【WWE】イヨがリア破って女子世界王座初戴冠でグランドスラム達成 レッスルマニアでチェンバー戦覇者ビアンカ迎撃へ 2025/3/4

 ロウが現地時間3日、ニューヨーク州バッファローで行われ、イヨ・スカイがリア・リプリーを破って女子世界王座を初戴冠。4月の『レッスルマニア41』に王者としての出場、ビアンカ・ベレアとの防衛戦が決まった。

 1月の女子ロイヤルランブル戦に敗退し、イヨのレッスルマニアへの道は閉ざされたかに思われたが、王者・リアの指名によってこの日の女子世界王座挑戦が実現。勝者が3・1『イリミネーションチェンバー』における女子チェンバー戦を制したビアンカを祭典の大舞台で迎え撃つことになった。

 次期挑戦者・ビアンカが見守る中、NXT時代からのライバル関係にある二人の女子世界王座戦はメインイベントで行われた。序盤からリアのパワーに圧倒されたイヨはハイキックで反撃するものの、場外でのジャイアントスイングでリングの角に激突させられ、ブレーンバスターで硬い床に叩きつけられた。

 それでもイヨはバッククラッカー、アッパー掌底、顔面への低空ドロップキックの波状攻撃で反撃。ミサイルキックも放って大歓声を起こした。リアがショートレンジラリアットを連発しても、その場飛びフットスタンプで流れを渡さず。激しい打撃戦でも渡り合ったが、リアは力任せのフェースバスターで逆襲。エプロンでのブレーンバスターはイヨが食い止め、場外に飛び降りながら左腕をひねり上げた。

 リアも強烈なフロントハイキックで吹き飛ばしたが、イヨはリップタイドをDDTで切り返して譲らない。ダコタ・カイの串刺しフロントキック、カイリ・セインのインセインエルボー、アスカのアスカロックとダメージCTRLメンバーの得意技を連発。さらに串刺しランニングダブルニーからムーンサルトを狙ってコーナーに上がった。

 これはリアが雪崩式バックドロップで叩き落として不発に終わらせた。すかさずプリズムトラップで絞め上げたが、イヨが振りほどくとリアは鉄柱に激突。サンセットフリップパワーボムでバリケードに激突させたイヨはリングに戻すとムーンサルトを発射。ニアロープで取り逃しても、トペスイシーダで追い討ちをかけた。

 ケブラーダ狙いはリアが食い止め、肩車状態からのフェースバスターで実況席に叩きつけた。イヨに声援を送るビアンカに「レッスルマニアで私とやりたくないの? 私にビビってんの?」と詰め寄り、小突き合いとなったものの、リングに戻るとリアは雪崩式リップタイドの構えに入った。が、イヨは雪崩式フランケンシュタイナーで切り返すと、ムーンサルトプレスを発射。接戦に終止符を打つ3カウントが入った。

 イヨが女子世界王座を初戴冠。これまで獲得したWWE女子、WWE女子タッグも併せてグランドスラムを達成した。そして女子世界王者としてのレッスルマニア出場、ビアンカとの防衛戦が決定。喜色満面のイヨは大事そうにベルトを抱きしめ、誇らしげに高々と掲げた。

 今回のロウの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。