プロレス/格闘技DX

　スマックダウンが現地時間25日、ニューヨーク州ブルックリンで行われ、統一WWE王者コーディ・ローデスと世界ヘビー級王者グンターが11・2『クラウン・ジュエル』での王者対決へ向けて舌戦を展開。乱闘に発展すると、次週コーディがランディ・オートン、グンターがルートヴィヒ・カイザーとそれぞれ組んで激突する前哨戦が決まった。

　11・2『クラウン・ジュエル』での王者対決を控える統一WWE王者・コーディと世界ヘビー王者・グンター。この日、コーディの招待を受け、ロウのグンターがスマックダウンに来場し、両者の対面がリング上で実現した。

　クラウン・ジュエル王座の真新しいチャンピオンベルトがリング中央に置かれた中、コーディが「こうやってお前をスマックダウンに招待したわけだが、お前が『クラウン・ジュエル』で勝てると思っている理由を聞きたい」と迫った。するとグンターは「お前は娘のために勝つと言っていたが、娘は関係ないだろ。これはクラウン・ジュエル王座をかけた王者vs王者の戦いだ。最強の王者を決める戦いだろ」と主張。「お前は周りの連中をやたら絡めたがるな。レッスルマニアでお前の物語を完結させた時も『ダスティ・ローデスのため』とぬかしやがった。業界の中心でいたいお前は『ジョン・シーナの過密スケジュールでやりたい』などと他人の基準に合わせる。お前はドラマチックにするために何でも盛る癖があるんだ」とコーディ批判を展開した。

　止まらないグンターは「俺は俺のためにやっている。WWEで最強のレスラーはこの俺だ。理由? 簡単だ。俺自身の誇りのためにやっているからだ」と断言。「コーディ、観客どもはいったん忘れろ。こいつらはいないと思え。俺とお前だけだ」と言い放つと、コーディは「観客はいったん忘れろだと? みんながいなかったら今の俺はいないんだよ!」、「俺の家族や兄貴を見れば、俺がドラマチックだってわかるだろ? ドラマチックで何が悪い? そんな王者であることを誇りに思う」と反論した。

　「お前に質問だ。昨日はどこにいた? その前の日は? 俺はラスベガスにいた。来年のレッスルマニアについていろんなメディアから取材を受けていた。世界ヘビー級王者の誇りがどうとか言っているが、お前には王者として足りないものがある。責任感だ」。コーディがそう指摘すると、グンターは「この会社で最も努力している王者はこの俺だぞ。責任など誰よりも分かっている。お前と同じぐらい俺にも依頼が来る。だが、俺はすべて断っている。俺には断る度胸がある。上層部にもノーと言える」とキッパリ。「お前がノーと言えないのは、こいつらの下僕だからだ。己を優先しないと、お前のチンケな物語は終わるぞ。だからお前は度胸のない2番手王者ということだ」と言い放った。

　これでコーディは着火。「度胸だと? 俺のキャリアは度胸で成り立ってきた。度胸がなかったら、ここまでこられていない」と反論すると、「度胸が見たいか? じゃあ話の終わりにこういうのはどうだ?」と倒れ込みアッパーカットを叩き込んだ。グンターの手下のカイザーが乱入し、コーディにボディブローを見舞うと、グンターがラリアットを叩き込んだが、オートンが飛び込んでコーディを救出。グンターとカイザーはリングを降り、オートンはベルトを拾ってコーディに渡した。

　これを受けて次週、王者対決へ向けた前哨戦となるコーディ&オートンとグンター&カイザーのタッグ戦が決まった。

　今回のスマックダウンの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。