【WWE】オートンがトリプルHに直訴で『クラウン・ジュエル』でのオーエンズ戦が正式決定 2024/10/26

 スマックダウンが現地時間25日、ニューヨーク州ブルックリンで行われ、ランディ・オートンがCCO(最高コンテンツ責任者)のトリプルHにケビン・オーエンズとの対戦を直訴。これが認められ、11・2『クラウン・ジュエル』で実現することになった。

 オートンは10・5『バッド・ブラッド』で盟友だったオーエンズと決裂。先週、ニック・オールディスGMに対戦を組むよう要求したものの拒まれてしまった。

 そこでオートンはこの日、「『クラウン・ジュエル』でケビン・オーエンズと戦いたいんだが、なぜか実現しない。ニック・オールディスGMが言うには『上層部が止めている』とのことだ。だったら、あいつに話すしかないよな? トリプルH、出てきて説明してくれ」とCCOを呼び込んだ。

 するとトリプルHがスーツ姿でやってきた。「お前がケビン・オーエンズを守っているとしか思えない。この俺からな」と主張するオートンに、トリプルHは「そんなことはない。俺は自分の仕事をしているだけだ」、「それは違う。とにかく試合はさせられない」の一点張り。業を煮やしたオートンが「だからケビン・オーエンズを守っているからだろ? 認めろって」と声を荒らげると、トリプルHは「守っているのはケビン・オーエンズじゃない。あいつからお前を守っているんだ」と言い切った。

 そしてトリプルHは「結果がすべての信念を持っていた。だから、この業界に友達はいなかった。誰が周りにいようと関係なかった。邪魔をする奴は全員敵だった」とオーエンズの信条を分析。「そんなケビンがお前とコーディ・ローデスには初めて気を許した。お前たち二人を信頼していた。そんな二人に初めて裏切られたと思っている。ケビンと話したが、あいつの中で何かが欠けている感じがした。いつものケビン・オーエンズじゃなかった。そんな状態の彼と試合させたくない」と対戦を組まない理由を説明した。

 納得しないオートンが「俺を守っているだと?」と問い詰めると、トリプルHは「ランディ、お前は1年半も欠場していたんだぞ。怪我したのはヒザでも肩でもない。脊髄固定手術をしたんだぞ。二度と試合できないとまで言われた。そんなお前がやっと復帰できたんだ。今、お前を失うわけにはいかない。下手したら今度こそ本当に試合できない体になるぞ」と忠告した。

 両者はかつてエボリューションとして共闘関係にあった。トリプルHにすればオートンのレスラー人生を案じての決定だったが、オートンは収まらない。「それは起こらねえ。これ以上グダグダ言うのはやめろ。俺はポール・レベックに聞いているんじゃない。スーツを着たWWEのCOOにも聞いていない。ザ・ゲームのトリプルHに聞いているんだ」と強調すると「俺の立場だったら、お前も同じことをするはずだ。今までもこれからも解決法は一つしかない。このリングで決着をつけることだろ」と主張。「ケビン・オーエンズとクラウン・ジュエルでやらせろ。頼む、ハンター」とあらためて直訴した。

 場内がオートンの主張を支持する大歓声に包まれる中、トリプルHはしばし思案した末、「本当にいいんだな? ケビン・オーエンズとクラウン・ジュエルでやりたいんだな」と念押し。そして「いいだろう。だが、ランディ。常に気をつけるんだぞ」と警告したうえで承諾し、11・2『クラウン・ジュエル』でオートンとオーエンズの遺恨対決が正式に決まった。

 今回のスマックダウンの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。