベネット&マット・テイヴェン)に挑戦。父ケビン・フォン・エリックと柴田勝頼のアイアンクロー競演による援護射撃を受けてベルト奪取を果たした。

　この日、AEWコリジョン終了後、タイトルマッチ3試合が行われる『バトル・オブ・ザ・ベルト XI』が開催された。メインイベントではダスティ・ローデスの息子でコーディ・ローデスの兄ダスティンと、ロス&マーシャルのエリック兄弟がレスリング一家出身トリオを結成。ROH世界6人タッグ王者アンディスピューテッド・キングダムに挑戦した。ロス&マーシャルは2012年に所属として短期間ながらNOAHに参戦したことがある。

　父ケビンがセコンドとして帯同した中、エリック兄弟は好連係を連発した。ロスがランニングローキック、マーシャルがその場飛びムーンサルトを立て続けに決め、ドロップキックを同時に放つと、その横ではダスティンがフロントハイキックを決めてアンディスピューテッド・キングダムの3人を蹴散らした。さらにロスはヒップトス、ショルダースルーで王者トリオをちぎっては投げの大立ち回りを見せた。

　その後、ロスがローンバトルに追い込まれて劣勢が続いたが、ストロングにスリングブレイドをさく裂させて突破口を開いた。ダスティンが高速パワースラムを連発し、ブルドッギングヘッドロック、カナディアンデストロイヤーでテイヴェンを蹴散らすと、クロスローズ、パイルドライバーでベネットを追い込んだ。

　今度はダスティンが3人がかりの連続攻撃を浴び、テイヴェンにカウベルで顔面を殴打された。このピンチに思わぬ助っ人が駆けつけた。柴田だ。テイヴェンにエリック一家ばりのアイアンクローを決めると、ケビンも呼応するようにロデリックを本家アイアンクローで絞め上げた。リング上ではロスがジャンピングニー、マーシャルがローリングラリアットをベネットに叩き込むと、ダスティンが旋回式ブレーンバスターでダメ押しして3カウントを奪った。

　ダスティン&ロス&マーシャルがROH世界6人タッグ王座を奪取。3人はケビン、柴田とともに勝ち名乗りを受け、喜びを爆発させた。今春、エリック一家を描いた映画『アイアンクロー』が日本でも公開されて話題になったばかり。ベルト獲りを機にAEW、ROHでエリック旋風が巻き起こるか。