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　『AEWダイナマイト』が現地時間21日、ウェールズ・カーディフで行われ、8・25ロンドン大会でのAEWアメリカン王座戦へ向けて王者MJFと挑戦者ウィル・オスプレイが舌戦を展開。MJFがダイアモンドリングを装着してのパンチ攻撃でオスプレイをKOした。

　先月17日、オスプレイはMJFに敗れ、インターナショナル王座から陥落。新王者となったMJFは星条旗仕様のベルトを作成し、アメリカン王者を勝手に名乗った。そしてオスプレイがトニー・カーン社長の承諾を得て、地元・ロンドンでの再戦が決まった。

　決戦4日前となったこの日、両者がリングで対峙。「AEWは想像できるあらゆる基準で、イギリスから来た外国の奇人がトップに立つのではなく、アメリカのヒーローがトップに立つことで、より良い状態になった」と主張するMJFに対し、オスプレイは「お前が世界チャンピオンになったのを見て、みんなはクスクス笑い始めた」と批判。「トニー・カーンは『ウィル、いいレスリングの試合をしてくれ。世界チャンピオンには頼れないから』って言ったんだ」と明かし、「お前はみんなにエンターテイメントを提供してきたが、俺たちはその代替案になるべきだ。これはAEWインターナショナル王座を復活させるだけでなく、フィーリングを復活させることだ」と言い切った。

　するとMJFは「誰もがMJFを知っている。誰もがMJFを愛している。プロレス解説者、殿堂入り選手、伝説の選手、全員が一致して俺が最高のレスラーだと信じているんだ。誰がお前が世界一だと言ったんだ? この世代のプロレスについて語られるとき、俺がエースでお前は2番手になるだろう」と断言。6月の『Forbidden Door』でブライアン・ダニエルソンに大ダメージを与えて以来、タイガードライバー'91を封印しているオスプレイに「最も重要なのは、お前の銃身の中で唯一、俺を倒すことができる技がタイガードライバーであることだ。お前には引き金を引くだけの男らしさがない」と揺さぶりをかけた。

　そしてMJFがオスプレイの家族に向けても暴言を吐くと、オスプレイの堪忍袋の緒が切れた。罰金覚悟でMJFを何度も殴打。大勢のセキュリティが制止しても蹴散らし、なおも蹴りつけたが、MJFはダイアモンドリングを装着した右腕でオスプレイの額を殴打。垂直落下式ブレーンバスターで突き刺してから覆いかぶさり、自ら3カウントを叩いた。それでも飽き足らず掟破りの逆タイガードライバーの構えに入ったが、セキュリティの制止によって未遂に終わった。

　額を叩き割られたオスプレイは大の字。血祭KOに葬ってしてやったりのMJFはベルトを掲げながら花道を下がっていった。両者は遺恨をさらに深めて1ヵ月ぶりの再戦を迎える。