【WWE】ゼインが世界ヘビー挑戦表明も王者グンターは拒否 2024/9/3

 ロウが現地時間2日、コロラド州デンバーで行われ、サミ・ゼインが世界ヘビー級王座挑戦を表明したものの、王者・グンターは拒否した。

 グンターは8・31『バッシュ・イン・ベルリン』でランディ・オートンを激闘の末に粉砕。母国オーストリアの隣国であるドイツの地で世界ヘビーのベルトを死守し、「キング・オブ・ザ・リング」決勝戦における“疑惑の裁定"の汚名を払しょくした。

 この日、ベルトを携えてリングに登場したグンターは「俺はこの業界が生んだレジェンドの一人を葬った。今なら言える。最強状態のランディ・オートンをぶちのめしたと」と勝ち誇った。「それは史上最強の世界ヘビー級王者が歩む偉業の第一歩に過ぎない」と続けると、ゼインが現れた。

 両者は4月の『レッスルマニア40』でIC王座をかけて対決。ゼインが勝利し、グンターの長期政権に終止符を打った。「ここ数週間、俺はIC王者としてどうだったか思い返していた。ここからどこへ向かうのか」と切り出したゼインは「IC王座といえば実力派のためのベルトだ」と続け、ランディ・サベージ、スティーブ・オースチン、ショーン・マイケルズ、ブレット・ハートと歴代王者の名前を挙げた。

 そしてゼインは「今言った殿堂入りの全員がまずIC王座を戴冠して次のステップへ進んだ。つまり世界ヘビー級王座だ。グンター、お前もその一人だな。そして今、俺がそのステップへと進む。その王座をずっと夢見ていた。世界ヘビー級王座に挑戦したい」と表明した。

 するとグンターは「サミ、お前の言うとおりだ。俺を含めて全員、IC王座を踏み台にして次のレベルへと進んだ。だが、お前はIC王座を踏み台にできていない。レジェンドの名前を挙げていたが、そこにお前を並べるにはまだまだだ」とバッサリ。ゼインの眼前でベルトを掲げると「情熱が伝わってくるし、お前の目に炎が見える。本当にこれが欲しいのか? 何よりも欲しいのか?」と迫ったが、「俺の答えはノーだ」と拒否してリングを降りた。

 ゼインもあきらめない。去っていくグンターに向かって「お前のことをずっと見てきた。逃げるのは初めてじゃないか? なぜ逃げる? 俺は分かっている。WWEでお前が倒してきたヤツらの中でお前に勝ったことがあるのは俺だけもんな」と鋭い指摘をぶつけ、「逃げてもいいぜ。俺はお前を狙い続ける。そして世界ヘビー級王者になる」と宣言。何としてもグンターに挑戦を認めさせる構えをみせた。

 今回のロウの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。