【GLEAT/LIDET UWF】第1試合に不満も渡辺「内容、結果で見せる」 井土「緊張感、殺伐感、強さ表現する」 2025/3/5

 3・9新木場大会における「渡辺壮馬vs井土徹也」へ向けた会見が5日、都内で行われた。

 3・9新木場大会のオープニングマッチに組まれたのが渡辺と井土のGLEAT所属対決だ。これに不満を爆発させたのが渡辺。「もちろんベルトを持ってない俺らが悪いというのがありますし。でも対抗戦よりも下というのは納得できてない」と言い、「そこはこの試合の内容だったり、結果で見せて、こいつらの方がもっと上のカードだったなと思わせるような試合をしたい」と誓った。

 昨年暮れにはG-REX王座初戴冠を遂げたものの、年明け早々、石田凱士に敗れて陥落。「僕の中でLIDET UWFとG PROというのは全く別物」と考えてはいるものの、LIDET UWFのリングで結果を出せば、再浮上への足がかりとなるかもしれない。その原動力となるのが佐藤光留が主宰するハードヒットでの経験。LIDET UWFに近いルールでの戦いに「LIDET UWFと比べてハードヒットはもっと激しいというか、僕の中では殺伐感がある」との感触があり、「やられても前に出続けるという気持ちの部分はハードヒットで得られた」と精神面で鍛えられたという。相手の井土は田村潔司の愛弟子。「これは田村潔司vs佐藤光留の代理戦争ぐらいだと僕は思ってる」と定めた渡辺は「俺が必ず勝って、ハードヒット代表ではないですけど、強くなったところを見せられると思います」と自信を見せた。

 対する井土は「先に団体のトップに立たれた悔しさもありますし、自分自身がやりたいと言ったGLEAT MMAの大会内でおそらく一番心をつかんでたのは渡辺壮馬だった」と対抗心をむき出し。「プロレスラー井土徹也、GLEAT所属・井土徹也というのはどのルールに対しても変わらなくて。プロレスラーとして強さを見せる。LIDET UWFだったらプロレスラーの緊張感、殺伐感、強さの表現。G PROだったらプロレスの楽しさ、凄さ、面白さ。GLEAT MMAは僕が言ってる、どの競技者に対してもプロレスラーが一番強い、勝つ。これをすべてまとめて僕が理想とするプロレスラー像」と言うようにどんな戦いでも“プロレスラーの強さ"を見せつけることが井土にとっての最優先事項。それを体現するためにも「お互いベルトを持ってない、実力不足っていうのもあると思いますが、ここで結果を残して、お客さんの目を引きたい」と誓った。

【会見の模様】

▼渡辺「まず、この純粋なGLEAT所属同士のシングルマッチが第1試合ということに納得してないですし、所属同士のカードが第1試合だからこそ、GLEATは未来がないんじゃないかみたいなことを思われるのが僕はすごく嫌で。もちろんベルトを持ってない俺らが悪いというのがありますし。でも対抗戦よりも下というのは納得できてないんで、やっぱりそこはこの試合の内容だったり、結果で見せて、こいつらの方がもっと上のカードだったなと思わせるような試合をしたいと思ってます。そして井土はよく田村潔司の名前を出して、田村潔司に教わってるっていってますけど、元をたどれば俺の方が先に田村潔司に教わっていて。でも急にある日、田村潔司から『明日からお前は来なくていい』って言われて捨てられて。井土徹也は田村潔司に愛されて、今も練習見てもらってるみたいなんですけど。その中で俺はハードヒット、光留さんに目をかけてもらって。ハードヒットの試合を通して凄く成長した部分があるし、井土には得られない経験をそこでたくさんしてるんで、むしろ田村潔司から離れてよかったぐらいに俺は思ってますね。井土は田村潔司に教わってるという状況に満足していて、結果が出ない状況。その環境に満足しちゃってるんで今、結果が出てこなくて。最初にGLEATに来た時の方がG PROでも結果を出してタイトルマッチとかもしてたんで。これは田村潔司vs佐藤光留の代理戦争ぐらいだと僕は思ってるんで。俺が必ず勝って、ハードヒット代表ではないですけど、強くなったところを見せられると思います」

▼井土「渡辺壮馬に対しては、先に団体のトップに立たれた悔しさもありますし、自分自身がやりたいと言ったGLEAT MMAの大会内でおそらく一番心をつかんでたのは渡辺壮馬だったと。プロレスラーとしてこのルールだとしたら、なおさら渡辺壮馬には負けたくないですし。僕の根本は変わらずプロレスラーが一番、最強を証明するために、プロレスファンだけではなく全員に認めてもらえるような目標を立ててやってるので。そこを目指すためにも僕自身はプロレスラー・田村潔司のジムにトレーニングを見てもらってるわけで。渡辺壮馬がさっき言ってた、俺の方が先に練習見てもらってるからとか正直それは関係なくて、渡辺壮馬は田村潔司のジムに言われて行かされてたのか、自分から行きたいと思って行っていたのか、それによってもだいぶ変わってくると個人的には思ってるんで。本当に行きたかったら来なくていいと言われても、そこに思いがもしあるなら行ってると思いますし。もし最初から思いがなければ離れて正解なんじゃないかなと思いますし。佐藤光留に拾われた、なんだと言ってますけど、だったらLIDET UWFのTシャツを脱いで、ハードヒット、佐藤光留のTシャツを着ればいいんじゃないかなと個人的には思っちゃいますね。結果が出てないのは正直、事実ではありますけど、僕はそこに対して思いがあるので。思いがある中で自分の信じた道を貫いて、今後、結果が出るか出ないか。そこでもし出なかったら僕の負けだと思ってもらっていい」

――渡辺選手は第1試合に不満を口にしていたが?

▼井土「僕自身は不満は不満ですね。GLEATやっぱり所属同士っていうのが他団体の選手の人よりも下になっていくと、やっぱり一番最後に、メインはGLEAT所属選手だと僕は思ってるので。ただ、第1試合という現状もさっき渡辺壮馬が言ってた、お互いベルトを持ってない、実力不足っていうのもあると思いますが、ここで結果を残して、お客さんの目を引きたいなと思います」

――LIDET UWFでの結果がこれからのキャリアにどんな影響があると思う?

▼井土「G PRO、LIDET UWF、GLEAT MMAありますけど、僕の中でプロレスラー・井土徹也、GLEAT所属・井土徹也というのはどのルールに対しても変わらなくて。プロレスラーとして強さを見せる。LIDET UWFだったらプロレスラーの緊張感、殺伐感、強さの表現。G PROだったらプロレスの楽しさ、凄さ、面白さ。GLEAT MMAは僕が言ってる、どの競技者に対してもプロレスラーが一番強い、勝つ。これをすべてまとめて僕が理想とするプロレスラー像だし、それを見せられるのもGLEATのリングだと思ってるんで。あくまで僕はプロレスラー・井土徹也。戦いは変わらないかなと思います」

▼渡辺「僕の中でLIDET UWFとG PROというのは全く別物だととらえていて、コスチュームも違うのしてますし、スタイルも全く違うスタイルなので。G PROでの井土に勝ったのは1勝、LIDET UWFでの1勝となってるので、全く違う位置づけでみてます」

――ハードヒットでの収穫は?

▼渡辺「LIDET UWFもやってハードヒットもやってると、そこもまた全く別のスタイルというか、選手が多いんで。LIDET UWFと比べてハードヒットはもっと激しいというか、僕の中では殺伐感があると思っていて。そういう部分はすごく得られたと思ってますし、やられても前に出続けるという気持ちの部分はハードヒットで得られたと思います」