プロレス/格闘技DX

　ロウが現地時間24日、オハイオ州シンシナティで行われ、セス“フリーキン"ロリンズが統一WWE王者コーディ・ローデスに「俺はイリミネーションチェンバー戦で勝つ。レッスルマニアで戦いたいのは魂を売ったコーディ・ローデスじゃない」と投げかけた。

　統一WWE王者・コーディは3日前のスマックダウンでザ・ロックと対面。「ロック様の王者になれ」、「俺が欲しいのはお前の魂だ」と謎のメッセージを投げかけられたうえで、3・1トロント大会『イリミネーションチェンバー』での返答を求められた。

　この日、リングに登場したコーディは「魂が欲しいとはどういうことか? 抽象的だが、この業界にいれば裏のメッセージはわかる。これは俺だけの問題じゃない」とし、家族について言及。「親父は60代で体を壊しながらインディー団体で生計を立てた。俺はそうはなりたくない。安定した未来はノドから手が出るほど欲しい。ロックの要求をのめば戦わずに手が入る」と父ダスティ・ローデスの晩年を思い返しつつ、ロックの要求に応じるかのような言葉を口にした。

　ここで現れたのがロリンズ。二人は昨年のレッスルマニアでタッグを結成し、ロック&ローマン・レインズと対戦している。ロリンズがイリミネーションチェンバー戦に勝利すれば、レッスルマニアで統一WWE王座をかけて対決することになる。「こうやって一緒にリングに立つのは1年ぶりだ。前回はレッスルマニア40だった。本来ならば再会を喜ぶところだ。『イリミネーションチェンバー戦に勝つからレッスルマニアのメインで会おうぜ』と言いたいところだが、そのために出てきたわけじゃない」と切り出したロリンズは「1年前は一緒に戦った。相手はローマン・レインズとザ・ロックが相手だった。それがロック様の王者になれだって? ロックに魂を売る? なぜ、その場でヤツの顔を張り飛ばさなかった?」とロックに対するコーディの対応を批判。「何考えてんだ? 何のために魂を売る? 戦わなくて済むからか? WWE王座のプレッシャーに潰されそうか? 俺が王者なら潰されないぞ」と疑問符を連発した。

　神妙な表情で耳を傾けていたコーディは「こんな形で再会するのは残念だ。感謝を伝えたかったのに、今のお前は批判的すぎる」と口を開くと、「レッスルマニア40でお前は俺のシールドだった。パートナーであり、兄弟だ。おかげで俺はWWE王者になれた。俺の家族の夢を叶えてくれた。レッスルマニア40メインイベントのMVPはセス・ロリンズだ」と1年前の戴冠劇を振り返った。

　ロリンズも「俺が犯した過ちを繰り返してほしくない。その過ちのおかげで俺は憎しみだらけだ。その憎しみの矛先はレインズやパンクのように時に正しい。だが、お前には憎しみを向けたくない」と強調。「最後に決めるのはお前自身だ。今週末、俺はイリミネーションチェンバー戦で勝つ。レッスルマニアで戦いたいのは魂を売ったコーディ・ローデスじゃない。レッスルマニア38で俺を倒したコーディ・ローデスと戦いたい。俺をヘル・イン・ア・セルで片手でぶちのめしたコーディ・ローデスだ。去年レッスルマニアでWWE王者になったコーディ・ローデスと戦いたい。お前が決めろ」と投げかけたうえで「俺はそれが欲しい。お前の魂じゃないぞ。その王座だ」とレッスルマニアでの統一WWE王座戴冠を見据えて通告した。

　『イリミネーションチェンバー』は5日後。そこでコーディの決断が明らかとなり、レッスルマニアでの統一WWE王座挑戦者が決まる。

　今回のロウの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。